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2013年2月 9日 (土)

ハウシルト/新日本フィル(2013/2/9)

2013年2月9日(土)14:00
すみだトリフォニーホール

指揮:ヴォルフ=ディ-ター・ハウシルト
新日本フィルハーモニー交響楽団

(新・クラシックへの扉 第27回)
~ゲルハルト・ボッセの想い出に~

J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番
シューベルト:交響曲第8番「グレイト」
シューベルト:「ロザムンデ」間奏曲第3番
(アンコール)

前半も後半も力強い!
エネルギッシュで躍動感のある音楽は、意思の強さと生きる歓びに満ち溢れたものです。
この音の塊を全身に浴びるのは、快感以外の何物でもありません。

チェンバロを弾きながら指揮したバッハの管弦楽組曲第3番は、モダンオケの演奏としては、私にとってはこれ以上望めないくらいの演奏。
もちろんピリオドスタイル台頭以前のスタイルではないでしょうが、ことさらエッジを立てずとも、十分に刺激的。
いや、刺激的という言葉はふさわしくないかもしれません。
突き抜けるというのとも違いますし、重量感というのとも少し違います。
言葉ではうまく形容できませんが、音にパワーがあります。

オケは(対向配置ではなく)通常配置。
(ピカピカの新品っぽかったですが)バロックティンパニ(?)は、モダン寄りの演奏の中では突出して鋭くは叩かず、全体として緊密なアンサンブル。
演奏は、アリア(エア)ですら明るい表情。
ボッセさんの遺志を受け継いで演奏する歓び(?)のようなものを感じる演奏でした。

最初に曲目を見た時は、前半と後半がこんなに統一感を持って感じられるとは予想しませんでした。
バッハとシューベルトが、直系の子孫としてつながる。
前半もエネルギッシュ、後半もエネルギッシュ。
ボッセさんの演奏とはスタイルが異なるにせよ、枯れることがなかったボッセさんの思い出にふさわしい演奏です。

シューベルトの「グレイト」で、この力強い音の連写を浴びていると、個人的体調のせいか、昼食後のせいか、聴いているうちに陶然としてきて、眠ってしまうのではないかと思ったくらいの快感。

最後は弱くしていく方(ディミヌエンドでしたっけ?)の終結。
会場は一瞬戸惑った方も結構いらしたようですが(私も、こちらだとは予想していなかったので、ちょっとだけ虚を突かれました)、拍手が始まってからは大いに湧きました。

マエストロは声の調子が良くないとのことで、代わりに(NJPのステージマネージャーの方かな?)メッセージが日本語で読み上げられました。
アンコールの「ロザムンデ」間奏曲第3番は、再会の場面の曲で、ボッセさんとの再会にふさわしい曲との紹介。
木管楽器のソロの美しいこと!
ボッセさんを偲ぶとともに、2012年10月の定期を病気でキャンセルしたマエストロも、(声はともかく)お元気そうな指揮で何よりです。

20130209

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