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2016年10月30日 (日)

藤沢市民オペラ「セミラーミデ」(2016/10/30)

2016年10月30日(日)14:00
藤沢市民会館

藤沢市民オペラ 歌劇「セミラーミデ」

ロッシーニ:歌劇「セミラーミデ」
(演奏会形式・原語上演字幕付き)(日本初演)

指揮:園田隆一郎
安藤赴美子
(セミラーミデ)
妻屋秀和(アッスール)
中島郁子(アルサーチェ)
山本康寛(イドレーノ)
伊藤貴之(オーロエ)
伊藤晴(アゼーマ)
岡坂弘毅(ミトラーネ)
デニス・ヴィシュニャ(ニーノ王の亡霊)
朝岡聡(ナビゲーター)
管弦楽:藤沢市民交響楽団
合唱:藤沢市合唱連盟

アマチュア・オーケストラの市民交響楽団から、これだけのオペラの“伴奏”(←良い意味で)を引き出した園田マエストロ、何者?…なのかは正体を存じ上げていますが、やはり凄い。

プロ・オケと同じレベルの音が出ていたなどとは、口が裂けても言えません。
しかし、歌の伴奏で、散発的に合いの手を入れる旋律の魅惑的なこと!
もちろん、園田マエストロが振っていて、随時、棒で指示を出しているからです。

この藤沢市民オペラ、以前に聴いた時の経験から、唯一の懸念事項がオーケストラでした。
プロの指揮…しかも園田マエストロの指揮。
プロの独唱…しかも、この面々。
これらに何の不安もございませんが…。

しかし、その懸念の市民交響楽団が、期待以上に頑張っていて好演。
いや、よくぞここまで!というレベル。
逆にリハーサル日数の制約がプロオケほどは無い??アマ・オケだからこそ徹底できた表現もあるのかもしれません。
なにせ、長い、長い。
2幕だからいいですけど、3幕ならワーグナー並み??

前述の通り、独唱のお名前を列挙しただけで、ローカルな市民オペラによくぞこんなメンバーを呼んできた…という顔ぶれです。
マエストロの人脈?
そうは言っても「これだけの歌手を呼んできた時点で成功間違いなし」と言うほどオペラは甘くはありません。
それを、アマオケの市民交響楽団を使ってここまで鳴らした(←何回も同じことを書いていますが)園田マエストロ、やはり凄い。
凄い、凄いと、語彙不足露呈ですが、とにかく凄い。

何せロッシーニですから、一部の歌手に“技巧的にギリギリセーフ”の高難度箇所は散見されましが、重箱の隅をつつく意味はございません。
存分に楽しませていただきました。
ロッシーニって、CDなどで予習をすると「早いだけじゃん」「上がったり下がったりだけじゃん」と引いてしまう私ですが、いざ生で聴くと中毒になりますね。
ロッシーニの高速、上下に目が回るように酔わせていただきました。

演奏会形式の舞台は、ナビゲーターの朝岡聡さんが語るあらすじが随所に挿入されながらの進行です。
前半はやや早口に感じられ、「アナウンサーではなく、俳優を起用した方が良かったのでは?」とすら思いましたが、後半は非常にわかりやすい伝わってくる語りになりました。
もしかして、朝岡さんのような百戦錬磨の方であっても、前半は多少緊張されていたのでしょうか???

藤沢市民会館は、もう「昔ながらの市民会館」で、椅子は狭いわ、2階席は高い(高さが)わ、傾斜は急だわ…ですが、キャパがそれほど大きくないこともあって、2階席は結構聴ける音がします。
天井からの反射音が効いているのではないかと推測しています。
私が中学生の時に、始めてクラシックのコンサート、岩城宏之/N響を聴いたのもここの2階席でした。

藤沢市民オペラで「セミラーミデ」を取り上げたのは、園田隆一郎さんの「注目される演目を」という戦略とのことです。
事実「え?セミラーミデですか?」という反応がかなりあったそうです。
7月のトーク付き演奏会でのお話し。)
確かにブラヴァ、ブラヴィを叫び慣れているような人が客席に多数。
休憩時間のロビーのテンションは高い。
戦略は成功したと言って良いでしょう。

ロッシーニのオペラ・セリアは、私はほとんど接していませんが(初台でやらないですし)、もしかして宝の山?と思いました。

201610301

201610302

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