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2013年9月13日 (金)

カンブルラン/読響(2013/9/13)

2013年9月13日(金)19:00
サントリーホール

指揮:シルヴァン・カンブルラン
読売日本交響楽団

(第563回サントリーホール名曲シリーズ)
ヴァイオリン:荻原尚子
ヴィオラ:清水直子

モーツァルト:交響曲第29番
モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲
モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための
       二重奏曲第2番~第2楽章
(アンコール)
メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」

前半と後半でガラリと変わった印象。
多様な表現を惜しげもなく次々と繰り出し、大満足、盛りだくさんの御馳走でした。

まずは、モーツァルトの交響曲第29番。
この日の私の席は、比較的間接音の多い場所だったせいもあるかもしれませんが、それにしても艶やかな!
就任直後の頃の古典派の曲の演奏に比べ、格段に磨き上げが効いているような…。
しかも、その気品のある音の中に、情熱的な要素も織り込む。
幸せ、幸せ、最高に幸せなひととき!

しかし2曲目はさらに凄かった!
ソリストのお2人、只者ではありません!
もちろん、清水さんが只者でないことは存じ上げておりましたが、荻原さんもケルンWDR響のコンミスとのこと。
(荻原さん、不勉強で存じ上げず、すみません。)
でも、経歴…と言うか、いまのポストなどを書かなくなって、音だけで「只者でない」ことを納得させられるハイレベル。
品格と情熱を高レベルで両立しています!
ソリスト2人の「競+共+響+興+香」×「奏」!

演奏が進むに連れ、楽章が進むに連れ、二人のソロがヒートアップしていきます。
特に第3楽章では、清水さんが何度か仕掛け、それを泰然と横綱相撲で受け止める荻原さん。
競いつつ、完全に調和、これは凄い!

バックのオケも、一曲目に負けず劣らず、十分に素晴らしかったと思いますが、私は途中からソロの二人にばかり耳が行ってしまって…。
(すみません。)

清水さんが、会場から笑いが起きるほど入念に時間をかけてチューニングしてから演奏されたアンコールも美しさの極みでした。

前半で夢のように美しく、生き生きとしたモーツァルトに酔った後は、夢から目覚めさせられるような、情熱的なメンデルスゾーン。
まるで後世の大作曲家(ドビュッシー?…シェーンベルク?…ショスタコーヴィチ?)編曲の版かと錯覚するような多彩、多様な「スコットランド」。

出だしは気品のある滑り出し。
その中からたくさんの芽が出て、生き生きと成長し…と思っていたら、あっという間に音の洪水に飲み込まれ…。
真っ赤な顔で、鬼の形相で鬼気迫る指揮をするカンブルラン様!
激しい!

言葉では言い表せないほどの多彩、多様な音のパノラマ。
音の要素が際立ち、生き生きと跳ねる!

これほどまでに複雑多様な音の要素が絡み合いながら、全体としては大きなうねりと急流を感じさせるこの曲の演奏は、ライヴならではのスリリングな体験、大興奮。
カンブルラン様も只者ではありません!

演奏会前は、個人的体調により疲れ気味だったので、行こうか自粛しようか迷ったくらいでしたが、行って正解、聴けて幸せ。
疲れが吹き飛ぶ豪演、快演。

ちなみにテレビカメラが入って収録しておりました。
放送日未定との張り紙がありましたが、今から放映が楽しみです。

20130913

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