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2013年10月27日 (日)

ラザレフ/日フィル(2013/10/27)

2013年10月27日(日)14:30
東京芸術劇場

指揮:アレクサンドル・ラザレフ
日本フィルハーモニー交響楽団

(第207回サンデーコンサート)
チェロ:横坂源

チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲
マーラー:交響曲第9番

毎回こんなに鼓舞され、引きずり回されたら、身体が持たないでしょ、日フィルの皆さん…って、前夜も演奏したんですよね、これ。
もう、大騒ぎ!
一つ間違えば“空騒ぎ”になりかねない豪快な“大騒ぎ”!
最後までポジティブ!
「英雄の生涯」のような?マーラーの9番??

例によって剛腕でキュー出しまくりのラザレフさん。
そのキューに、よくぞここまで食らいついて行った日フィルのメンバー!
それも、荒々しいだけではなくて、細部の音の磨き上げも十分!

この、諦観のイメージのある曲を、ラザレフさんは、最初から最後までポジティブ!
最後まで負けない!
戦う男、戦い続ける男、ラザレフさん!
こんなに、寂しさもない、諦めもない、むしろ明るいこの曲の演奏を聴いたのは、私は初めてかもしれません。
体感的には、本当に「英雄の生涯」を聴いているかのような気分になってしまったのです、私は。

それにしても、ここまでついて行った日フィルも凄い!と言うべきか、ここまで日フィルの音を磨き上げ、その上で舞台上で引きずり回したラザレフさんが凄い!と言うべきか…。
最後の最後の微弱音の美しさも、明るい表情の音だけに、比類がない美しさです。

最後の最後の微弱音から会場ノイズ(咳)が散見され、ラザレフさんが無音の空間を、手の動きを止めずに指揮し続ける間も、そのノイズが多少あったのは残念でしたが、それによって集中力が切れなかった会場全体の空気。
日フィルの歴史に残る(と偉そうに言うほど多く聴いてませんが)演奏だったのではないでしょうか。

マーラーの演奏を聴いてしまった後では印象が飛んでしまう損な役回りの前半。
十分に良かったとは思いますが、この豪快なマラ9の凄まじい演奏と組み合わせるのが良かったのかなぁ…という思いも少々…。
ソリストはもちろんのこと、オケも手抜きなしの美しさ。
決して「前座」のレベルの演奏ではなかったと思いますが、なにしろ、比べる相手が悪い。

あと、私の個人的な体調の問題ですが、疲れ気味だったこともあって、鑑賞のペース配分が少々難しかったです。
マーラーの第3楽章あたりで、ちょっと疲労感を感じてしまったり…。
最初から気合いを入れて聴き過ぎて、すぐに休憩になって…。

私の個人的体調と、ペース配分のミスは横に置いて、まさに体験出来て良かった!という演奏会、忙中に閑を無理やり作って足を運んだ甲斐がありました。

なお、蛇足ですが、第3楽章あたりで疲労感を覚え、眠気に襲われそうになった私の集中力を呼び戻してくれたのは、近くの席の年配の女性がバッグを開け、飴の包みをガサゴソやる音。
「なんで、ここで飴を取り出さなきゃいけないいんだよ!」
と普段なら怒るかがっかりするところで、そういう精神状態になりかけましたが、でも私も、疲労感でチョコレートか何かで糖分補給をしたい気分もしてきました。
なぜ演奏中に飴の包みをいじる人が後をたたないのか、わかったような気も…(おいおい)。
決して、演奏中の飴の包み紙のガサゴソ音を肯定する派に転じたわけではありませんが、ものの見方をちょっと変えると、視野が広がるものですね。
(でも、やるなら、せめて楽章間にしてほしいですけどね。)

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