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2014年4月の10件の記事

2014年4月27日 (日)

小林研一郎/読響(2014/4/27)

2014年4月27日(日)14:00
横浜みなとみらいホール

指揮:小林研一郎
読売日本交響楽団

(第71回みなとみらいホリデー名曲シリーズ)
ヴァイオリン:アレクサンドラ・スム

チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番~アンダンテ
(アンコール)
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」

5番ほどでないにしても、コバケンの18番と言って良い曲でしょう。
パワー全開、うねるような大河の流れ。
細部に多少荒いところがあったとしても、それをあげつらうことは野暮。
いや、その荒さは、ほんの些細な細部です。

…と後半を聴いてしまうと、前半の協奏曲は、オケを手堅くまとめた…と言うべきでしょうかね。
不満をうったえるような低レベルの演奏ではありません、もちろん。
ただ、後半と違いすぎるのも事実で…。
ちなみにマエストロは、協奏曲も暗譜での指揮でした。

ヴァイオリン独奏は、太筆というほど太くはありませんが、中太の線で、豪快な女傑の演奏?
私の好みのこの曲の演奏とはちょっと違いますが、たっぷりと鳴らし、そこそこ歌う(歌いすぎない)演奏に文句はありません。

アンコールのバッハは、これまた私の好みとしては、本編より好印象。
アンコールの方が繊細な美しさを感じました。

交響曲でのオケの皆さんは、本気モード全開。
身体を揺らして演奏する場面多数。
ヴィオラ首席の鈴木康浩さん、チェロ首席の毛利さん、コンサートマスターの小森谷さん。
コンサートマスターが3人居るような読響の弦楽セクション、
ゴリゴリゴリッ!の熱演。
木管ソロ(特にクラリネットの金子さん!)の美しさ、絶妙さ。
やっぱり主催公演はいいですね。
単なる名曲コンサートではなく、年間ラインナップに入った主催公演クオリティです。

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2014年4月26日 (土)

ノット/東響(2014/4/26)

2014年04月26日(土)14:00
ミューザ川崎シンフォニーホール

指揮:ジョナサン・ノット
東京交響楽団

(名曲全集第96回)
ピアノ:佐藤卓史

ウェーベルン:管弦楽のための5つの小品Op.10
シューベルト:交響曲第4番「悲劇的」
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番

ベリオのレンダリングのような不思議な体感の前半に、単なる協奏曲の伴奏ではなく、ピアノ付き交響曲でもない、ブラームス、素晴らしい。

ウェーベルンとシューベルトは、指揮者の意向により続けて演奏されると事前に告知されていましたが、なるほど、続けて演奏すると、こうなるのですね。
シューベルトの中に、ウェーベルンの予兆を感じると言うか…。
あるいは、冒頭に書いたように、ベリオのレンダリングのような…。

ただ、シューベルトでは、最初のうちはオケが前任者の影響から抜け切れていないような雰囲気を感じたのは私だけですかね?
第2楽章後半あたりからノット監督らしいサウンドが前面に出てきたような気も…??
第3楽章以降は個人的体調により、眠く…(←すみません)。

シェーベルク・ツィクルスもやったことのある前監督、プラス、シューベルトで任期を終えた前監督に、いきなり真っ向勝負?と思いましたが、音の方向性が違いますので、Twitterのフォロワーさんから「継続性」とのコメントをいただき、そうか!喧嘩や対抗ではなく、継続性なんだ!と感心した次第です。

後半のブラームスは、佐藤さんのピアノ、仕掛ける、仕掛ける。
でも、爆演ではありません(ピアノでは爆演って言わないのかな?)。
オケは「明日はさらに良くなるかも」という感もあるにせよ、ノット監督とがっしり組みあった協奏曲、見事。

ただ、時間が経って少し冷静になると、就任披露(わたしが聴いたのは2日目)のあの演奏をデフォルトと考えてはいけないんでしょうね。
あれはやっぱり特別な演奏だったんでしょうね。
…という思いもします。
偉そうにすみません。
贅沢ですね…。

