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2016年10月29日 (土)

飯守泰次郎/群響(2016/10/29)

2016年10月29日(土)18:45
群馬音楽センター

指揮:飯守泰次郎
群馬交響楽団

(第522回定期演奏会)
チェロ: タチアナ・ヴァシリエヴァ

ドヴォルジャーク:チェロ協奏曲
バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番~サラバンド
(アンコール)
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」

群馬音楽センターのデッドな音響は想定内で足を運びましたが、やはり「デッドだな~」と聴きながら思います。
休憩時間にロビーで「(演奏者に)かわいそうだよね」と話している方々も居ました。

でも、今回は(今回も)、そのデッドな響きもろとも楽しみました。

まず、ドヴォルザークmpチェロ協奏曲。
そのデッドなホールの音響なので飯守さんの重低音が中高域寄りの音になってしまう印象もありますが、それが逆に独奏チェロには好ましい音になる。
デッドだけど、私の席は前方だったので、解像度、分解能高し。
独奏チェロは、良い意味で神経が行き届いた音。
それが伸びやかに魅惑的旋律を奏で、非常に好印象でした。

後半は、「飯守マエストロの英雄」…と聞いただけで千葉県から群馬県へ吸い寄せられる楽しみな演目。
飯守マエストロ、煽る!…と言いたいところですが、「えぐる」に近いのを次々と連発するので、オケの音が大筋は突進…ながらも、あちこちでひねりが加わり、メリハリ大。
単なる爆演にならないのは、このえぐり、ひねりの賜物です。
デッドな音響なので「ピリオドか?」と勘違いするような体感の重低音。

そう、前半は「中域寄り?」と感じたオケの音が、後半は結構低域寄りの音が鳴っています。

客席から拝見している限りでは、群響の皆さん、飯守マエストロの煽り、ひねりを楽しんで弾いていらしたようで、あの棒(失礼!)にも「一糸乱れず」に近い、ずれない(プロに向かって失礼!)追従ぶり。
デッドなホールだから、音に細心の注意が必要にしても、縮こまった演奏ではなく、思いっきり力を出して弾いて、見事に一体となったオケの音。

群馬音楽センターの音響は、東京文化会館と同等かそれ以上にデッドに感じますが(←私はたぶんまだ3回目の経験ですけど)、いざ新ホールの建設が決まると、もうすぐこのデッドな音響で群響定期が聴けなくなるんだなーという思いも少々。
総論としては新ホールになんの異存はありませんが…。

群響は、ベイシア文化ホール(群馬県民会館)でも聴いたことがありますが、私としては、前方壁際の席であるという前提ではありますが、群馬音楽センターの直接音の方が好きです。
東京文化会館が嫌な方には絶対にオススメできない音ですけど。

会場は前方の両端に空席があったものの、それ以外は満席に近い盛況。
(私は開演10分前くらいに会場に着いたら、プログラム冊子にチラシもアンケート用紙もはさまっていませんでした。)
ごく一部(私の席の近くで、前半、ビニールのガサガサが…)を除いて鑑賞マナーは素晴らしい。
その聴衆の真剣さの空気も心地良い。
また行きたいですね。

なお、私事ですが、群響定期は実はトラウマがありまして、この日は「無事にクリアーできるか?」と思っていました。
2013年2月の群響定期を聴きに高崎へ向かう新幹線の中で、父が倒れて搬送されたという電話を受けました。(みなとみらいでN響を聴いた後のハシゴでした。)
高崎駅到着後、10分後の上り新幹線に乗って実家の近くの病院へ。
父は翌朝、死去しました。
この日は、NJPが15:30頃に終演したので、新幹線で行く予定を変更して、湘南新宿ラインで高崎へ向かったほど、気を遣いました。
次は、みなとみらいからのハシゴに挑戦したいと思います???

20161029_2

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