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2016年8月の3件の記事

2016年8月21日 (日)

飯守泰次郎/東京シティ・フィル(2016/08/21)

2016年8月21日(日)15:00
ティアラこうとう

真夏の第九こうとう2016
指揮:飯守泰次郎
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

ソプラノ:平井香織
メゾ・ソプラノ:谷口睦美
テノール:又吉秀樹
バス:斉木健詞
合唱:ティアラこうとう真夏の第九合唱団
合唱指揮:四野見和敏

ベートーヴェン:序曲「コリオラン」
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」

てっきり「第九」1曲だけだと思っていたら、飯守さんが、いきなり力強く腕を振り下ろしてびっくり。
鳴ったのは「コリオラン」。
飯守さんの棒に安定して反応するのはやはりシティ・フィルだなぁ…と思いつつ、会場にで配られたプログラム冊子には曲目の記載が無かったような??
会場もちょっと戸惑い気味の拍手???

「コリオラン」1曲ですぐに休憩15分。

「コリオラン」を第九と勘違いして待っていたときに、第2楽章の後で入場すると思った合唱は、休憩後、最初から入場しました。
合唱の前に座った独唱の4人も、飯守泰次郎と一緒に入場し、第1楽章から座っていました。

飯守マエストロの煽りの連射の「第九」、煽る、煽る、煽る。
おそらくリハーサルで音をきちんと練り上げた上での本番での煽り。
拍子を取ってるのが4割、残り6割は煽っている…というような指揮。
第1ヴァイオリンの方を向いて、ゴリゴリと弦楽器を弾くような素振りさえ…。
この煽りに対して、オケの音が全く飽和せずに追従して音がうねり、炸裂する。
駆け出しの指揮者がやったら完全に爆演の粗野な演奏になるところ、さすが飯守さんと、気心の知れたシティ・フィル。

その第1、第2、第3楽章を「P席」にあたる位置で、食い入るような視線で聴いていた独唱と合唱も、立ち上がった後は、指揮の煽り(口パク付き)に見事に反応。
それに対して、「第4楽章でも主役は譲らない!」と言わんばかりのオケの力奏も相まって、白熱し、高揚し、かつ全体のアンサンブルが拮抗して、結果的に整ってもいた第4楽章。

合唱はシティ・フィル・コーアではなく、ティアラこうとう真夏の第九合唱団。
年によって差があるようですが、前回聴いた時よりも、指揮への反応では数段上だったかもしれません。

オケも終演後、熱演の定期の時のように、大汗を拭う奏者多数。
私がこれまでに聴いたこのコンビの「第九」の中で、最上の演奏だったかも…と思いました。
もっとも飯守マエストロの指揮をそのように比較して聴くのは邪道かもしれません。
劇場型、一期一会、ライヴのマエストロですから。

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到着したときは、ロビー・コンサートは終わりの方でした。残念。

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2016年8月14日 (日)

下野竜也/新日フィル(2016/08/14)

2016年8月14日(日)16:00
すみだトリフォニーホール

下野竜也プレゼンツ!音楽の魅力発見プロジェクト第3回
「夏だ!ブラスだ?オーケストラだ!」
指揮・お話・企画監修:下野竜也
新日本フィルハーモニー交響楽団

トロンボーン:中川英二郎

A.リード(中原達彦編):アルメニアン・ダンス パート1(管弦楽版)
J.ヴァン・デル・ロースト(中原達彦編):カンタベリー・コラール(弦楽合奏版)
山下康介:NHK連続テレビ小説「瞳」~メインテーマ
シャーマン:映画「メリーポピンズ」チムチムチェリー
モンティ:チャルダッシュ
サマータイム
(アンコール)
レスピーギ:ローマの祭り
原六郎(野本洋介編):お祭りマンボ
(アンコール)

出だし、いきなり音が大きい!
「大きいだけ?」という印象もありましたが、そこは下野さんが振れば、張りぼての音になるはずがない。
数分のうちにオケの音は芯のある強い音に変わる。

