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2016年5月11日 (水)

小澤征爾/新日フィル(2016/05/11)

2016年5月11日(水)19:00
すみだトリフォニーホール

指揮:小澤征爾
新日本フィルハーモニー交響楽団

(特別演奏会2016)

バッハ:管弦楽組曲第3番~「アリア」
グリーグ:組曲「ホルベアの時代より」
モーツァルト:セレナード第12番「ナハトムジーク」
(指揮者なし)
ベートーヴェン:「エグモント」序曲

錬金術!…と言ったらNJPに失礼ですが、小澤さんのマジックには違いありません。

冒頭に、熊本・大分地震で亡くなられた方への追悼として、バッハのアリアが演奏されました。
その、最初の一音が鳴ったとたん、身動きできなくなる音の雄弁多弁。
いや、曲が曲だから、饒舌にはならないいのですが、言葉のない音が、無言の意思が、どっと押し寄せてくる体感。
悲しみではなく、哀しみ。
拍手無しで小澤さんもオケのメンバーもいったん退場。

「アリア」ではゆったりたっぷりだったが、ホルベルク組曲ではシャープで、スピード感とリズム感があって、なおかつたっぷり鳴らしてのゴージャス感。
プログラムが発表されたとき、正直「どうせならもう少し編成の大きな曲を…」とも思いましたが、聴感は、とても弦楽だけとは思えない音の広がりと、そして色彩感。
この曲を小澤さんで聴けたことを喜ぶべきでしょう。

休憩後のモーツァルトは管楽八重奏、指揮者なし。
小澤さんがリハーサルに立ち会ったのかどうかは存じ上げませんが、「もしや?」と思う音の広がり、スケール。
もちろん、メンバーの皆さん、小澤さんに前後をサンドイッチされて、下手な演奏はできない!というプレッシャーはあったと思います。
単なる時間つなぎではない、かなり聞き応えがある演奏でした

最後の「エグモント」序曲はフル編成。
やっぱりこりゃ錬金術ですね。
フル編成で短時間一発勝負の難しさもオケにあったとは思いますが、この魔法をかけられたNJPサウンドの10分弱を、至福のひととき!と言わずして…。

小澤さんの振った物理的時間は短いにせよ、振っていただいてありがとうございますという感謝の気持ち。
短くても密度が濃くて充足感のある演奏会。
最後は小澤さんがちょこっと舞台袖に出てきてソロカーテンコールで終了。
小澤さんの嬉しそうな笑顔!

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