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2013年12月15日 (日)

ウルバンスキ/東響(2013/12/15)

2013年12月15日(日)14:00
ミューザ川崎シンフォニーホール

指揮:クシシュトフ・ウルバンスキ
東京交響楽団

(川崎定期演奏会第43回)
ヴァイオリン:神尾真由子

チャイコフスキー:幻想交響曲「ロミオとジュリエット」
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」

禁欲的なのか、熱狂的なのか、よくわからない不思議な凄さ!
「スダーン監督後」の東響は、もう始まっているような気がします。
メジャー・バージョンアップのβ版リリース!

それにしても、怪しい宗教の教祖様のような、形容しがたい異様な表情と動作連続のウルバンスキさん。
…あ、春の祭典って、もともとそういう曲でしたっけ…。

一曲目の幻想交響曲「ロミオとジュリエット」では、一瞬、カラヤンの(←生で聴いたことないですけど)チャイコフスキーのような、純音楽的にゴージャスな志向かと思いましたが、それにしては爆発せず、禁欲的。
欲求不満ではないですが、少々呆気にとられます。

同じチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲では、神尾さんとは水と油かな?…と思いましたが、聴感上はさほどでもなく…。
この曲の水と油の演奏としては、前橋汀子さんと川瀬賢太郎さんの演奏を経験しているので(←引き合いに出してすみません)それに比べれば、合わせていた方かも…と思いました。
でも、オケが休みで、ヴァイオリンだけの時と、オケと協奏している時とでは、神尾さんの演奏スタイルが結構違っていたような気も…。
指揮者の威圧力、強し!

でも、個人的に、一時期、神尾さんの演奏にはしっくり来ない時期があったのですが(←と言うほど多く聴いてませんが…。偉そうにすみません。)、今日の神尾さんの音は、結構私の心に響いたことも嬉しかったです。

後半の春の祭典も抑制スタイルかと思いきや、そんなことはなく…。
でも、音が妙になまめかしい。
指揮台のウルバンスキさんの動きを見ると、両手をくねらせ、身をよじり、頭を振り乱し、妖しい宗教の教祖様のよう。
その洗脳が音に変換される!
怪しい。
妖しい!

半狂乱っぽい指揮の動作にもかかわらず、表情付け、間合い、音色の変化など、細部の仕上げも徹底。
これはもう、新しい時代の春の祭典?
でも、案外、この妖しい宗教っぽさは、曲の本質をついているのかな、とも。

こうして後から振り返ると、妖しい宗教のような春の祭典も、禁欲的でうっ積したチャイコフスキーも、実は曲の本質を突いていたのかも…と思えてきます。
ウルバンスキさんに気安くレッテルを貼れなくなりました!

変わった演奏だったという口コミのブラームスは聴けませんでしたが、一筋縄で行かないウルバンスキさんの得体の知れなさの片鱗に触れ、ポスト・スダーン監督の東響には、ノットさんともども、興味を抱かざるを得ません。
前首席客演指揮者に恵まれなかった(←しつこくてすみません)東響のリベンジが、本格的に始まります!

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