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2016年8月11日 (木)

秋山和慶/東響(2016/08/11)

2016年8月11日(木)15:00
ミューザ川崎シンフォニーホール

指揮:秋山和慶
東京交響楽団

(フェスタサマーミューザKAWASAKI2016)
トロンボーン:中川英二郎

バーンスタイン:「キャンディード」序曲
ナサニエル・シルクレット:トロンボーン協奏曲
ベートーヴェン:交響曲第7番
ベートーヴェン:「フィデリオ」~行進曲
(アンコール)

「キャンディード」序曲は想定通りの秋山サウンド。
ミューザの分解能のある音響がそれを引き立てます。
音のシャワーを浴びたような爽快感。

続くトロンボーン協奏曲は初鑑賞だったので、実は凄い曲なのか、色々詰め込んで甘美な衣でくるんだだけの曲なのか、私にはわかりませんでした。
大変申しわけありませんが、第1楽章から第2楽章にかけては、少し眠くなってしまいました。
(私はその昔、コルンゴルトのヴァイオリン協奏曲を初めて聴いた時も、なんか、雄大なようでいて、とらえどころのない、よくわからない曲だなぁ…と思ったような人間なので、私の耳は全くあてになりませんが。)
ソリストも指揮者もオケも、曲に献身的な演奏。
音の磨き上げも上々。
第3楽章はスピード感もあり、楽しく聴きましたが、曲の終結はちょっとあっけない感もありました。
表面上は速めのテンポでどんどん進んでいくようでいて、オケもソロも結構色々なことをやっていた印象です。

後半のベートーヴェンも、目の覚めるような演奏…と書きたいところですが、むしろ、居住まいを正して聴きたくなる演奏。
しなやかな筋肉質。
予定調和のよう。
煽らず、それでも、ごくごく自然に高揚感と充足感。
秋山さんの動きは、体全体としては大きくありませんが、腕の動き、棒の動きは十分すぎるほど細く、それが高効率で東響の音に変換されます。
正攻法に終始した演奏ではありますが、外面的に整えただけの演奏では決してありません。
第2楽章の魅惑的な情感など、私は目がうるっときてしまいました。
秋山さんの指揮も、拍子を綺麗に刻んだだけのものでは決してありません。
円熟の境地のベートーヴェンと言って良いでしょう。

アンコールに「フィデリオ」の行進曲を持ってくるのも結構意外。
「聴いたことはあるけど…。ベートーヴェンの曲だと思うけど…。フィデリオだったような…。でも、プロメテウスの創造物だったりして…。なんだっけ、この曲?」
と考えながら、堂々たる、しかし味わい深い音色の演奏を堪能。

オープニングのノット監督の6番に続いてフィナーレに桂冠指揮者の秋山さんの7番を持ってきたのは、偶然?意識的?
指揮も演奏も違いますけど、東響のポテンシャル(引き出しの多さ)と、連続性を感じた演奏会でした。

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