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2016年10月 2日 (日)

カンブルラン/読響(2016/10/02)

2016年10月2日(日)15:00
パルテノン多摩

指揮:シルヴァン・カンブルラン
読売日本交響楽団

(第3回パルテノン名曲シリーズ)

ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」
ビゼー:「アルルの女」第2組曲
ベルリオーズ:幻想交響曲
ビゼー:歌劇「カルメン」第1幕への前奏曲
(アンコール)

定期では聴けないカンブルラン様、ここにあり。
幻想交響曲の後に「カルメン」をアンコール。
本編も凄かったがアンコールはさらに凄い。
第5楽章→カルメン前奏曲…で違和感なし。
切れ味抜群のカンブルラン様の棒が本気を出すと、通俗名曲(大変失礼!)がこんなに生き生き、キビキビ、ワクワク、…の大興奮。
この曲も(「フィガロの結婚」に負けず劣らず)これからオペラが始まるワクワク感を噴出している曲ですね。
これからオペラの幕を上げてほしいほどでした。

1曲目の「ローマの謝肉祭」では、演奏開始直前および直後に客席からしゃべり声がホールに響き、そのせいか、「あれ?ちょっと切れ味が足らない?」とも思いましたが、声がやんで、しばらくしたら切れ味が出てきて、指揮台を見たらカンブルラン様が赤鬼に変身していました。
顔を真っ赤にして気合いを入れて振るマエストロ。
2曲目の「アルルの女」も含めて、ホールの音響のせいか、私の席の位置のせいか、繊細精緻と言うよりは豪快豪華な印象です。
しかしそこはカンブルラン様、切れ味の鮮やかさも内包していました。

「アルルの女」のフルートソロは首席の倉田さんではありませんした。
東響の首席の相沢さん??のようにも見えましたが、遠目なので自信なし。
チェロのトップはOBの毛利さんのようでした。

そして後半の幻想交響曲。
前半で感じた豪腕の印象から一変、音に透明感が宿り、切れ味もさえる。
これぞカンブルラン様に期待する音。
(…となると、前半はなんだったんだ?という気もしますが、金返せというような低レベルの話しではなく、ハイレベルの領域での僅差です。僅差ですが…。その僅差が音として鳴ると、素人の私にもわかる違いになります。)
細部で定期のレベルまで磨き込みが不足している箇所(僅差です!)は散見されたにしても、全般的には得難い体験でした。

幻想交響曲でのティンパニ助っ人にOBの菅原さん?
第3楽章以降の、その味のあるティンパニの音にも惹きつけられました。
上手寄りの席だったせいもあると思いますが、コントラバスも含めて、うねる低弦、随所に加えられるアクセントには、何度もハッとさせられました。

「ローマの謝肉祭」、「アルルの女」、幻想交響曲、「カルメン」と、有名曲を並べただけのようでいて、カンブルラン様が振れば想定通り、つまり、平凡な演奏になるはずがありません。
細部の仕上げに多少のムラはあったかもしれませんが、終わりよければ全てよし、でした。

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