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2013年11月24日 (日)

ソヒエフ/N響(2013/11/24)

2013年11月24日(日)14:00
横浜みなとみらいホール

指揮:トゥガン・ソヒエフ
NHK交響楽団

(NHK交響楽団2013横浜定期演奏会)
ヴァイオリン:諏訪内晶子

リャードフ:交響詩「魔の湖」
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第2番
チャイコフスキー:交響曲第5番

こんな音を聴いたら、後半もショスタコーヴィチを聴きたくなるじゃありませんか…という思いを吹き飛ばすチャイコフスキーの凄演!
緻密に構築した熱狂です。

個人的体調(疲労)により、自粛しようか迷ったのですが、ずっと自粛しっぱなしなので、寝ることを覚悟して出かけました。
良かった!
足を運んで良かったと言うべき「本気にさせられた」N響の凄い音。

まず、リャードフの「魔の湖」は、「この曲、こんなに面白い曲でしたっけ?」という、目から鱗が落ちるような、深い深いニュアンスの音。
私はこの曲を生で聴いたのは初めてか、それに近い体験ですが、確かに、CDやFM放送では、わかりませんよね、このニュアンス。
確か、昔、コンドラシン/N響(古過ぎてすみません)の演奏をFM放送で聴いたような気もしますが…。

諏訪内晶子さんの独奏によるショスタコーヴィチの協奏曲は、個人的体調により、強い眠気を感じながらの鑑賞になってしまいました。
覚悟はしていたとは言え、もったいない、猫に小判、豚に真珠。
諏訪内さんの抜群の安定感(たぶん)は当然のこと(たぶん)として、オケの音の鋭いこと! スコーンと伸びる音は全く飽和せずに爽快!
前述のように、後半がショスタコーヴィチの交響曲でないことが残念になってしまいますが、チャイコフスキーの交響曲第5番の演奏が始まったとたん、そんな思いは吹き飛びました。
深く、激しく、雄大で…(語彙枯渇)。

これほどまでに旋律を歌わせながらも感傷的一本槍でなく、嘆き、慈しみ、勇敢になり、咆哮し、芳香を感じさせる。
とても言葉では形容できない多彩、多様。
チャイコフスキーが文学、文章ではなく、音符で記した必然性がそこにあります。
ソヒエフさんの凄いのは、これだけ多様な要素を繰り出しているのに、「あれもこれも」のごちゃ混ぜ感は皆無。
一つ一つの音が唯一無二の必然の音として響く。
細部に至るまで表情付けとニュアンスを徹底しているのに、それを組み上げて、白熱の高揚感に導く。
ソヒエフさん、恐るべし!
10年もしたら、日本のオケなんか、振ってくれなくなるくらい出世されるのでは?

ソヒエフさんにとっては、去年のトゥールーズ・キャピトル管弦楽団来日のガラガラの客席のリベンジのみなとみらいホール。
あの時のようなソヒエフさんのソロカーテンコールはなかったものの、空席ゼロではないものの、そこそこ大入り。
めでたし、めでたし。

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