« スクロヴァチェフスキ/読響(2013/10/6) | トップページ | ノット/東響(2013/10/13) »

2013年10月12日 (土)

スクロヴァチェフスキ/読響(2013/10/12)

2013年10月12日(土)18:00
サントリーホール

指揮:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ
読売日本交響楽団

(第530回定期演奏会)

スクロヴァチェフスキ:パッサカリア・イマジナリア
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」

到達点と思った2~3年前を凌駕する、生きる喜び!
ミスターSは120歳くらいを視野に入れて90代を踏み出したのではないでしょうか!

まずは1曲目の自作。
ミスターSの自作自演は結構聴いていると思いますが、緊迫感のあるこの曲が一番面白く、集中して聴けたかもしれません。
難解な前衛さは、無いのか、覆い隠されているのか…。
でも、古臭くもない刺激も、十分に感じられます。

読響のメンバーは、人生で3回以上演奏するかどうかわからない曲を、献身的…どころか真剣勝負の気合いで熱演。
舞台上に漂う…いや、みなぎる!ミスターSへの敬意、敬意、敬意…。
幸せ、幸せ、楽団員も、聴衆も、指揮者&作曲家も。

今の時代、作曲家の自作自演を聴ける機会は、結構あるよういて、実は演奏会全体に占める割合は、意外と少ないように思います。
それだけでも、ありがたや、ありがたや。

例によってミスターSは、自作は譜面を見ながら、ブルックナーは(ブルックナーに限りませんが)暗譜で指揮。
一点の迷いもなく、随所で、的確な、煽り!

あの、最終到達点と思っていた常任時代のブルックナーを凌駕する演奏、さらに踏み出した演奏のように感じたのは私だけでしょうか?
鋭いリズム、スピード感、それだけでなく、生き生きと歌う旋律の喜び!

1~2年前には「信者の集会」の「教祖様」に感じたミスターS、今宵はまるで、ポピュラー音楽のスーパースターのようにすら感じました。
熱狂、興奮、それも、中身の充実を伴った、下品でない興奮。
一種のマインドコントロール…。
(もちろん、マインドコントロールされたくてチケットを買っているのです。)

読響が隅から隅までパーフェクトだったとは言えないかもしれませんが、これ以上望んだらバチが当たります。
常任時代よりグレードアップした読響の音。
カンブルラン様の就任とか、(この日は小森谷さんでしたが)コンマスの陣容の変化とか、世代交代とか、色々な要因があるにせよ、まずはめでたい限りです。

最後の音が消えていった後、静寂、静寂、指揮棒を譜面台に置く音、静寂、静寂。
5秒?10秒?15秒?
最初に拍手を始めた勇気のある方、偉い!
でも、私は「拍手モード」に移行してしまうのが名残惜しくて…。
いつまでもミスターSのブルックナーの世界に浸っていたかった…。
永遠に、終わってほしくなかった…。
おそらく会場で静寂を保った皆さん、同じ気分だったのではないでしょうか

小森谷コンマスの手を取って引き上げるマエストロ、その後は、義理ではない、心からの一般参賀。
マエストロが出てきたとき、木管奏者の皆さんがまだ舞台袖に居たので、客席と一緒に拍手を贈る感動的な場面。

それにしても90歳のマエストロから、衰えない切れ味だけでなく、春の息吹のような、生きる喜びに満ちたエネルギーをもらうとは…。
本当に、生きていて良かった!(←自分のことです。)

|

« スクロヴァチェフスキ/読響(2013/10/6) | トップページ | ノット/東響(2013/10/13) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/214768/58373070

この記事へのトラックバック一覧です: スクロヴァチェフスキ/読響(2013/10/12):

« スクロヴァチェフスキ/読響(2013/10/6) | トップページ | ノット/東響(2013/10/13) »