東響の音の進化は、もしかして、秋山和慶元監督→ノット監督…の方が、直線的な進化に近いかもしれません。
そういう意味では、創立以来、長期的レベルでは、方向性の明確な進化を遂げていると言って良いのでしょう。
その間にスダーン前監督の10年を挟んだことで、オケにとっては相当に表現の多様式を獲得できて、ノット監督時代にさらなる進化を遂げるかもしれない予感(期待)も。

途中、個人的体調により眠くなったり、明日の2日目はさらに良くなるかもと感じたり、いろいろな思いはありましたが、佐藤卓史さんは素晴らしかったし、ノット監督のブラームスも素晴らしい。
最近になって急きょチケットを買った甲斐はありました。

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2014年4月25日 (金)

山田和樹/日本フィル(2014/4/25)

2014年4月25日(金)19:00
サントリーホール

指揮:山田和樹
日本フィルハーモニー交響楽団

(第659回東京定期演奏会)

ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」(1910年版)
ニールセン:交響曲第4番「不滅」

終わった、良かった、素晴らしかった、帰ろうか…という体感の休憩時間。
後半はさらに洗練されたサウンドにお腹いっぱい。
LFJ2公演より、はるかにコストパフォーマンスの良い日フィル定期です。

前半の「火の鳥」全曲は、客席にもバンダを配置し、天然サラウンド。
残念ながら私の席は、サラウンドの輪のやや外でしたが、それでもホールに降り注ぐ音のシャワーの爽快なこと!
しかし、後半を聴いてしまうと、さらに音を洗練させる余地があったことに、後で気がつきました。
前半鑑賞中は、ヤマカズ・サウンドに夢見心地でした。
まあ、斜に構えた物言いをすれば「2日目は、さらに良く鳴る(成る)でしょうね」ですが、偉そうにすみません。

前述のように、「火の鳥」の後の心地良い興奮と疲労感は、演奏会終了の体感。
しかし後半は続きます。
すでにハシゴの体感でニールセンの「不滅」。
飛び出した音は、さらに洗練された“最近の”“日フィル”サウンド。
かつてはヤマカズ・マジックを“錬金術”と揶揄したこともありましたが、最近の日フィルは“鉛”にあらず。
“最近の”“良いの時の”“日フィル”サウンド、かな?
偉そうにすみません。
最近は“良いとき”の方が多いと思っております。

後半のニールセンの「不滅」の演奏中は、個人的事情により、時々ちょっと雑念が浮かんで集中出来ない部分もありました。
(なんとか定時に仕事を終わらせてホールに向かうために、いろいろあったので。)
響きの極上感は身体に浴びることが出来たのですが、ちょっともったいないことをしました。
それにしても、日フィルの木管首席の皆さん、交代してませんよね?
1年くらい前より、音が良くなってません?

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2014年4月20日 (日)

ノット/東響(2014/4/20)

2014年04月20日(日)14:00
サントリーホール

指揮:ジョナサン・ノット
東京交響楽団

(第619回定期演奏会)
笙:宮田まゆみ

武満徹:セレモニアル -秋の歌-
マーラー:交響曲第9番

東響が逆転満塁ホームランで、いきなり在京オーケストラ・リーグ首位に立ったかのような凄演。
都響が順当に3月を首位で通過したと思ったら、そのインバル様の退任を待っていたかのように、カンブルラン様と読響が4番を繰り出して0.5ゲーム差の首位に立ち、さらにノット様と東響が9番を起用して逆転満塁ホームランで1ゲーム差の首位に立つという混戦。

…とバカなことを言っておりますが、就任披露で、ここまで手足としてオケを従えて鳴らせば、今後10年の輝かしい日々は約束されたも同然?

あえて都響のツィクルス終了にぶつけたのか!というような気合いの入った演奏。
客席は皆、金縛り状態で聴き入るしかない音のパワー。
元々ポテンシャルの高い東響だから、あの“理性的な半狂乱”(意味不明)の指揮を、受け止めて音に出来たのでしょうか。

ノット様の指揮の細かいこと!
秋山さんより細かいのでは?(←素人目には)。
しかし、その細かさは、刻むのではなく、流麗でパワフルな動きの中でのキューの連発です。
それが空回りせずに音に変換される快感、東響、本当に素晴らしい!

