« 2015年を振り返って(2)聴いた回数ランキング | トップページ | 井上道義/東フィル(2016/01/15) »

2016年1月12日 (火)

小泉和裕/都響(2016/01/12)

2016年1月12日(火)19:00
東京文化会館

指揮:小泉和裕
東京都交響楽団

(第800回定期演奏会Aシリーズ)
ヴァイオリン:イザベル・ファウスト

メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲
クルターク:ドロローズ
(アンコール)
R.シュトラウス:家庭交響曲

新年の御挨拶もせず、失礼いたしました。
2016年の聴き初めです。

イザベル・ファウストさんという“ブランド”は半端ではありませんでした。
ちょっと温もりを感じるような美音が、ここぞという力演になった時にも全く音が濁らない。
いや、音自体が僅かに上質のつや消し加工をしたかのようなヴァイオリンの音。それでいて高音の伸びも十分。
これはもう素晴らしい“個性”と言うべきでしょう。

それで加えて、小泉マエストロと都響が、やや重量感のある音でがっちり支え、分解能の高いホール音響も相まって快感。

アンコールのクルタークも、美弱音(微弱音)がさらに微弱になってかすかに会場に聞こえる終結。

この繊細なアンコール曲で、飴の包み紙をいじる音がホールに響いて、ネット上では非難囂々でしたが、幸い、私の席は騒音源から遠かったので、脳内補正の範囲でした。
(聞こえましたけど。)

まあ、「素晴らしい!」「音楽を聴けるだけで幸せ!」と思っていると、気持ちの許容範囲が広がります。

後半の家庭交響曲では、最初の方でかなりの大事故(アンサンブルと言うよりは、ソロの)。
その後も、ところどころでいろいろありましたが、全般的には満足したので、「あれはあれとして良かった!」と思って帰ってまいりました。

管弦楽のための協奏曲「家庭」…というくらいのソロオンパレードながら、家庭「狂騒曲」にならず、品格と風格をもつ家庭「交響曲」を鳴らしてみせた小泉マエストロと都響に脱帽、後半も快感。

都響で家庭交響曲を聴くと、都響のピットでR. シュトラウスのオペラを観たくなる…という経験を以前にもしたような気が…。
ただし、ハチャメチャな演出の「サロメ」ではなく、できれば(ミーハーと言われようと)「ばらの騎士」あたりを…。
(検索したら、2011年にボージチ指揮のAB定期で演奏してました。私はBを聴きました。)

この曲、題材・表題は横に置いて、なんとなく「ばらの騎士」の縮図のように感じるのは、私の思い込みのせいでしょうか。

なお、この日は第800回定期演奏会という節目。
昔だったら“第800回記念特別演奏会”とかやっていそうですが、最近はあまりそういうこともなく、在京オケも大人の運営になったのかな?と思ったりしました。

20160112

|

« 2015年を振り返って(2)聴いた回数ランキング | トップページ | 井上道義/東フィル(2016/01/15) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/214768/63055569

この記事へのトラックバック一覧です: 小泉和裕/都響(2016/01/12):

« 2015年を振り返って(2)聴いた回数ランキング | トップページ | 井上道義/東フィル(2016/01/15) »