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2013年11月 9日 (土)

インバル/都響(2013/11/9)

2013年11月9日(土)14:00
東京芸術劇場

指揮:エリアフ・インバル
東京都交響楽団

「作曲家の肖像」シリーズVol.95《マーラー》

マーラー:交響曲第7番

エクストンが、なぜ通常録音のCDに加えて、わざわざワンポイント録音のCDも発売するのか?
それを音で納得させられた驚異のハーモニー。
この騒々しくなりかねない曲を、ここまで、一つの巨大な生き物のように鳴った都響、恐るべし。
鳴らしたインバルさん、恐るべし。

これほどまでにめいっぱい鳴らして、これほど騒々しくなく、まとまり、一体化して迫って来る都響サウンド。
インバルさんも比較的淡々と…いや、淡々と振ってるわけがないのですが、そのように錯覚させられるのは、インバルさんが時折投げる変化球にも、都響が余裕で追従するからです。

鳴り物がジャラジャラ鳴ろうが、それが突出したり、ノイズっぽくなったりしません。
鳴り物さえも一体化したハーモニーの一部分。
あの奇っ怪な第3楽章もグロテスクでなく、あの馬鹿騒ぎになりかねない第5楽章も格調高い。

このコンビの到達点でしょうか?
頂点なのでしょうか?
まだこの先があるのでしょうか?

この日の演奏を聴いて、かつてのフランクフルト放送響とのワンポイント録音のCDを思い出したのは私だけでしょうか?
いや、演奏の細部を覚えているわけではありませんし、CDと生演奏を同列に考えるのは愚かかもしれませんが、バランス調整不要の都響の音!
どこかで聴いたスーパーサウンド。

会場の聴衆も、例によって、ほぼ、定期演奏会並みの集中力。
インバルさんが水分補給のために途中でいったん引っ込んだ時も、オケの中からマンドリンの音が鳴った時も、「なんだ?なんだ?」とざわついたりしません。
(途中で出て行った人はいましたが。)

「さあ、今日も、ひと仕事しましょうかね」みたいに気負いなく登場し、予定調和のように演奏し、芸劇の音響を完全に掌握し、終演後は客席から、さながらコーラスのようなブラボーがかかる。
「都響のデフォルト」は、恐ろしいほどの高打率です。

当然、終演後は、例によってインバルさんの一般参賀ですが、オケが引き上げ始めた後も拍手を続ける人は、先日の第6番の時よりも多かったのではないでしょうか。
お義理でない一般参賀、一回で終わったのが不思議なくらいです。

ちなみに、帰りにロビーでワンポイント録音版のCD(1番と5番が出ています)を買ってしまった私です。

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