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2016年10月12日 (水)

新国立「ワルキューレ」(2016/10/14)

2016年10月12日(水)14:00
新国立劇場

ワーグナー:ワルキューレ

左側の席で見たら視界が違いました。
1回目は3階の右側の席で、視覚的に舞台上の右の方はあまり見えませんでした。
この日は4階席の左側でしたが、少し遠いものの、こちらの方が視覚的には広い範囲が見えました。
あ、ここでこんあことやっていたんだ…と、1回目には全く見えなかった所作も。

歌唱と演奏は、1回目と同様に素晴らしい。
4階席なので直接音よりも響きのバランスを遠目での鑑賞ですが、これはこれで好ましい。

第1幕がクライマックスみたいになっちゃうのも同様。
あま、この第1幕の緊迫感は半端じゃないから、致し方ないですね、文句を言ったら叱られるハイレベルです。
主役3人の緊張のトライアングル。
フンディングとその手下数人(無言役)の怖さ。
野暮ったいおばさん(失礼!)の風貌で出てきたジークリンデが、純白の花嫁?に変貌する。
フンディングの前でおどおどしていたのが、自信に満ちた女性に華麗な転身!

この日はピットの中は見えない席ですが、こちらも引き続き好演、力演。
重低音のどっしり感は飯守節で、これが聴きたくて来ているのです。
容赦無く咆哮に近い音で、全力で鳴らす。
そのオケの最強奏をものともせず、突き抜けるような声のジークムントとジークリンデ。

第2幕では、1回目にややパワー不足に聴こえた箇所があった歌唱も、舞台上の歌唱位置と私の席の関係で、音響のせいであったか…と思いました。
冒頭ではフリッカに責められて悩むヴォータン、終幕で怒るヴォータンに変貌する様も強烈でした。
ピットのオケは部分的に色々あるにせよ、やはり分厚い重低音をぶんぶん鳴らして快感。
やや一本調子という側面はあるにしても、私は飯守監督のこういう音作りが大好きです(あまり多彩に変化する音色になったら、飯守さんの音楽じゃなくなっちゃいます)。

主役級の歌手が素晴らしいのでかすんでしまいがちですが、「ワルキューレの騎行」における「歌って踊れる」ワルキューレたちの演技と歌唱も素晴らしい。
前回は「なんじゃこりゃ」と思いましたが、2回目は結構面白がって楽しみました。
トーキョーリングの方がインパクトはありましたが、あちらの方が年代的には後ですし、もしかして、もしかして、トーキョーリングにも影響を与えている??
そして、やっぱり、切り出さずに楽劇の中の定位置で鳴らす「ワルキューレの騎行」の曲の威力も格別です。

平日マチネ→いつのまにかソワレで、予定通り19:時0分頃に終演。
第1幕 vs 第2幕+第3幕…みたいになるのは作品の宿命として、第3幕だって、ワルキューレの騎行が終わった後は、ほとんどヴォータンとブリュンヒルデの2人、ちょっとだけジークリンデだけ幕が成り立っちゃうんだからワーグナーは凄い。

ブリュンヒルデは罰を受けて眠ってしまいましたけど、私はこの日休暇をとった罰で、翌日の朝、羽田で早朝発の飛行機に乗らなければいけないという、あまり眠れない罰が待っています。
後悔してませんけど。

スタッフ
指揮:飯守泰次郎
演出:ゲッツ・フリードリヒ
美術・衣裳:ゴットフリート・ピルツ
照明:キンモ・ルスケラ
演出監修:アンナ・ケロ
演出補:リーッカ・ラサネン
舞台監督:村田健輔

キャスト
ジークムント:ステファン・グールド
フンディング:アルベルト・ペーゼンドルファー
ヴォータン:グリア・グリムスレイ
ジークリンデ:ジョゼフィーネ・ウェーバー
ブリュンヒルデ:イレーネ・テオリン
フリッカ:エレナ・ツィトコーワ
ゲルヒルデ:佐藤路子
オルトリンデ:増田のり子
ヴァルトラウテ:増田弥生
シュヴェルトライテ:小野美咲
ヘルムヴィーゲ:日比野幸
ジークルーネ:松浦麗
グリムゲルデ:金子美香
ロスヴァイセ:田村由貴絵

管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
協力:日本ワーグナー協会
芸術監督:飯守泰次郎

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ワーグナー『ワルキューレ』Wagner "Die Walküre" The Ring of the Nibelung 飯守泰次郎さんが新国立劇場の芸術監督に就任して、『バジルハル』に続いて『ニーベルングの指環』飯守さんが自ら指揮し新演出で上演しました。『ニーベルングの指環』は前回の東京リングで全幕を鑑賞していましたが、リングの中でも持っても好きな『ワルキューレ』を、飯守泰次郎さんの音楽で味わってきました。... [続きを読む]

受信: 2016年10月13日 (木) 21時50分

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