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2016年11月14日 (月)

シナイスキー/新日フィル(2016/11/14)

2016年11月14日(月)19:00
サントリーホール

指揮:ワシリー・シナイスキー
新日本フィルハーモニー交響楽団

(第565回定期演奏会 ジェイド<サントリーホール・シリーズ>)

ショスタコーヴィチ:交響曲第9番
チャイコフスキー:交響曲第5番

これは素晴らしい!
NJPも、指揮者の繰り出す技に食らいついて行きました。
終演直後、ステージ上で汗を拭う奏者多数。
チャイコフスキーの交響曲第5番という有名曲の予定調和では無く、かなり驚いた快演。
速めのテンポに、小技、中技、大技のアクセントを散りばめ、いや、満載して、手加減せずに突き進む。
油絵の中にペン画を混ぜたような、いや、もっと強烈な木管の強奏も織り交ぜて、聴き慣れない音響すら作り出す。

その、「そこで木管を強奏させるかい!」というような音響は、ある意味、奇っ怪な瞬間を作り出し、プロコフィエフの予兆か…いや、その前に悲愴交響曲がある…というような、複雑系、モダン系のチャイコフスキー。

「こういうチャイコフスキーが好きか?」と問われれば、「う~~ん」と言わざるを得ない演奏でありながら、ライヴで聴くと面白さこの上なし。

前半のショスタコーヴィチも「おっと、こんな曲だなんて聴いてないよ」のレベル。
この曲を、可愛らしいけどちょっと皮肉な小さい交響曲…などではなく、この局に隣接する他の巨大な交響曲同様の壮大な音響に、壮大な皮肉!の大交響曲として演奏した怪演、快演。
切り取って「部分」を聴かされたら、私は9番だとは思わないかもしれません。
NJPのシャープなサウンドがこの快演を際立たせる。
鋭利な切り込みもひねりも、サントリーの空間に大きく響く。
ちょっと響き過ぎの感もあるのは、空席の多い会場ゆえでしょうか。

NJPの優秀な木管陣の妙技は、古部さんも重松さんも不在なのに、この日も素晴らしい。
指揮者の繰り出すアクセントは、もちろんオケ全体で付けたのですが、弦楽器群の包容力のある美音の上を、木管が自在に飛び回った印象もありました。

20161114

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