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2016年11月20日 (日)

ティーレマン/シュターツカペレ・ドレスデン「ラインの黄金」(2016/11/20)

2016年11月20日(日)16:00
サントリーホール

ザルツブルク・イースター音楽祭 in JAPAN
ホール・オペラ
ワーグナー:楽劇「ラインの黄金」
- 舞台祝祭劇《ニーベルングの指環》序夜

指揮:クリスティアン・ティーレマン
シュターツカペレ・ドレスデン

ヴォータン:ミヒャエル・フォッレ
フリッカ:藤村実穂子
フライア:レジーナ・ハングラー
アルベリッヒ:アルベルト・ドーメン
ミーメ:ゲアハルト・ジーゲル
ローゲ:クルト・シュトライト
ドンナー:ダニエル・ベェッツ
フロー:タンセル・アクゼイべク
ファーゾルト:スティーブン・ミリング
ファフナー:アイン・アンガー
ヴォークリンデ:クリスティアーネ・コール
ヴェルグンデ:サブリナ・クーゲル
フロスヒルデ:シモーネ・シュリューダー
エルダ:クリスタ・マイヤー
舞台統括:デニー・クリエフ

ブランド物にはブランド物の価値がある。
それを思い知らされる至福と興奮の2時間半。
指揮者も、オケも、歌手も、みんな、みんな、ブランド物。
「ザルツブルク・イースター音楽祭」というタイトルだってブランド物。

しかもこれ、「演奏会形式」ではなく、簡素な舞台装置での、ちゃんとしたオペラ上演でした。
終演後なら撮っていいらしいので、写真を撮ってきちゃいましたが、RAブロックに座れてラッキー。
P席上に作られた舞台にも近いし、指揮者の真横でもあり、目のやり場に困る…いや、どっちを見ていいのか…という贅沢。
この簡素な舞台装置、最後にヴァルハラ城が現れるとき、ぱっと照明をパイプオルガンに向けて照らし、パイプオルガンをお城に見立てるというアイデアも。

そう言えば、この日は、東フィル定期のオペラの時(トゥーランド、イリス)に聞こえた、排気ファンの音のような暗騒音は、全く感じませんでした。
逆に東フィルの時のあの音は何なのだろう??と思いました。

この上演、このブランド品クラスの中で「相対的に」最高だったのかどうかは貧民の私にはわかりません。
歌手に関しては文句なし。
よくぞまあ、皆さん、端役(失礼!)まで、えり抜きの…。
誰が良かった、イマイチだった、なんて言えません。
あえて言えば、ファーゾルト役のステファン・ミリングさんかな?
素のままで出てきて怖い、怖い、街中ですれ違ったら、絶対によける。

オケは時々ふっと力が抜ける感もなくはないですが、まあ、ピッタリ縦の線を合わせようなんて、思っていないでしょう。
上質の手触りの布のようなため息の出そうな瞬間満載。

ティーレマン様って、徹頭徹尾ハイテンションではなくて、力を抜くところはオケに任せて手はあまり動かさない場面も。
オケはやはり歌につけると抜群にうまい…だけでなく単独でも壮大なる音のドラマを作れる。
さすが。

昼食後から水分摂取を控えなければならないこの長大な1幕ものが、神々が城に入城する時には「ああ、もう終わってしまうのか」と思うほど、あっという間に終わった印象。
座り続けたお尻の痛さだけが長さを物語ります。

終わった瞬間、フライングのブラボーどころか、みんなあっけにとられて拍手できず。
一呼吸置いて先行拍手組が拍手を始めても、それは会場全体の半分にも満たなかったのでは?
拍手が本格的に始まった後は熱狂的カーテンコール。

ここで、新国立とは別次元などと言うことに意味はありません。
世界に冠たるブランド物なのですから。
ティーレマン様と「それ以外」を比べても仕方がありません。
「ティーレマン様になれなかった指揮者」なんて、世界中の大半の指揮者がそうなんですし。
「シュターツカペレ・ドレスデン」と「それ以外のオケ」を比べても仕方がありません(以下略)。
でも、そう考えると、あそこに並んじゃって全く遜色のない藤村実穂子さんは、やっぱりすごい。

ティーレマン様のラインの黄金、CDとかFMで聴いたバイロイトの上演とは、ほんの少し印象が違いましたが(おとなしめ?相対的に、です)、実演と録音を比べても意味はありませんね。
このブランド物を体験出来ただけでも幸せです。
私にしては大枚をお支払いした上演、めでたし、めでたし。

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