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2016年12月17日 (土)

デュトワ/N響(2016/12/17)

2016年12月17日(土)15:00
NHKホール

指揮:シャルル・デュトワ
NHK交響楽団

(第1852回定期公演Cプログラム)
ヴァイオリン:ヴァディム・レーピン

ブリテン:歌劇「ピーター・グライムズ」~4つの海の間奏曲
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
ラヴェル:チガーヌ
オネゲル:交響曲第2番
ラヴェル:バレエ音楽「ラ・ヴァルス」

レーピンさん、協奏曲を前座にしちゃった!と思いました。
しかし、チガーヌに限らず、この日は、前の曲を前座にして突き進む演奏家だったかもしれません。
4つの海の間奏曲だって、ため息が出るような美しくも高らかな音が鳴り響いていました。
でも、演奏会が終わってしまえば、ラ・ヴァルス、よかったねえ…と。

レーピンさんの奏でる音、ネット上では「音程が…」というネガティヴ・ツィートが散見されましたが、私は、細かいことはともかく、圧倒的存在感…と思って聴いていました(耳が甘いことは御容赦を)。
果敢に攻める演奏で超絶技巧の美音がホールを圧倒。

前半終了時点で3曲とも充実の名演、銘演で、既にお腹はいっぱい。
休憩後は「おかわり」の体感です。

モノクロっぽい(それでもデュトワさんなのでかなり艶やかでsyが)オネゲルから、カラフルでリズミカルなラヴェルへ。
これまた、2膳食べたようで、お腹いっぱい。
どちらの曲にも共通するのが低弦のえぐりの鋭さと重さ。

オネゲルは、少し綺麗過ぎませんか?などと斜に構えて聴いていたら、とんでもない。
めちゃくちゃ気合の入った重低音を織り交ぜて気迫の熱演。
デュトワさんが棒と腕でえぐると、N響のチェロセクションの背中が揺れて、鋭い音がうねる。
トランペットが出てくると、それまで主役だった弦楽器群が、にとたん背景になり、モノクロっぽくなり…。

ラ・ヴァルスはデュトワさんの名刺代りみたいなものですが、オネゲルだってかなり早い時期にレコーディングしている曲。
オネゲルの弦楽器→トランペット参加…の後に聴くと、なんとこの絢爛豪華な曲に一抹のさびしさ、無理して明るく振舞っているような…を感じたのは私の気のせい?
カラフルなラヴェルだけど、ちょっと影が差していたように感じたのは私の気のせい?

オネゲルの交響曲第2番はミュンシュ/パリ管弦楽団がレコーディングしていることもあって、オネゲルの交響曲の中では割とポピュラーな方だと思われますが、私はなかなか実演を聴く機会がありません。
デュトワさんが定期で振る機会に鑑賞できて、良かったです。

時間的に長いわけではありませんが、5曲とも強烈な存在感のある曲、存在感のある演奏でした。

なお、個人的には3週間ぶりの演奏会鑑賞でした。
いろいろ忙殺されて、でもなんとか少し余裕が出来て演奏会通いを再開しようと思ったら、風邪をひいいてしましまいました。
一週間おとなしくしていたので、復帰が一週間遅れました。
聴けなかった演奏会のことは思い出したくもありませんが(あ、空席をつくってすみません)、デュトワさんの今回の最終日に間に合って良かったです。

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