第4楽章が消えて行って、ブライングのブラボーどころか、指揮者が最初にオケを立たせて客席側を向いたときには、客席は圧倒された後遺症で、ブラボーの声もほとんどかからなかったような…。
もちろん、カーテンコール一回目以降は盛大なブラボーの声。

一曲目の武満さんの曲とマーラーを「続けて演奏する」と聞いて、拍手も無し?と思った早とちりは私だけ?
確かに、マーラーの9番の前に持ってくるとしっくり来ますね。
ミニ・パイプオルガンのような笙の音色も秀逸でした。

スダーン監督が「10年で終わり」と宣言して、“ポスト・スダーン”に大いなる不安を抱いたのがウソのような本日の幸福感。
これが「当然」と思ってはいけません。
ノット様は、おそらく、いま、まさに“働き盛り”の指揮者。
こういうタイミングで音楽監督に迎えることが出来た東響は、いや、わが国日本は(←大げさですね)まさしく幸運。
ギャラ(←額は存じ上げませんが)を払って下さるスポンサー様にも感謝!

今日は首の凝りがひどくて、東響定期が終わったらマッサージに寄ってから帰ろうと思っていたのですが、いざ東響定期が終わってみると、演奏のパワーで血流が良くなったのか、凝りが解消されていたので、まっすぐ帰宅しました。

インバル様カンブルラン様、ノット様と、ずいぶん異なるスタイルのマーラー演奏に対して、どれも素晴らしいと思う私は精神分裂気味かもしれませんが、こんな聴き比べが出来ることは恵まれているとしか言いようがありません。
どれが熱いかと言うと、視覚的にはノット様だと思いますが、音楽は視覚だけではないので面白い。

すみません、支離滅裂の文章、演奏のことをちっとも書かず…。
いや、あの演奏の前には、それを描写したりする言葉は出てまいりません。

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2014年4月19日 (土)

上岡敏之/新日本フィル(2014/4/19)

2014年4月19日(土)14:00
すみだトリフォニーホール

指揮:上岡敏之
新日本フィルハーモニー交響楽団

(第524回定期演奏会)

シベリウス:交響曲第4番
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」

もやもやもやっと…いうような響きの弦の上に、くっきりとした木管の音を載せたりして、高等テクニック駆使の、まるで印象派のようなサウンド。
よくわからないけど面白い、という不思議体験!

シベリウスの交響曲第4番は、少なくとも私にとってはよくわからない曲です。
それを、よくわからないまま、次々と繰り出される音の断片(失礼!)を全曲を飽きずに楽しんで聴き、演奏が終わったらやっぱりよくわからなったけど、過ぎ去っていった音は爽やか!という体感。

「田園」も、縦の線を合わせずにブルックナーの開始のように、もやもやっと鳴らした弦楽器。
そこに木管の音がくっきりと割って入る。
もやもやした弦だって、気の抜けた演奏などではありません。
意図したぼかしでしょう。
おそらく相当に神経を使ってぼかしています。

木管楽器のための協奏交響曲…のような、特に第2楽章。
NJPの木管首席も名手揃いですねー。
古部さんのオーボエ、重松さんのクラリネット。
素晴らしく気合いの入った、美しい音でした。

それにしてもこの田園は、聴き慣れたベートーヴェンではありません。
ブルックナーかドビュッシーか、まさか上岡敏之編曲…のわけはありません。

前回の定期でも思いましたが、定期演奏会で聴くベートーヴェンは、やっぱり良いですね。
リハーサルにかけられる時間が違うはず。
そうでなければ、ここまで上岡サウンド(と、ひとくくりには出来ないのですが)を徹底できないでしょう。

こうしてシベリウスの4番と「田園」を並べて聴いてみると、上岡さんの選曲の意図は、似たものどうしを並べたということなのでしょう。
シベリウスだけでなく「田園」すらも、終わってみれば、あれは何だったのだろう?ですが、こういう体験が出来る演奏会は、やはり非凡です。

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2014年4月17日 (木)

カンブルラン/読響(2014/4/17)

2014年4月17日(木)19:00
サントリーホール

指揮:シルヴァン・カンブルラン
読売日本交響楽団

(第536回定期演奏会)
ピアノ:ニコライ・デミジェンコ
ソプラノ:ローラ・エイキン

シェーンベルク:弦楽のためのワルツ
リスト:ピアノ協奏曲第1番
メトネル:おとぎ話
(アンコール)
マーラー:交響曲第4番「大いなる喜びへの賛歌」

カミソリのような切れ味と、圧倒的な音の高鳴りと、絶妙の微弱音のニュアンスを兼ね備えた、驚異の体験、幸せ!

