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2013年5月 3日 (金)

東京二期会「マクベス」(2013/5/3)

2013年5月3日(金)14:00
東京文化会館

ドイツ・ライプツィヒ歌劇場との共同制作
《二期会創立60周年記念公演》
東京二期会オペラ劇場

ヴェルディ:マクベス

「えーーーーっ。演出家って、ここまでやってもいいんですか?誰でも。」
「まさか。コン様クラスになってからじゃないと、やったら次から仕事はありませんよ。いや、“次”の前に、初日の前にクビですよ。」
…というような幕切れに唖然…。

まだ最終日の公演が残っているのでネタバレ禁止ですね。

この幕切れで、私はすぐには拍手は出来ませんでした(のけぞりましたが)。
しかし、音がなり終わるや否や、拍手とブラボーがかかり、まるでブルックナーの9番の後のブラブラのように感じたりして。

カラフルでポップで、コミカルな舞台。
ストーリーの割に明るめのヴェルディの音楽の側面をえぐり出し、その音楽の進行にピッタリ…と私は感じましたが、さて?

私の場合、ヴェルディのオペラの中には、「リゴレット」のように、ストーリーと音楽の明るさの異質感を感じる作品があるのですが、この作品にも多少それを感じていました。
その気持ちを代弁してくれたような演出で、私は嬉しかったですが、人によっては、正当な悲劇の王道を、漫画チックな茶番にするなよ、と思った方がいらしても、不思議ではありません。
もっとも、私の場合は単純で、ビジュアルで「目のご馳走」状態なら何でも良いのですが…。

ヴェルディ自身は「マクベス夫人は、きれいに歌うよりも、演じてほしい」と言っていたそうですが、まさに、歌唱よりも演技を優先した舞台。
特にレディ・マクベスの絶叫調の声(失礼!)。
好悪は分かれるでしょうが、私は好意的に「見ました」。

演出は、さほど(恐れていたほど?)奇抜ではなかったような気もしますが(いや、コン様の名前の先入観のせいで、十分に奇抜だったかもしれませんが)、鈍感な私が気づいただけでも、結構あちこちに仕掛けが。
私は今回、珍しく、事前に対訳に目を通しての鑑賞。
コン様の演出には、この予習は効きました。
対訳のト書きの部分を、演出がひねっているのを十分に体感できました。
ネタバレ禁止につき、具体的には書きませんが。

ピットは良い音をだしていましたねー。
でも、私は普段とはずいぶん異なる位置での鑑賞だったので、「おっと、文化会館でも、こんなしっとりとしたオケの音に聴こえる席もあるのか…」と思いました。
普段よく聴いている位置だったら、どうでしょうね。

最後の最後に「金返せ」と思った方も、おそらく、いらっしゃることでしょう。
歌手は合唱を含めて「役者」でしたし。
ネタバレ禁止モードなので、この辺で終わりにしておきます。

スタッフ
指揮:アレクサンドル・ヴェデルニコフ
演出:ペーター・コンヴィチュニー
装置:ヨルク・コスドルフ
衣裳:ミヒャエラ・マイヤー=ミヒナイ
照明:喜多村貴
演出補:ハイデ・シュトック
演出助手:太田麻衣子
舞台監督:幸泉浩司
公演監督:多田羅迪夫

キャスト
マクベス:小森輝彦
レディ・マクベス:板波利加
マクダフ:井ノ上了吏
バンコー:ジョン ハオ
マルコム:村上公太
マクベス夫人の侍女:野口知香
医者:伊藤純
ダンカン:加賀清孝

合唱:二期会合唱団
管弦楽:東京交響楽団

20130503

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