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2013年11月 3日 (日)

インバル/都響(2013/11/3)

2013年11月3日(日)14:00開演
東京芸術劇場

指揮:エリアフ・インバル
東京都交響楽団

「作曲家の肖像」シリーズVol.94《マーラー》

マーラー:交響曲第6番「悲劇的」

高機能、高性能、高排気量の都響、インバルさんがアクセルを踏み込もうが、急ハンドルをきろうが、余裕で追随。
客席の集中も、第1楽章を演奏中の地震でも(ホール内も、結構揺れ、そこそこ音がしました)、びくともしませんでした。

個人的事情により、心身ともに疲弊感が蓄積しており、前日のみなとみらいでの演奏会の鑑賞は断念して、昼寝プラス鍼治療に切り替えたくらいでした。
この日もどうしようか迷ったのですが、多少無理して行った甲斐がありました。

会場に向かう電車の中で、ネットの情報から、前日のみなとみらいでの演奏会での出来事を知るりました。
ちょっと心配になりましたが、まあ、今日は会場(聴衆)も変わりますし、奏者も交代とのことなので、きっと無問題だろう…と思っていたのですが、無問題どころか、凄い、凄い。
都響の全く乱れない様も、客席の聴衆の集中も。

いつも同じような感想を述べている気もしますが、全く無理している様子を見せずに、これだけの音響を構築してしまう都響の高機能ぶり、懐の深さは、本当に驚嘆以外の何物でもありません。
決して手を抜いて8割の力で弾いているわけではなく、100%の力で弾いているのだと思いますが、無理している様子が全く感じられないのです。

インバルさんも、しゃかりきになって棒を振って引っ張る様子もなく(それでも、十分に力強い指揮ですが)、ひょい、ひょい、ひょうひょうと振って、トテツモナイ音を鳴らさせる。
ご自分の手の動きに、ここまで都響が反応すれば、振っていてさぞかし気持ちよいのではないでしょうか。

前回の6番の演奏は、就任直前でしたっけ?
あの時もインバルさんは、最後の音が鳴り終わると、さっさと手を下ろして、ことさら静寂を持続させようとはしなかったと思いますが、この日も同様。
拍手はすぐに始まりましたが、盛大なブラボーの声は、インバルさんがオケのメンバーを起立させて、客席側を向いてから。
やっぱり、こうありたいですよね。

最後は、お決まりのソロカーテンコール。

芸劇の客席は、一般的な休日マチネとは雰囲気が違い、ほぼ、定期演奏会並みの集中力です。
まあ、一回券も含めて、今季のこのシリーズのチケットを、早期に入手していた方々が中心ですからね。
どなたかのカバンに付けた鈴が演奏中にチリチリ鳴る…のが、なかったわけではありませんが…。

個人的には体調が十分ではなく、隅から隅まで集中して聴けたわけではなかったのですが、こういう精神的疲弊感の時には、第3楽章のような美しさ、穏やかさよりも、第1、第2、第4楽章の凄まじい攻撃のパルスの方が、雑念を追い出してくれて効果大。

インバルさんと都響の蜜月も、あと数ヶ月で終わってしまいます。
このコンビは、指揮者側も、オケの側も、本当に良いタイミングで結びついたと言って良いのではないでしょうか。
もちろん、都響に種をまいた先人の努力があっての、現在のの都響の充実ぶりではあるのですが、その実った果実を享受している今の自分は、本当に幸せです。

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