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2016年12月28日 (水)

高関健/東京シティ・フィル(2016/12/28)

2016年12月28日(水)14:00
東京文化会館

指揮:高関健
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

(第九特別演奏会)
ユーフォニアム:佐藤采香
ソプラノ:市原愛
メゾ・ソプラノ:林美智子
テノール:西村悟
バリトン:堀内康雄
合唱:東京シティ・フィル・コーア(合唱指揮:藤丸 崇浩)

ジョセフ・ホロヴィッツ:ユーフォニアム協奏曲
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」

ああ、シェフと手兵だ…と嬉しくなりました。

高関さんの手の動きに、オケが見事に追従。
私の耳のシティ・フィルは飯守さんの音が基準になってしまっていますが、新たなデファクトスタンダードが既に出来上がっています。

このコンビによる「第九」、素晴らしい!
ほとんどノンビブラートのかなりピリオド寄りの演奏ですが、軽量感はなく、高関さんの素手の指揮にオケの音が凝縮し、そして炸裂する。
クリアーで見通しの良い分解能が極めて心地良いツボを刺激するような快感。
高関さんの第九は癖になりそうです。

高関さんの第九って、勝手に、カチッとした演奏なのかな…と先入観を持っていましたが、ノンビブラートの明晰さと分解能、そしてリズムの切れ味はあるにせよ、ある種のしなやかさも兼ね備えていて好感。

第3楽章の後に歌手が入場し、チューニングまではさんでの第4楽章。
この、第1部、第2部と分けるようなやり方もありだと思いました。
ちょっと長めのインターバルをはさんで始まった第4楽章は、激しい、激しい。
第5交響曲が始まったかのよう?
そして導かれる歓喜の歌…。

独唱と合唱は、奥まった位置での歌唱と、私の席がサイドの4階だったこともあり、多少音響的にハンディを感じましたが、高関さんの指揮に追従し、オケとも融合して突き進んでいた印象。
合唱はプロではないのは割り引くとして、オケ附属の面目躍如でした。

佐藤采香さん独奏のユーフォニアム協奏曲は、第九の前プロに置いた意図は、私にはよくわかりません。
それはともかく、耳あたりは良いが軽薄でもない曲。
ソロはかなりの超絶技巧と拝察しますが、トランペットではないので、さほどの技巧には感じないのは少し申し訳ないような…。
オケもソロも、普通に良い演奏でしたが…。
…というか、現在、まだ大学院在学中の若手なのに、プロオケの主催公演で普通に良い演奏が出来ることは、実は凄いのかもしれません。

20161228

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