それにしても、あのマーラーの第2楽章。
まるで「夜の歌」を聴いているかのようなにぎやかさ、不気味さ。
クライマックスが第2楽章だったんじゃないかとすら思えます。

読響は、首席奏者が名手揃い。
今さら言うことではないのですが、みんなのパワーがひとつになった時は(微妙にならない時もあるので)本当に素晴らしい。
特に鈴木康浩さんのソロはコンマス級を通り越してソリスト級(今さら言うことではないですが)。

木管陣の音色も絶好調。
私はオーボエに一票。
でも、皆さん素晴らしかったです。
後半、アンサンブル的にちょっとひやっとした瞬間もあったのでしょうか??
でも、私にとっては、そんなことで今宵の演奏の価値が揺らぐものではありません。

マーラーも素晴らしかったですが、前半も素晴らしい。
シェーンベルクの切れ味の良い快感サウンド。
リストはカンブルラン様の指揮でファウスト交響曲を聴いてみたくなったほど。
デミジェンコさんのピアノは、私は”反対側”だったので、微弱音の美しさに息をのみましたが、“正面”で聴いていたら、きっと轟音も凄かったことでしょう。

“反対側”と言えば、ソプラノは、向きのハンディを乗り越えて、ころころと転がるような声に聞こえ、私としては好印象だったのですが、ネット上の評判は「本調子ではなかった」「重めだった」というのを拝見しました。
確かに、会場を制圧するようなパワーは感じなかったし、舞台袖に引き上げるときの表情はいまひとつでしたが…。

インバル様と都響のツィクルスが終わっても無問題、在京オケにはまだまだ凄い指揮者が居る、居る。
カンブルラン様に期待している音、それ以上の音が聴けてしまった嬉しさ!

20140417

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2014年4月15日 (火)

飯守泰次郎/東京シティ・フィル(2014/4/15)

2014年4月15日(火)19:00
東京オペラシティコンサートホール

指揮:飯守泰次郎
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

(第278回定期演奏会)
合唱:東京シティ・フィル・コーア
合唱指揮:藤丸崇浩

ブラームス:運命の歌
ブルックナー:交響曲第7番

なんと、飯守泰次郎さんの一般参賀。

私にとっては、2013年度は継続をしなかった上に、個人的事情が重なって、13ヶ月ぶりの定期。
以前より繊細な音が出ているかも…と嬉しくなりましたが、席の位置がかなり違うので、定かではありません。

ブルックナーの、特に前半の2つの楽章は、以前の多少音が濁っても(失礼!)パワー全開…のイメージが皆無。
魅惑的!と言って良いくらいの音色に陶然となりました。
後半の2つの楽章は、吠える、吠える、吠える!
煽り、煽り、煽り…。
やっぱり飯守さんとシティ・フィルの演奏は、こうだよねーと思いつつ、でも、吠えまくっても音があまり(失礼!)濁らなくなったように感じたのは、私の思い込みのせいでしょうか?

まあ、終わった後で偉そーに振り返れば、前半のブラームスや、ブルックナーの前半2楽章の方が音が美しかったような気もしますが、後半の2つの楽章の興奮ものの煽り?が悪いわけがなく、ライヴならではの演奏を堪能させていただきました。

2013年度は、シティ・フィルだけでなく、飯守泰次郎さんの演奏会をほとんど聴けなかったので、最近の事情はあまり存じ上げませんが、一般参賀になったのにはちょっと驚きました。
まあ、素直に喜んでおくことにします。
ファンの一人として。

私だけかもしれませんが、東京シティ・フィルの演奏会に向かうときは、聴衆の一人として期待している演奏スタイルが、他のオケとはちょっと違っているような気もします。
今宵は、少し(良い方に)裏切られたのと、でも、やっぱりシティ・フィルの演奏だったね…が半々で、とても楽しませていただきました。

しばらく忘れていた感覚がよみがえりました!

