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2015年11月の4件の記事

2015年11月28日 (土)

ヴァンスカ/読響(2015/11/28)

2015年11月28日(土)14:00
東京芸術劇場

指揮:オスモ・ヴァンスカ
読売日本交響楽団

(181回東京芸術劇場マチネーシリーズ)
ヴァイオリン:エリナ・ヴァハラ

シベリウス:「カレリア」組曲
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲
バッハ:無伴奏ヴァイオリンパルティータ第2番~サラバンド
(アンコール)
シベリウス:交響曲第1番

2日目です。
基本的に、前日と同様に素晴らしい…なのですが、やはり2日目の方が、僅差とは言え、音が練れている印象です。

煽り、ひねりに酔いしれているので忘れそうになりますが、ヴァンスカ様は細部をおそろかにして煽ったりしていません。
細部を徹底して構築した上で、本番で煽る、ひねる。
その証拠に弱音部の美しいこと!

生演奏だから、それなりに色々ありました。
しかし、それは偶発的な出来事。
(おそらくリハーサルでの)音の磨き上げ無しで煽ったら、こういう演奏にはならないでしょう。
私がこの日座った席の音響(分解能が低め)が少し恨めしい。
「このホール、あの位置だったら分解能がもっと高いんだよね」という席は買えませんでした。

ヴァイオリン協奏曲のソリスト、ヴァハラさんのアンコールは前日と同じですが、本編も同じだから無問題。
何回聴いても美しい音です。

私はそんなに昔からのヴァンスカ様のリスナーではなく、大評判のラハティ響との来日も聴いていないのですが、気がついたら読響に「毎年来なく」なってしまいました。
こうして数年に1回聴くと、毎年来ていたら、さらにオケと「あうんの呼吸」になるのだろうなーと思ったりします。
前回の来演から、首席奏者もかなり変わっていますしね。
ヴァンスカ/読響の同プロ2日連続鑑賞は、私はこの日が2回目なので、あくまでもその経験の範囲内で、ですが、やはり2日目の方が音の磨き上げは上みたいです。
1回の来日の中でも、後の方の演奏会になるほど、さらに息があっていく印象もあります。
まあ、それでも、ヴァンスカ様が読響に「毎年来なく」なったとは言っても、マンフレート・ホーネックさんのファンの方から見れば、私はまだ恵まれている…と言える…かも…しれません。

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2015年11月27日 (金)

ヴァンスカ/読響(2015/11/27)

2015年11月27日(金)19:00
サントリーホール

指揮:オスモ・ヴァンスカ
読売日本交響楽団

(第586回サントリーホール名曲シリーズ)
ヴァイオリン:エリナ・ヴァハラ

シベリウス:「カレリア」組曲
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲
バッハ:無伴奏ヴァイオリンパルティータ第2番~サラバンド
(アンコール)
シベリウス:交響曲第1番

ああ、生きていて良かった!
ヴァンスカ様の運転する車には乗りたくないなですねー。
乗ったらさぞかしハラハラ、ドキドキでしょうねー。
…と言うような(←意味不明)素晴らしい熱演、快演、凄演。

いや、冒頭の「カレリア」組曲だって、かなり良かったのです。
先週の「フィンランディア」の時に一瞬感じた「まだ良くなるかも」の印象は皆無。
しかし!
協奏曲、交響曲と聴いた後で思い起こすと、演奏会冒頭の肩慣らし(←言い過ぎですけど)の感も…。
決して手抜きの演奏などではなく、ヴァンスカ様が「ライヴの人」で、徐々にヒートアップしていった結果でしょうけど。

ヴァイオリン協奏曲のオケ・パートも素晴らしい。
ヴァンスカ様の指揮でこの曲が聴けて幸せ!というような手抜きなし真剣勝負、煽る、ひねる、でも、歌わせる。
それなのに「ヴァイオリン付きの交響曲」にならないところも素晴らしい。
ソリストの音はスリムでシャープな音像ですが、艶やかな美しさも兼ね備えていて、まさに私好みの音。
ヴァンスカに見出された人とのことで(だから…と言うのは早計ですが)ヴァンスカ様の音と同傾向の音造りの印象。
それでも、オケに埋没せずに、音と存在がくっきりと浮かび上がる。
(↑シベリウスがそのように書いたであろうことはともかく。)

その美しい音色、アンコールのソロでも堪能しました。
ぜひまた聴いてみたい方です。

交響曲の冒頭のクラリネットのソロは、手を動かさずに目線だけで見守ったヴァンスカ様。
それにしても、ヴァンスカ様に見守られながらソロを吹くって、どんな感じなんですかね。
自由に吹いているようで、ヴァンスカ様の手の内にあるような?
終演後は前週の協奏曲での金子首席に続いて、この日は藤井首席を真っ先に立たせました。
そう言えばヴァンスカ様って、クラリネット奏者出身でしたっけ。

決して勢いだけの爆演ではありません。
おそらくリハーサルで細部まで作り込んだ上での本番での爆発、炸裂、加速、急減速。
無味乾燥の煽りではなく、旋律美、叙情をちゃん内包した音。
やっぱりヴァンスカはライヴの人ですねー。(←知ってましたけど。)

この日は、個人的な体調としては、疲労感があり、結構キツイ状況でした。
しかし、ヴァンスカ様の次の来日まで、また何年も待てないので、がんばって足を運びました。
(何年も待たなくても、1日待てば良い…という事実には目をつむって。)
終演後は心なしか、体調が良くなった体感です。
精神に作用する音楽は偉大です。

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2015年11月21日 (土)

フライシャー/新日フィル(2015/11/21)

2015年11月21日(土)14:00
すみだトリフォニーホール

指揮・ピアノ:レオン・フライシャー
新日本フィルハーモニー交響楽団

(第550回定期演奏会)

