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2016年10月15日 (土)

上岡敏之/新日本フィル(2016/10/15)

2016年10月15日(土)14:00
すみだトリフォニーホール

指揮:上岡敏之
新日本フィルハーモニー交響楽団

(定期演奏会ルビー<アフタヌーン・コンサート・シリーズ>第1回)
ヴァイオリン:崔文洙

ベートーヴェン:序曲「コリオラン」
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番~アダージョ
(アンコール)
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲
(アンコール)

冒頭の「コリオラン」は、いきなり一撃!…と思いきや、だらーんと始めてちょっと意外。
すぐに上岡さんの腕に力がみなぎり、ドカン。
また、だらーんと始めてドカン。
アクセントの付け方が個性的…ではなくて、こういうやり方が必然…と思えてくるから不思議。

協奏曲はやったり目の速度、交響曲はかなりの快速。
これも、これが必然…と思えてきます。
いや、やっぱり、ちょっと、いや、かなり個性的かも…。
面白かったから良いですけど。

崔さんのヴァイオリンの音って、ほんとNJPの音ですね。
もちろん、その逆で、NJPが崔さんの音に染まっているのかもしれませんが。
ただ、この日のオケの音は、シャープと言うよりは、弾力性の印象が強かったです。
ベートーヴェンにはその方がふさわしいかもしれません。

いつもコンマス席で弾いている崔さんの姿のイメージに一番近かったのは第3楽章の、特に後半でした。
畳み掛けるように弾く姿はいつもの崔さん。
第2楽章の微弱音は上岡さんのスローテンポも相待ってソロともども本当に美しい。

交響曲第5番は、どこまでがリハーサルでの指示で、どこからが本番でのサプライズか一聴衆の私にはわかりませんが、瞬発力の煽りが面白いのなんの。
もともと速いスピードに、さらに煽りが入るので、時々、オケの一部が一瞬遅れるような箇所もありますが、それがなおさら面白い。
前半の協奏曲でソリストだった崔さんがコンマス席に座り、西江コンマスとダブルトップの後半。
よくよく見ていると、上岡さんの煽りに崔コンマスが素直に、しかも大げさなくらいに反応しています。
オケ全体が上岡節に確度高で反応するのは当然かもしれません。

プログラム冊子挟み込みのメンバー表では、いつも美しいソロを聴かせてくれるクラリネット首席の重松さんが降り番で残念。
でも、ゲスト奏者の音も、聴いてみるとめちゃくちゃうまい。
メンバー表では(金子)の表記。(カッコはゲスト奏者の意味です。)
カーテンコールで立った姿、読響の首席の金子さんのようにも見えましたが、チラ見だったので自信無し。

何はともあれ、NJPにちゃんとした音楽監督が着任したことはめでたい限りです。
まだスタートラインで、あうんの呼吸になるのは日数を要するにせよ、上岡さんの変化球にも皆さん頑張って追従している様子は上々のスタートと言って良いのでしょう。
願わくは、いつかはこのコンビでオペラをお願いしたい。
この日のアンコールの「フィガロの結婚」序曲、サントリー定期のアンコールの「サロメの踊り」などを聴くと、本当にそう思います。
演奏会形式はもちろん、3.11の後の新国立「ばらの騎士」のアルミンクさんのキャンセルのリベンジを!(←執念深い?)
上岡さんとなら出来るはず!

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