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2014年4月12日 (土)

庄司紗矢香(Vn)&メナヘム・プレスラー(P)(2014/4/12)

2014年4月12日(土)15:00
鎌倉芸術館大ホール

ヴァイオリン:庄司紗矢香
ピアノ:メナヘム・プレスラー

モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタK.454
シューベルト:ヴァイオリンとピアノのための二重奏曲D.574
シューベルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番D.384
ブラームス:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番「雨の歌」
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
(アンコール)
ショパン:ノクターン第20番(アンコール)(ピアノ独奏)
ブラームス:愛のワルツOp.39-15(アンコール)
ショパン:マズルカOp.17-4(アンコール)(ピアノ独奏)

庄司さんの演奏会は結構聴いているつもりだったのですが、協奏曲とリサイタルはやはり違います。
心にしみ入るヴァイオリンの音色。
あまり前面にしゃしゃり出で来ないのに絶妙な音で鳴るピアノ。
至福のひととき…のはずでした。
会場(客席)ノイズだけが残念!無念!

演奏には何の不満もありません。
ないどころか、生きていて良かった、聴けて幸せ!!のレベルです。

しかし、私の席の近くのお子さん(おそらく小学校低学年)2人が、終始ガサゴソ。
挙げ句の果てにはアンコールの演奏中に小声でしゃべり始めたりして、非常に残念。
憤まんやるかたなし。

しかし、その子供さんを責めるのは酷でしょう。
子供さんの問題ではなく、親御さんの問題だと思ういます。
連れて来られた子供さんからすれば、仕方なくついてきた、おつきあいのイベント。
(「雨の歌」が終わって)「やった、終わりだ」(アンコールで)「まだやるの?時間過ぎているよ」と話しているのが聞こえました。
こちらも我慢の連続でしたが、子供さんの方も我慢の連続だったのでしょう。

庄司紗矢香さんとメナヘム・プレスラーさんの演奏は、会場(客席)ノイズの妨害(被害は私の席の周辺だけと思われますが)にもかかわらず、稀有の体験!!と言いたくなる素晴らしさだったので、リベンジしようかと検索しましたが、翌日の松本での演奏会がツアー最終日みたいです。
松本までは行けません。
19:00開演なので、行っても帰って来れません。
残念。

鎌倉芸術館(大ホール)は、これまでオケしか聴いたことがなく、ホールのアコースティックはあまり私の好みではなかったのですが、ヴァイオリンとピアノの二重奏は、残響過多にならずにくっきりと音が聴こえて、本日に限っては好印象。
LFJで聴いたよみうりホールよりも音に艶があったかもしれません。

庄司紗矢香さん、カシオーリさんとのデュオのときよりも、今日の方が格段に良かったような…。
いや、年数が経っていますし、曲も違うので、比較するのがナンセンスかもしれません。

20140412vnp

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2014年4月11日 (金)

新国立「ヴォツェック」(2014/4/11)

2014年4月11日(金)14:00
新国立劇場

ベルク:ヴォツェック
[共同制作]バイエルン州立歌劇場

午後、半休をとって、初台へ。
狂気を帯びていく様子が、前回のプレミエのときよりも凄い印象を受けました。
ただし、前回は4階席。
今回は同じD席でも、3階サイド前方だったので、舞台との距離感が相当に異なるため、比較すべきではないのかもしれません。

日程の都合で鑑賞日を平日マチネにせざるを得ず、半休を取るためにさらに忙しくなるという複雑な気分。
いろいろ慌ただしかったので、音楽に集中できないかも…と思って足を運んだのですが、こういう狂気じみたオペラは、かえって日頃のストレスを忘れさせてくれて、終演後は爽やかな気分に…。

