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2013年10月 6日 (日)

スクロヴァチェフスキ/読響(2013/10/6)

2013年10月6日(日)14:00
横浜みなとみらいホール

指揮:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ
読売日本交響楽団

(第67回みなとみらいホリデー名曲シリーズ)

ベルリオーズ:劇的交響曲「ロミオとジュリエット」(抜粋)
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番

のけぞるような音!
足元が微妙に弱ったかと思っただけに、衰えぬこの音のパワーには唖然とするしかありません。
90歳の老人にパワーをもらって帰る不思議な体験!
老齢だからねぇ、来日しないかもねぇ…などと思ったのは、例年通りに杞憂に終わりました。
期待通り、想定内…ということは、稀有!の、エキサイティングな体験!

まず、ベルリオーズ。
個人的に公私ともに忙殺されており、しかも開演間際に到着したので、プロコフィエフと思い込んでいまして…(汗)。
…にしても、ベルリオーズは、結構斬新な音を書いていたものですね。
プロコフィエフにしてはマイルドな…と思ったくらいです(汗)。

それにしても、ミスターSの音の若々しいこと!(←毎年、毎回、同じことを言っているような気もしますが…)
切れ味はなまっていないどころか、下手な若手指揮者など凌駕するほどのスピード感。

もちろん、プロコフィエフではなくてベルリオーズであるからして、甘美的な場面も多数。
でも、なぜか、ロシア的…と言って言い過ぎなら、スラヴ的な印象を受けたのは私だけでしょうか?

読響の音は、日下コンミス効果と言いたくなる(←これまた、毎回、同じことを言っているような気もしますが…)なんともみずみずしく、艶やかな音が、弦だけでなく、管楽器の音色にまで宿る。
日下コンミス効果は、後半のショスタコーヴィチ、中でも、ソロのある第2楽章で顕著に出ました。
弦楽合奏の音、コンミスのソロの音、木管の音…。
みんな日下コンミスの音色に染まっています。
この美しい音をベースに、ミスターSのスピード感ある音が…!

もちろん、低弦のえぐるような、鋭く重い音はミスターSならでは。
時折、オケが音を飛ばしたかと思うようなひねりが入ったり…。
例によって暗譜で振り通すミスターS。
枯れてはいませんが、もう、人間国宝の域なんでしょうね。

終楽章の圧倒的な音響の中で、何かが起こったような気もしますが、分析的に聴く余裕は私にはなく、ただただ、音を受け止めるのが精一杯。
これだけエキサイティングな要素を散りばめながら、粗雑なうるさい音は皆無。

かつて、ミスターSが読響の常任に就任した時は、喜ぶと同時に、当時ですら高齢で多少の不安を感じたものですが、無事に…どころか、任期を1年延長し、さらに名誉職に退いた後も、こうして来演して下さる。
当時の読響のオファーは、大当たり!でしたね。

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