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2013年4月 5日 (金)

ブリュッヘン/18世紀オーケストラ(2013/4/5)

2013年4月5日(金)19:00
すみだトリフォニーホール

指揮:フランス・ブリュッヘン
18世紀オーケストラ

《ブリュッヘン・プロジェクト》
18世紀オーケストラ&新日本フィル・第2日
ヒストリカル・ピアノ:ユリアンナ・アヴデーエワ

モーツァルト:交響曲第40番
ショパン:ピアノ協奏曲第1番

     (ナショナル・エディション)
ショパン:ピアノ協奏曲第2番
     (ナショナル・エディション)
ショパン:夜想曲第5番(アンコール)
ショパン:マズルカ第25番(アンコール)

驚きました。
こんなショパン、聴いたことがありません。

ヒストリカルピアノを生で聴くのは初めてではないのですが、前近代的なメカニカルを、ここまで絶妙に操られると、ただただ、唖然として見守るのみです。

そして、オーケストラ!
第1番で、いきなり轟音をとどろかせ、会場を制圧。
ガラス細工のような繊細な音と、強奏での轟音の対比が凄い。
「ショパンはベートーヴェンより後の時代の人」という当たり前のことを、音で思い知らされました。
「ショパンのオーケストレーションは…」などという一般的なことは、この圧倒的な演奏の前には、何の意味もありません。

この演奏会、モーツァルトの40番で始まり、その演奏も極上の極みだったのですが、なにしろ長い演奏会になったので、終わる頃にはすっかりショパン・モード。

でも、モーツァルトで聴くと、古楽器の性能の限界をほとんど感じずに聴けたのは、やっぱりベートーヴェンとは作りが違うせいか、それともこちらの耳が慣れてきたせいか、それとも、オケのエンジンがかかってきたせいか…。
…たぶん、その全てかも…。

そして休憩を置かずに演奏されたショパンの第1番。
ヒストリカルピアノ、一瞬、変な音がしたような気もしました。
第1番の後の休憩時間には、結構時間をかけて分解修理?をしていましたが、関係あったのかな?
メカがちゃちな印象は最初のうちだけ。
アヴデーエワさん、相当、巧妙に操ります。

以前、小川典子さんが、現代楽器とヒストリカルピアノを弾き比べるのを聴く機会がありましたが、小川さんはそのとき「普通なら触らせてもらえないんですよ(力が強すぎて、壊す恐れがあるので)」というようなことをおっしゃっていました。

確かに、現代楽器とは異なる技が必要なのでしょう。
そして、アヴデーエワさん、流れ始めてしまえば、もう楽器の限界を感じさせない美音でした。

「なぜ18世紀オケでショパン?」と、一瞬でも思った自分が恥ずかしい。
ブリュッヘン様の振るショパンのオーケストラ・パートは、凄まじい、素晴らしい。
演奏終了後のメンバーの満足そうな笑顔が全てを物語る。

個人的事情により、翌日に法事を控え、休憩後の第2番以降は、私は少し集中力が落ちてしまったのですが、第1番の圧倒的演奏の後では、途中で帰るという選択肢はありませんでした。
終演は21時45分くらいになっていたと思います。

20130405_18

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