中川さんのトロンボーンの超絶技巧は凄い、凄い。
数日前にミューザで聴いたときは、席の位置の関係で、私は今ひとつわかりませんでしたが、この日はばっちり。
いや、席の位置と言えば、後方で中川さんのアンコールを聴いているオケの皆さん、特に管楽器奏者の皆さんが、前のめりの前傾姿勢で、食い入るように聴いている。
下野さんのトークのジョークでは、オケの皆さんが笑いをこらえていたり…。
なんとも良い雰囲気のステージ上でありました。

あっという間に最後の曲、ローマの祭り。
文字通り、お祭り騒ぎの終結へ。

アンコールは、「アンコールでは、まずやらない組み合わせ」とのことで、打楽器とバンダとオルガンによるお祭りマンボ。
弦楽器奏者とバンダ以外の管楽器奏者の皆さんは、楽しそうにステージ後方を振り返ってニコニコ。
曲の途中でステージ上からも拍手。

楽しい笑いと興奮のひと時、何よりもオケの皆様が楽しそうなのを見るのは嬉しい。。

私のはこの日は、個人的にめちゃくちゃ疲弊感があって、体調不十分でしたが、音楽にパワーをもらって、疲れも少し吹き飛びました。
音楽のオーラとヒーリングは東洋医学に匹敵するかもしれません。

なお、そういう体調(精神状態を含む)だったので、2曲目の弦楽合奏版のカンタベリー・コラールは、胸にしみいる演奏。
じ~~~んとなりました。

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2016年8月11日 (木)

秋山和慶/東響(2016/08/11)

2016年8月11日(木)15:00
ミューザ川崎シンフォニーホール

指揮:秋山和慶
東京交響楽団

(フェスタサマーミューザKAWASAKI2016)
トロンボーン:中川英二郎

バーンスタイン:「キャンディード」序曲
ナサニエル・シルクレット:トロンボーン協奏曲
ベートーヴェン:交響曲第7番
ベートーヴェン:「フィデリオ」~行進曲
(アンコール)

「キャンディード」序曲は想定通りの秋山サウンド。
ミューザの分解能のある音響がそれを引き立てます。
音のシャワーを浴びたような爽快感。

続くトロンボーン協奏曲は初鑑賞だったので、実は凄い曲なのか、色々詰め込んで甘美な衣でくるんだだけの曲なのか、私にはわかりませんでした。
大変申しわけありませんが、第1楽章から第2楽章にかけては、少し眠くなってしまいました。
(私はその昔、コルンゴルトのヴァイオリン協奏曲を初めて聴いた時も、なんか、雄大なようでいて、とらえどころのない、よくわからない曲だなぁ…と思ったような人間なので、私の耳は全くあてになりませんが。)
ソリストも指揮者もオケも、曲に献身的な演奏。
音の磨き上げも上々。
第3楽章はスピード感もあり、楽しく聴きましたが、曲の終結はちょっとあっけない感もありました。
表面上は速めのテンポでどんどん進んでいくようでいて、オケもソロも結構色々なことをやっていた印象です。

後半のベートーヴェンも、目の覚めるような演奏…と書きたいところですが、むしろ、居住まいを正して聴きたくなる演奏。
しなやかな筋肉質。
予定調和のよう。
煽らず、それでも、ごくごく自然に高揚感と充足感。
秋山さんの動きは、体全体としては大きくありませんが、腕の動き、棒の動きは十分すぎるほど細く、それが高効率で東響の音に変換されます。
正攻法に終始した演奏ではありますが、外面的に整えただけの演奏では決してありません。
第2楽章の魅惑的な情感など、私は目がうるっときてしまいました。
秋山さんの指揮も、拍子を綺麗に刻んだだけのものでは決してありません。
円熟の境地のベートーヴェンと言って良いでしょう。

アンコールに「フィデリオ」の行進曲を持ってくるのも結構意外。
「聴いたことはあるけど…。ベートーヴェンの曲だと思うけど…。フィデリオだったような…。でも、プロメテウスの創造物だったりして…。なんだっけ、この曲?」
と考えながら、堂々たる、しかし味わい深い音色の演奏を堪能。

オープニングのノット監督の6番に続いてフィナーレに桂冠指揮者の秋山さんの7番を持ってきたのは、偶然?意識的?
指揮も演奏も違いますけど、東響のポテンシャル(引き出しの多さ)と、連続性を感じた演奏会でした。

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