出だしは、なんとなく野暮ったい音の印象で、もうちょっときりりと引き締まった洗練された音を期待していた私はちょっと肩すかし。
歌手も、ヴォツェックの声が大尉に比べて小さく感じられて、おやおや、どうなることか…と。
しかし、ヴォツェックの声は徐々に声が響くようになり、さらには狂気の域に…。

平日マチネのせいか、D席でも比較的舞台に近い席が買えたので、細かい所作や小道具がよく見えました。
前回の遠い席で観た時は、刺した後、ヴォツェックの手が赤く汚れたのには気がつかなかったですし、ナイフだって遠くて、さほど不気味には感じられませんでした。
水を張った舞台からピチャピチャと音がして、しぶきが上がる様も、近いとよく見えます。
ヴォツェックが(マリーも?)次第に狂気を帯びていく様も壮絶。
w子役の所作も然り。
いつもこの辺の席が買えればいいのけですど、休日公演の人気演目だと、座席選択をしていたらD席は即座に売り切れてしまい、買えないこともあります。

持ち帰り仕事を家でこなしてまでして取得した半休。
いろいろたてこんでいて、自粛しようかと思いましたが、自粛したからといって仕事がはかどるとは限らないので、そこは割り切って初台へ向かいましが、結果は吉と出て、めでたし、めでたし。
指揮者は…。
ピットのオケはやや太筆ながら尻上がりに高揚して好演。
まあ、ブーレーズのCDと実演を比べてはいけません。

スタッフ
【指揮】ギュンター・ノイホルト
【演出】アンドレアス・クリーゲンブルク
【美術】ハラルド・トアー
【衣裳】アンドレア・シャラート
【照明】ステファン・ボリガー

キャスト
【ヴォツェック】ゲオルグ・ニグル
【鼓手長】ローマン・サドニック
【アンドレス】望月哲也
【大尉】ヴォルフガング・シュミット
【医者】妻屋秀和
【第一の徒弟職人】大澤建
【第二の徒弟職人】萩原潤
【白痴】青地英幸
【マリー】エレナ・ツィトコーワ
【マルグレート】山下牧子

【合唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

20140411

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2014年4月 8日 (火)

ミンチュク/都響(2014/4/8)

2014年4月8日(火)19:00
東京文化会館

指揮:ロベルト・ミンチュク
東京都交響楽団

(第769回定期演奏会Aシリーズ)
ピアノ:ジャン・ルイ・ストイアマン

ストラヴィンスキー:小管弦楽のための組曲第1番
ヴィラ=ロボス:ピアノと管弦楽のための幻想曲「モモプリコシ」
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第4番~コラール
(アンコール)
ラフマニノフ:交響曲第1番

なんか、80年代の在京オケ定期の、序曲→協奏曲→交響曲の演奏クオリティのパターンを垣間見るような気もしないではないのですが、楽しかったので、まあ、なんでもいいです。

前半はピアニストの圧勝?
いや、1曲目は普通に良かったです。

2曲目のヴィラ=ロボスのソリスト、ストイアマンさんが豪快。
指揮者よりも強いオーラを感じたくらい。
オケが「曲を完全にものにしている」感は、最初のうちは今一歩だったのかな?
指揮者の責任範疇のような気もしますが…。
それでも尻上がりに(ピアニストに導かれて?)ヒートアップ?
都響の奏者の皆さんがピアニストに拍手を贈る様子は、お義理の拍手ではなく、拍手喝采!それも、大喝采!だったような…。
アンコールのソロも含めて。
ちなみにミンチュクさん、舞台袖に立って聴いてました。

後半のラフマニノフが、目の覚めるような快演!
やや一本調子…とか、音が多層的でなく単層的だ…とか、静かなところはもう少しニュアンス豊かなら…とか、そういうかすかな欲(重箱の隅ですね~)を帳消しにしてもいいハイテンション。
平均点の破綻も熱狂もない演奏より、はるかに楽しい。

この後半のラフマニノフの快演を聴いてしまうと、休憩前のヴィラ=ロボスの“伴奏”も、都響ならもっと鞭を打っても良かったのでは?とも思しますが、それは結果論といものでしょう。
やっぱり生演奏は生き物で、楽しいですねー。

20140408

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