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2013年6月14日 (金)

ラザレフ/日フィル(2013/6/14)

2013年6月14日(金)19:00
サントリーホール

指揮:アレクサンドル・ラザレフ
日本フィルハーモニー交響楽団

(第651回定期演奏会)
ピアノ:河村尚子

【ラザレフが刻むロシアの魂《SeasonⅠラフマニノフ》】
ラフマニノフ:カプリッチョ・ボヘミアン
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲
パガニーニ(リスト編):カプリース第4番
(アンコール)
ラフマニノフ:交響的舞曲

ご無沙汰しております。
個人的家庭の事情によりいろいろあって、脳の疲労を自覚できるほどですが、何とか生きておりました。

今夜は…。

そろそろ癒されたい…。

…というわけで、久しぶりにサントリーホールへ。

ラザレフさんは豪快だけど結構荒っぽい…という先入観を覆してくれた快演、美演でした。
パワー全開ながら荒れていない音。
日フィルは一段階段を上がったのでしょうか?

一曲目のカプリッチョ・ボヘミアンからして、磨き上げられた美しく繊細でもある音に少し驚きました。
繰り返しになりますが、豪快で大暴れ、その分、荒っぽいところも…という先入観が私にはあったのですが、今宵は荒っぽいと感じるところはほとんどなし。
最後はドカンと鳴らして、客席側を向いて終結…なのはいつもの通りですが、その轟音は、無理やり鼓舞して鳴ら「させた」音ではなく、カラ元気でもなく、自然で…、自然に…、必然性を伴って爆発した音です。
いつもより筋肉質。
中味が詰まっていて、ズシンと重みも感じます。

一曲目から会場は大喝采でしたが、続く河村尚子の独奏によるパガニーニ・ラプソディでは、さらに会場は湧きました。
河村さんのピアノは、どこがどう…となかなか言いようのない自然な演奏で、でも、あちこち聞き所満載で…。
(語彙枯渇御容赦を!)
…ということは、いつもの河村さんで…。
…ということは、十分に情熱的で、躍動し、歌う演奏。
やっぱり川村さんは素晴らしい!

バックのオケも、ピアノと一緒に躍動し、繊細に微弱音を奏で、美しく高揚する。
「競争」曲ではなく、まさに「協奏」曲。
いや、多少はお互いに張り合う場面もあったのかな。
例によって真っ先に手を叩くラザレフさん。

河村尚子さんによるアンコールは、躍動感の連射…といったような楽しくワクワクする演奏。
本編の後では、舞台袖に入る時も、余裕でP席に向かって微笑んでいた河村さんでしたが、さすがにアンコールの後はホッとしてお疲れになったのか、舞台袖では少々バテ気味の表情。
入魂の演奏だったのでしょう。

休憩後の交響的舞曲でも、ラザレフさんと日フィルにしては、驚くほど荒っぽくない。
(暴言失礼!)
よく見ると、ラザレフの大奮闘の指揮はキュー出しまくりなのはいつものことなのですが、いつも感じるような、強引にオケを引きずり回すような印象があまりありません。
自然に、自然に、音が轟きます。

私は先日の横浜定期は聴いていないのでうかつに断定は出来ませんが、
(ネット上では、荒っぽかったというクチコミも??)
このコンビ、一段階段を上がったのかな?と思いました。
まだまだ目指すべき上のレベルはあるにせよ、先生が手取り足取り指示しなくても(まだ十分に指示はしていますが)音が自然に飛び出します。

先日、日フィルはラザレフさんよりインキネンさんの方が、実は相性が良いのでは?と思ったことがありました。
しかし、今宵の演奏を聴くと、他の在京オケのシェフのような、あうんの呼吸の域に、少しだけ近づいたのかな?とも思いました。
まだ道は長いにしても。

最後はラザレフさんは、眼鏡を外して客席側を向く準備。
しかし結局、客席側を向かずにそのまま夢中で(?)フィニッシュ。
マイクがたくさん立っていて、録音しているっぽい様子もありましたが、ライヴ録音らしい、高揚した演奏のCDになるといいですね。

終演後はステージ上でアフタートークがあるとのことでしたが、私は個人的事情により、聞かずに失礼しました。

久しぶりなので耳が甘めかもしれませんがご容赦を。

20130614

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コメント

さすが,本場ロシアものはラザレフさんは
素晴らしいですね。

いつものラザレフさんのパフォーマンス
楽しまさせていただきました。

日本フィルも結構以前から聴いていますが
最近とくに親近感が他のオーケストラより
あるのは、ラザレフさんのせいかも・・・

投稿: 炎のタロー | 2013年6月15日 (土) 23時36分

炎のタローさま
ラザレフさんの客席に向けたボディアクションは見ていて本当に嬉しくなりますよね。
会場に足を運んで良かった、また来きたい、という気にさせてくれます。

投稿: 稲毛海岸 | 2013年6月16日 (日) 12時39分

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