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2013年4月27日 (土)

都響メンバーによる室内楽(2013/4/27)

2013年04月27日(土)14:00
東京文化会館小ホール

都響メンバーによる室内楽トークコンサートVol.15
《ハルモニームジーク》
オーボエ:広田智之、鷹栖美恵子
クラリネット:三界秀実、サトーミチヨ
ファゴット:岡本正之、長哲也
コントラファゴット:山田知史
ホルン:西條貴人、野見山和子、和田博史
チェロ:田中雅弘
コントラバス:山本修

フンメル:木管八重奏のためのパルティータ
モーツァルト:セレナーデ第11番
ドヴォルジャーク:管楽セレナーデ
ドヴォルジャーク:管楽セレナーデ第4楽章から
(アンコール)

こんな上手い人たちが吹いていれば、都響のコンディションが良いのは当たり前。
インバルさんの巻きに余裕で追従する力量の源泉ですかね。

この演奏会が発表になったとき、メンバーの名前を見て「す、すごい」と思いました。
首席奏者が顔を揃え、名前だけでも壮観。
でも、冷静に考えれば、こういう人たちがふだん普通に演奏している都響の演奏会。
素晴らしいのは当然?

前半は文字通り、名手による室内楽でしたが、後半のドヴォルザークは、もう、シンフォニック!
唖然とするほど「ミニ都響」。

都響メンバーによる室内楽は、私は片手で数えられるくらいしか聴いていませんが、毎回、その上手さに唖然とさせられます。
やはりわが国においては、室内楽においても、普段オケに所属し、指揮者に鍛えられている方々の力量が高い!と言わざるを得ないでしょう。

トークは広田さんメイン。
前半と後半で、1番奏者が入れ代わります。
前半は、オーボエ:鷹栖さん、クラリネット:サトーさん、ファゴット:岡本さんが1番。
後半はオーボエ:広田さん、クラリネット:三界さん、ファゴット:長さんが一番。
広田さんいわく「首席が2番を吹くことはめったにありません」とのこと。

前半のフンメル、モーツァルトでは、「私たち、脱いでもすごいんです」状態(下品で失礼!)。
上手い、上手い、唖然とするほど上手い。
でも、きっと、テクニックだけでは都響には入れないでしょう、きっと。
「上手い」の中には、楽しさ、生命感、躍動感、歌わせ方、等々を含んでいます。

残響の多くない東京文化会館小ホールには、管楽合奏の音がよく似合います。
分離の良い、くっきりとした音像のフンメル、モーツァルト。
それが、後半のドヴォルザークになると、融合したハーモニー、シンフォニックなサウンドが会場を圧倒します。

さすがは、さらに(同等に、かな?)デッドな東京文化会館の大ホールの方でA定期を開催している都響のメンバー。
小ホールで室内楽をやっても、音響的なハンディなし。
うるおいのある音は、柔らかさと、力強さを兼ね備えた、ミニ・オーケストラの音。

アンコールにドヴォルザークの一部がもう一度演奏され、大喝采で終演。
終演後はロビーにメンバーが出てきてお客さんとお話しをされていましたが、とても近寄れないほどの黒山の人だかりで、遠目に眺めて退散。
「さすがは今、在京オケ一人勝ち状態の都響のメンバー」と言わざるを得ない演奏でした。

ただ、ひとつだけネガティブ・コメントを許していただけるなら、広田さんがトークで「都響のコアなファンの皆様にはおなじみの…」という言い方をしていましたが、あまりそういう言い方をされない方が良いのでは?…と思いました。
もし初めて都響主催の演奏会を聴きにいらした方が会場にいたら、居心地が悪く感じるかもしれません。
もちろん、人によって感じ方は違うと思いますけどね。

ちなみに私は、似たような場面を経験したことがあります。
仲道郁代さんのサントリーホールでのリサイタルで「皆さん、毎年来て下さる方がとても多くて…」「毎年来て下さっている方にはおなじみのアンコールですが…」とおっしゃるのを聞いて、「私は“一見さん”ですみませんねえ」と、ひねくれたことを思ってしまいました。

私は、室内楽トークコンサートはあまり行きませんが、都響定期は比較的足を運ぶ方だと思います。
上には上がいらっしゃるものの、一応、「コアな都響ファン」の末席には加えていただけているような気もします。
それでも、「コアな都響ファンにはおなじみの」という言い方は、少し引っかかっりました。
素人の分際で、上から目線の、エラソーなコメントですみません。

…と、ネガティブ・コメントをした後で急にほめると、わざとらしいですが、広田さんのトークが驚くほどうまかったのに感心したことも事実です。
独演会をやっても90分もつのではないでしょうか。

20130427

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