モーツァルト:ピアノ協奏曲第12番
ジェローム・カーン:All The Things You Are
ラフマニノフ:交響曲第2番

モーツァルトは、昨今のキビキビ、テキパキといった演奏とは真逆の、味わい深い演奏。
刺激的な要素は皆無です。
ピアノもオケも、ある意味、少しゆるい印象もありますが、それが全くマイナスに作用していない。
この至福の時間が永遠に続いてほしいと思ったくらい。

フライシャーさん、弾き振りですが、振ったのは冒頭のピアノが出てくる前まで。
その後はほとんどピアニストに専念(振ったのがゼロではありませんが)。
それでも、この音は、オケだけで出した音ではないでしょう。
おそらく座っているだけで、オケの皆さん、触発されるものがあるのではないでしょうか。

協奏曲の後の拍手の中、ピアノの横に椅子が用意され、退団する楽団員さんにフライシャーさんから大きな花束贈呈。
その後「彼のために小品を1曲弾く」というようなことをおっやって、左手だけの曲を弾きました。
今まで、いろいろな方の退団のラストステージに聴衆として居合わせましたが、定期演奏会の指揮者兼ソリストのマエストロに1曲弾いてもらうなんて(もちろん、聴衆へのアンコールも兼ねている側面はあるにせよ)、特別なことではないでしょうか。
私も客席で聴いていて、目頭が熱くなりました。

単純比較は出来ませんが、両手の演奏のモーツァルトよりも、左手だけの演奏の方が、テクニック的にはやはりしっかりとしていたような印象もありました。
(そうは言っても、フライシャーさんが両手で演奏したのは、慶賀の至りです。)

後半のラフマニノフの交響曲は、一歩一歩踏みしめるような印象もあり、やや遅めの演奏ながら、間延びした印象は皆無。
引き締めたり、引っ張ったりという指揮では無く、オケが自然と鳴って、自然とハーモニーが溶け合い、自然と艶やかな音色になり…。
楽団員さんの指揮者への共感・敬愛が生んだ「銘」演でしょうか。
興奮したと言うよりは、味わったという体感の、これまたモーツァルトとはちょっと違った至福のひと時でした。

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2015年11月20日 (金)

ヴァンスカ/読響(2015/11/20)

2015年11月20日(金)19:00
東京芸術劇場

指揮:オスモ・ヴァンスカ
読売日本交響楽団

(第19回メトロポリタン・シリーズ)
ピアノ:リーズ・ドゥ・ラ・サール

シベリウス:交響詩「フィンランディア」
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番
ドビュッシー:前奏曲第1巻~「音の香りは夕べの待機のなかに漂う」
(アンコール)
シベリウス:交響曲第2番

ああ、私は、この音が読響に、いや、日本に帰って来るのを待っていたのですよ、首を長くして。
ヴァンスカ様が振ると読響が「ヴァンスカ様のシベリウスの音」とに染まるという、当たり前だけど実は凄いことが眼前で起こり、幸せ、幸せ。

「ヴァンスカ様のシベリウスの音」とは、ラハティ響との録音で聴くような、と言ったら言い過ぎでしょうか。

ただ、冒頭の「フィンランディア」では、若干のもどかしさ(音の抜けの不十分さ)を感じたことも事実です。
まぎれもない“ヴァンスカ節”ですし、非凡な“生きの良さ”もあるのですが…。
それでも、短い「フィンランディア」の中でも尻上がりに繊細さと俊敏さが増していきました。
協奏曲のオケパートはさらに良くなって、後半の交響曲はさらに良くなって、めでたし、めでたし。

ヴァンスカ様が日本に来ない間、CDなどでも聴いていましたけど、やっぱりヴァンスカ様はライヴの人なんだなぁと(知ってましたが)再認識しました。
随所でかなりの煽りを入れて爆演になりそうで、その寸前まで行きますが、崩壊したり混濁したりせずに音が突き抜ける。
爆演にならないところが、読響のポテンシャルであり、ヴァンスカ様のスケールの大きさであり…。

ヴァンスカ様の読響客演は3年9ヶ月ぶりとのこと。
…ということは、あのオペラシティでの壮絶な「悲愴」以来なのですかね。
あの時も、初日2日目3日目最終日と、ずいぶん音が変化しました。
この日(今回の初日)も、欲をいえばまだもう少し磨き上げの余地はあるようにも思えますが(贅沢を言うなと叱られそうですが、もっと凄いこのコンビの演奏も聴いたことがあるので)、前回の初日よりは磨き上がっていたようにも感じます。

リーズ・ドゥ・ラ・サールさんのピアノは、やや硬質な音の印象を受けましたが、私の座った席の位置(音響)もあると思われるので、どうなんでしょう??
協奏曲でも、オケパートの繊細で抜けの良い音が心地良い。
ヴァンスカ様は、協奏曲のカーテンコールでクラリネット首席の金子さんを起立させましたが、素晴らしいソロでした(ピアニストをほめないで、クラリネットをほめてすみません)。

リーズ・ドゥ・ラ・サールさんのソリストアンコール、私の席の位置と私の英語力ではよく聞き取れませんでしたが「パリ」「マイファミリー」などと言っていたようで、パリでの犠牲者に捧げる演奏だったようです。

この日は、“忙中”に“閑”を無理矢理つくって、約3ヶ月ぶりに生演奏の会場に足を運びました。
一時期は、実家の用事に忙殺されて、もう倒れるんじゃないかというくらいでした。
現在でも、まだ済んだわけではありませんが、本当に倒れたら困るので、少し小休止をしています。
この日も、会場へ向かう途上、疲労感はありましたが、足を運んで良かったです。

久しぶりで耳が鈍っているのに、偉そうに感想を述べてすみません。

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