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2016年12月31日 (土)

井上道義/MUZAジルベスター管弦楽団(2016/12/31)

2016年12月31日(土)15:00
ミューザ川崎シンフォニーホール

MUZAジルベスターコンサート2016
指揮:井上道義
MUZAジルベスター管弦楽団
ソプラノ:小林沙羅
メゾソプラノ:森山京子
テノール:西村悟
バリトン:大山大輔(司会・構成)
ピアノ:中桐望
合唱:東響コーラス

ベートーヴェン:序曲「コリオラン」
ベートーヴェン:劇音楽「エグモント」序曲
J.シュトラウスⅡ世:皇帝円舞曲
ベートーヴェン:歌曲「アデライーデ」
(小林沙羅、中桐望)
ベートーヴェン:歌曲「君を愛す」(大山大輔、中桐望)
ベートーヴェン:ピアノソナタ第8番「悲愴」~第1楽章(中桐望)
ヨーゼフ・シュトラウス:鍛冶屋のポルカ
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」~第3,4楽章
蛍の光
(無伴奏合唱)(アンコール)

夜遅くなるのは嫌だし、長いのも疲れるし…と消去法で選んですみません。
これは楽しい!!

井上さんの気合いの入った音はもちろんですが、ベートーヴェンの格好をした大山大輔さんの進行が素晴らしいのなんの。
(ポスターの通りの風貌でした。)
ときには、DJのように…。
しゃべる、しゃべる…。
クラシック音楽のコンサートのトークによる進行で、こんなに面白かった経験は初めてかもしれません。
プロの俳優でも出来ないような奮闘ぶりのトークと演技。
オペラ歌手の演技と語りを甘く見るなよ、というレベル。
加えて、PAがよく調整されているのか、言葉がはっきり聞き取れるのも良かったです。

さて、この日のオケは東響ではなく、「MUZAジルベスター管弦楽団」と称する臨時編成のオケ。
本家の東響は、新潟(りゅーとぴあ)の方へ行っています。
プログラム冊子によれば、MUZAジルベスター管弦楽団、「東京交響楽団のメンバーを中心に、この日のために特別に編成したオーケストラ。」
コンサートマスターはグレブ・ニキティンさん。
他にも、目に入っただけで、アイススタントコンマスの廣岡さん、チェロ首席の西谷さん、フルート首席の甲藤さん、クラリネット首席のヌブーさん、オーボエの最上さん、などなど…と言う具合で、要所に東響メンバーを配置したオケ。
(新潟は大丈夫ですか?)
ホルンは(P席から見た後ろ姿だったので、違っていたらすみませんが)都響首席???
もっとも、かなり若手も含めて補強したとお見受けもします。
オケの音は東響にユースオケ(例:PMF)の音を半分混ぜたような音にも聞こえましたが、これはこれで臨時の個性かもしれません。

マエストロも、皇帝円舞曲や鍛冶屋のポルカなどで、芸を交えながらの指揮で笑いを誘いますが、臨時編成ゆえ、芸で指揮の手の動きが止まると、ためらいがちな音になりがちなのはご愛嬌。
まあ、楽しいから無問題です。

皇帝円舞曲は、最初、ニキティンさんに指揮棒を渡して退場。
最初のうちは、ニキティンさんが棒を振ったり…。
戻ってきたマエストロは、かつらと付けひげで、ヨハン・シュトラウスの風貌。
(ポスターの通りの風貌でした。)
すぐに取ってしましまいsたが…。

途中、オケが退場して(マエストロ、「そばを食べに行こう、おいしいところ、知らない?」などと言いながら退場)歌曲とソナタもはさむ。
声はもちろんですが、歌曲の伴奏と悲愴ソナタの第1楽章を演奏した中桐望さんのピアノも、適切な間合いを取りながら、急がずにたっぷりと旋律美を際立たせた演奏もかなりの好印象でした。

休憩後は第九から第3,4楽章。
第3楽章から開始というハンディは中盤で解消し、マエストロの流麗な指揮から流れの良い第九になりました。

アンコールは無伴奏合唱、歌詞無しで蛍の光。
歓喜の後の魂を洗われるひとときでした。

いくら主要ポジションを東響奏者が固めているとは言え、東響定期と同じレベルに仕上がるわけはないのであって、それはそれで、細かいことは横に置いて、決してやさしくはない第九をこのレベルに仕上げたのはさすがはマエストロ、さすがは東響メンバー、さすがは東響コーラスです。

東響の場合、木管で普段セカンドなどを吹いている方が(例えばサマーミューザなどの時に)トップを吹いた時にも、ああ、この方(方々)が(も)東響のあの音色を作っているんだなーと実感することが多いです。
この日も、普段は荒さんの横で吹いている最上さんでしたが、まさしくそれ。
(以前にもクラリネットのの近藤さんとかでも感じました。)

ティンパニを始め、打楽器は若手が多く、少し音に若さが??
もっとも、10月に定年退団した奥田さんの音と比べてはいけませんね。
「第九と四季」でも思いましたが、いかに奥田さんの音が味のある音だったか、いなくなって改めて思い知る。

まあ、あれこれ述べてしまいましたが、今回の企画はなかなかのもの。
大山大輔さんにここまで期待していませんでしたよ。
また、ぜひ、同じような企画をお願いします!

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