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2013年4月 8日 (月)

ジャッド/都響(2013/4/8)

2013年4月8日(月)19:00
東京文化会館

指揮:ジェームズ・ジャッド
東京都交響楽団

(第751回定期演奏会Aシリーズ)
ピアノ:フランチェスコ・ピエモンテージ

エルガー:序曲「コケイン」
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番
ヘンデル(ブラームス編):サラバンド
(アンコール)
ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第4番

パワー炸裂、壮絶な演奏。
確信に満ちた渾身の指揮のもと、都響のアンサンブルの優秀さを誇示するかのよう。
前半も相当に充実していたて素晴らしい演奏会でした。

行けなかった5番のB定期同様、4番を並べた演奏会。

まずは一曲目、エルガーのコケイン。
威風堂々のCDの余白に入っていて無理やり聞かされていたあの曲が、こんなに魅力的だったとは!
ざわめき、にぎやかさ、…。
様々な要素を内包する曲を、例によってコンディションの良い都響が、見事に、めくるめく大パノラマを繰り広げる。

続くピアノ協奏曲、堂々たるベートーヴェン。
やや硬質で歯切れの良いピアノの音に対峙するオケの音も隙無し。
推進力と重量感のバランスを、ちょうど良いところで均衡させたような演奏で、素晴らしい。
ジャッドさんの指揮でベートーヴェンの交響曲を聴いてみたくなる演奏。
シンフォニスト、ヴォーン・ウィリアムズを際立たせるために、あえてベートーヴェンと並べたのでしょうか?

ピエモンテージさんのアンコールは、文化会館のデッドな音響を味方につけたかのような、クリアーなピアノのきらびやかさでした。

そして後半のヴォーン・ウィリアムズが凄まじい!
かつて見栄で全集CDを買って、結局ほとんど聴かなかったヴォーン・ウィリアムズ。
(いきなり、海を見よ…とか言われて、ひいてしまって…)
こんな炸裂するような激しい作品もあるんですね。

時代を写した作品とくくるのはたやすいことですが、マルティヌーやらオネゲルやらとはまた違う個性。
ショスタコーヴィチ的かもしれないが亜流ではなく、れっきとした時代に名を残す作曲家の個性。
予習無しで聴きましたが、圧倒されました。

ジャッドさんの確信に満ちた指揮は渾身の力演。
珍しい作品を御紹介しましょう、とりあえず音にしてみました…などという演奏ではなく、ベートーヴェンの後に、定期演奏会の後半に持ってくるにふさわしいシンフォニー。

「インバル/都響・マーラー・ツィクルス」の後は、「ジャッド/都響・ヴォーン・ウィリアムズ・ツィクルス」を!…と言いたいところですが、お客さん、入らないでしょうねぇ…。
B定期に行けなかったのが残念になる演奏でしたが、A定期だけでも、聴けたことを喜ぶべきでしょう。

20130408

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