« ラザレフ/日フィル(2013/6/14) | トップページ | ヘレヴェッヘ/読響(2013/6/21) »

2013年6月15日 (土)

ヘレヴェッヘ/読響(2013/6/15)

2013年6月15日(土)14:00
東京芸術劇場

指揮:フィリップ・ヘレヴェッヘ
読売日本交響楽団

(第156回東京芸術劇場マチネーシリーズ)

ベートーヴェン:序曲「コリオラン」
ベートーヴェン:交響曲第1番
ベートーヴェン:交響曲第7番

爽快!
刺激的!
でも、繊細で、魅惑的な歌い回し。
ティンパニの連打が超・気持ち良いが、それ「だけ」の演奏ではありません。
直前のシャンゼリゼ管弦楽団来日演奏会のチケットは、個人的家庭の事情により、無駄にしてしまいましたので、私は比較は出来ませんが、ここまで読響が俊敏に反応すれば、ヘレヴェッヘの意図は相当に浸透し、指揮者も大満足だったのではないでしょうか?

もちろん対向配置で、コントラバスは一番後ろに横一列に6人。…ということは14型かな。
ティンパニはコントラバスの右横(上手側)。
一応(全員かどうかはともかく)ノン・ヴィブラート。

ヘレヴェッヘさんの指揮は、両手の手のひらを小さく小刻みに動かしていて、あまり大きな身振りではありません。
しかし、オケから出てくる音は、パワフル、エネルギッシュ、鮮烈。
あの手の動きからどうしてこういう音が出るのか、素人にはわかりませんが、編成を刈り込んでいないのに、読響の反応は本当に俊敏。

一撃一撃が、聴き手の私の身体のツボを刺激するかのようで、聴いているうちに、陶然となってきました。
でも、ただむやみに鋭角的なだけではなく、旋律の歌い回しも、ハッとするほど繊細で魅惑的。

読響のベートーヴェンと言えば、ヴァンスカさんやスクロヴァチェフスキさんの、ややそっち寄りのエキサイティングな演奏もありましたが、ヘレヴェッヘさんともなれば、徹底の度合いが違います。
いや、よくぞここまで…と言って良いでしょう。

コリオランの最初の一撃から打ちのめされ、あとはめくるめく音の連射を身体で受け止めて満喫するのみ。
1番と7番で曲のコントラストをつけず、聴いている体感があまり違わなかったのも、後になって興味深く。

私自身は、一時期の「ピリオド・スタイルでないと物足りない」という精神状態は(たぶん)卒業しましたが、モダンスタイルの良い演奏が魅力的なのと同じように、ピリオド・スタイルの良い演奏は、やっぱり、本当に魅惑的と言わざるを得ません。

初顔合わせ初日でここまで行けば、続く演奏会や、何年後かの再招聘の可能性も期待したくなります。
年末の第九でもいいです。
いや、いっそのこと、ヴァンスカさんのときみたいに、ツィクルスにしませんか?読響さん。

|

« ラザレフ/日フィル(2013/6/14) | トップページ | ヘレヴェッヘ/読響(2013/6/21) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/214768/57598177

この記事へのトラックバック一覧です: ヘレヴェッヘ/読響(2013/6/15):

« ラザレフ/日フィル(2013/6/14) | トップページ | ヘレヴェッヘ/読響(2013/6/21) »