« シュテンツ/読響(2016/12/18) | トップページ | 高関健/東京シティ・フィル(2016/12/28) »

2016年12月23日 (金)

ブロムシュテット/N響(2016/12/23)

2016年12月23日(金・祝)15:00
NHKホール

指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット
NHK交響楽団

(N響創立90周年記念
 ベートーヴェン「第9」演奏会)

ソプラノ:シモーナ・シャトゥロヴァ
アルト:エリーザベト・クールマン
テノール:ホエル・プリエト
バリトン:パク・ジョンミン
合唱:東京オペラシンガーズ

ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱つき」

究極のリストラクチャリング!
マエストロがプログラム冊子で語っているように、おそらく第3楽章でいったん至福の頂点を築き、第4楽章の冒頭でいったん破壊してから、再度歓喜を構築する。
再構築された歓喜の素晴らしさ!
ああ、第九って、こういう曲でしたよね、知っていましたよ、でも、この演奏を聴いて初めて知ったような体感でした。

第1楽章から、N響の楽団員さん、身体を揺らしての熱演。
高額な1階席を奮発したので、弦楽器の複雑なからまりと、それらが本気印のN響メンバーのそれぞれから紡がれて、それが重なり、融合し、巨大な音となっていることを眼前に出来ました。
ブロムシュテットさんの横顔も見える席だったので、マエストロが加えるアクセントの数々も至近距離で目撃いたしました。

対向配置で、ノンビブラートではないもののややピリオド寄りのオケのサウンドは、ずっと聴いていた合唱にも伝搬。高度の融合の高揚感。

1985年に第九を振った時のエピソード同様、今回も独唱は第1楽章冒頭からの着席。
(第1楽章からステージに居ないで「おお友よ、この音ではない」などと言えるか?と言って、歌手を第1楽章から座らせたとのこと。書籍「N響80年全記録」文藝春秋より。)
確かにマエストロが言うように、第1楽章から舞台上で繰り広げられるドラマ(禁欲的でもあり、情熱的でもあり)を第3楽章まで聴き、見れば、歌手の言葉に込める気合も変わるのでは?と納得。

オケと、独唱と、合唱と、会場と、聴衆を完全に掌握して突き進み、少しゆるめて旋律を歌わせるマエストロ、推定年齢は…???

ずいぶん前(まだシュタインさん、スウィトナーさん、サヴァリッシュさん存命時)、音楽雑誌の記事に、「N響の名誉指揮者で現役で振れるのはブロムシュテットさんだけ」という文がありましたが、あれから何年経っているのしょう。
風貌こそお年をめされましたが、いまだに元気、元気、慶賀の至りです。

89歳のマエストロにパワーをいただいて帰ってまいりました。
いや、ステージ上にいらした皆さんもそうなのでは?

20161223n1

20161223n2

|

« シュテンツ/読響(2016/12/18) | トップページ | 高関健/東京シティ・フィル(2016/12/28) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/214768/64664144

この記事へのトラックバック一覧です: ブロムシュテット/N響(2016/12/23):

« シュテンツ/読響(2016/12/18) | トップページ | 高関健/東京シティ・フィル(2016/12/28) »