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2013年10月26日 (土)

ノリントン/N響(2013/10/26)

2013年10月26日(土)15:00
NHKホール

指揮:ロジャー・ノリントン
NHK交響楽団

(第1765回定期公演Cプログラム)
ピアノ:ラルス・フォークト

ベートーヴェン:序曲「レオノーレ」第3番
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番
ショパン:夜想曲第20番
(アンコール)
ベートーヴェン:交響曲第5番

もし、サヴァリッシュさんが居合わせたら、白目をむいて絶句したかもしれないN響の従順ぶり!
しかし、N響伝統の培われた重厚なサウンドも健在!
疾走し、急カーブを曲がり、急ブレーキ、急加速をしても、決して、軽くて薄っぺらなベートーヴェンではありません。
軽自動車でスピードを出しているのではない、ドイツのコンパクトカーのような性能を兼ね備えたスピード感です。

ノリ様のベートーヴェン、かつてほど「変なことをやっている!」と思わなくなったのは、鑑賞(体験…と言った方が良いですかね)の回数を重ねてきたせいでしょうか?
いや、変わったことをしているということは十分に認識していますが、それを「異様!」と思わなくなって久しいような気がします。

元々、耳慣れないフレージングをしていても、そのように演奏する意味(私のような者のレベルでは、効果…と言った方が良いかもしれません)は、十分に納得する経験を重ねてきましたし、今回もそれを再体験したわけですが、「またか!いつもの…」とは思わせないところがさすが!
いじくり回した音の羅列の「発表会」ではなく、ノリ様の、まさにライヴ!ライヴ!ライヴ!
デモンストレーションでも、プレゼンテーションでもない、まさにライヴの醍醐味!
煽る、煽る、煽りながら客席を振り返る余裕!

20世紀後半に、今はすでに故人となった名誉指揮者の皆様の指揮するN響のベートーヴェンを聴いてきた身にとっては、驚くほどのN響の変貌ぶり、従順ぶりですが、この二律背反の両立が、今のグローバル・スタンダードでもあります。
誠に、慶賀の至りです。

ノリ様のライヴが聴ける幸せ!
そして、N響との組み合わせだから聴ける「ノリントン様×N響」の音。
組み合わせの妙味!
楽しい、楽しい、音が楽しい!

ピアノ協奏曲でのフォークトさんのピアノは、多少ノリントン様寄りの演奏をしたのでしょうか?
時折、フォルテピアノっぽい(違いますけど)音に感じる場面もあったような気もしますが…。
アンコールのショパンで、急にピアノの音は艶やかさを増したような…??
ショパンだけ、異質、異次元のサウンド…かな?

個人的には、オーチャードも含めて全演目聴きたかったくらいのところを一つだけに絞ったノリ様の演奏会。
それが「もしかして、台風で行けないかも!」と思っただけに、行けて幸せ、聴けて幸せ。
ノリントン様、来年10月もお待ちしております!

20131026n

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