コンサート/オペラ2016

2016年12月31日 (土)

2016年を振り返って(2)聴いた回数ランキング

【聴いた回数ランキング・指揮者編】(3回以上)

■飯守泰次郎(8回)(日付順)
 東京交響楽団2016/05/08
 新国立劇場「ローエングリン」(ワーグナー)2016/05/26
 新国立劇場「ローエングリン」(ワーグナー)2016/06/04
 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団2016/08/21
 新国立劇場「ワルキューレ」(ワーグナー)(2016/10/08
 新国立劇場「ワルキューレ」(ワーグナー)2016/10/12
 群馬交響楽団2016/010/29
 東京交響楽団2016/11/12

■シルヴァン・カンブルラン(5回)(日付順)
 読売日本交響楽団2016/02/12
 読売日本交響楽団2016/06/29
 読売日本交響楽団2016/10/02
 読売日本交響楽団2016/10/10
 読売日本交響楽団2016/10/19

■秋山和慶(日付順)(4回)(日付順)
 東京交響楽団2016/01/16
 東京交響楽団2016/08/11
 神奈川フィルハーモニー管弦楽団2016/011/18
 東京交響楽団2016/12/29

■ジョナサン・ノット(4回)(日付順)
 東京交響楽団2016/04/24
 東京交響楽団2016/07/16
 東京交響楽団2016/07/23
 東京交響楽団2016/10/15

■ダニエル・ハーディング(4回)(日付順)
 新日本フィルハーモニー交響楽団2016/01/16
 新日本フィルハーモニー交響楽団2016/06/30)(公開リハーサル)
 新日本フィルハーモニー交響楽団2016/07/02
 新日本フィルハーモニー交響楽団2016/07/04

■上岡敏之(日付順)(3回)(日付順)
 新日本フィルハーモニー交響楽団2016/09/09
 新日本フィルハーモニー交響楽団2016/09/17
 新日本フィルハーモニー交響楽団2016/10/15

■下野竜也(日付順)(3回)(日付順)
 新日本フィルハーモニー交響楽団2016/05/28
 新日本フィルハーモニー交響楽団2016/08/14
 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団2016/11/6

【聴いた回数ランキング・曲編】(3回以上)

■ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱つき」(5回と半分)
 指揮:飯守泰次郎/東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団2016/08/21
 指揮:マルクス・シュテンツ/読売日本交響楽団2016/12/18
 指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット/NHK交響楽団2016/12/23
 指揮:高関健/東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団2016/12/28
 指揮:秋山和慶/東京交響楽団2016/12/29
 指揮:井上道義/MUZAジルベスター管弦楽団(第3、第4楽章)(2016/12/31

■ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」(4回)
 指揮:ネーメ・ヤルヴィ/NHK交響楽団2016/05/21
 指揮:ジョナサン・ノット/東京交響楽団2016/07/23
 指揮:チョン・ミョンフン/東京フィルハーモニー交響楽団2016/09/23
 指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット/バンベルク交響楽団2016/11/3

■ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」(2台ピアノ版を含めて3回)
 指揮:小林研一郎/日本フィルハーモニー交響楽団2016/01/22
 ピアノ:児玉麻里&児玉桃(2台ピアノ版)2016/05/05
 指揮:アレクサンドル・ヴェデルニコフ/NHK交響楽団2016/10/16

■マーラー:交響曲第8番(公開リハーサルを含めて3回)
 指揮:ダニエル・ハーディング/新日本フィルハーモニー交響楽団2016/06/30)(公開リハーサル、非全曲)
 指揮:ダニエル・ハーディング/新日本フィルハーモニー交響楽団2016/07/02
 指揮:ダニエル・ハーディング/新日本フィルハーモニー交響楽団2016/07/04

■ベートーヴェン:「エグモント」序曲(3回)
 指揮:小澤征爾/新日本フィルハーモニー交響楽団2016/05/11
 指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット/バンベルク交響楽団2016/11/03
 指揮:井上道義/MUZAジルベスター管弦楽団2016/12/31

■ベートーヴェン:序曲「コリオラン」(3回)
 指揮:飯守泰次郎/東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団2016/08/21
 指揮:上岡敏之/新日本フィルハーモニー交響楽団2016/10/15
 指揮:井上道義/MUZAジルベスター管弦楽団2016/12/31

【聴いた回数ランキング・ホール編】(3回以上)
■サントリーホール(28回)
■すみだトリフォニーホール(15回)
■東京文化会館(8回)
■NHKホール(6回)
■新国立劇場(4回)
■東京国際フォーラム・ホールC(4回)
■ミューザ川崎シンフォニーホール(4回)
■横浜みなとみらいホール(4回)

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2016年を振り返って(1)総まとめ

【国内オーケストラ編】(50音順)

■NHK交響楽団(日付順)(6回)
 指揮:尾高忠明2016/05/15
 指揮:ネーメ・ヤルヴィ2016/05/21
 指揮:パーヴォ・ヤルヴィ2016/09/25
 指揮:アレクサンドル・ヴェデルニコフ2016/10/16
 指揮:シャルル・デュトワ2016/12/17
 指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット2016/12/23

■オーケストラ・アンサンブル金沢(1回)
 指揮:山田和樹2016/09/11

■神奈川フィルハーモニー管弦楽団(日付順)(3回)
 指揮:川瀬賢太郎2016/06/25
    (名古屋フィルとのジョイント・コンサート)
 指揮:サッシャ・ゲッツェル2016/09/22
 指揮:秋山和慶2016/011/18

■群馬交響楽団(1回)
 指揮:飯守泰次郎2016/010/29

■新日本フィルハーモニー交響楽団(日付順)(18回)
 指揮:ダニエル・ハーディング2016/01/16
 指揮:トーマス・ダウスゴー2016/01/23
 指揮:トーマス・ダウスゴー2016/01/27
 指揮:準・メルクル2016/04/29
 指揮:小澤征爾2016/05/11
 指揮:ダンカン・ワード2016/05/21
 指揮:下野竜也2016/05/28
 指揮:ダニエル・ハーディング2016/06/30)(公開リハーサル)
 指揮:ダニエル・ハーディング2016/07/02
 指揮:ダニエル・ハーディング2016/07/04
 指揮:下野竜也2016/08/14
 指揮:上岡敏之2016/09/09
 指揮:上岡敏之2016/09/17
 指揮:上岡敏之2016/10/15
 指揮:ハルトムート・ヘンヒェン2016/10/22
 指揮:ハルトムート・ヘンヒェン2016/10/29
 指揮:ワシリー・シナイスキー2016/11/14
 指揮:ガエタノ・デスピノーサ2016/011/19

■東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団(4回)
 指揮:高関健2016/02/11
 指揮:飯守泰次郎2016/08/21
 指揮:下野竜也2016/11/6
 指揮:高関健2016/12/28

■東京交響楽団(日付順)(12回)
 指揮:秋山和慶2016/01/16
 指揮:ジョナサン・ノット2016/04/24
 指揮:飯守泰次郎2016/05/08
 指揮:クシシュトフ・ウルバンスキ2016/05/28
 指揮:ダニエーレ・ルスティオーニ2016/06/26
 指揮:ジョナサン・ノット2016/07/16
 指揮:ジョナサン・ノット2016/07/23
 指揮:秋山和慶2016/08/11
 指揮:ユベール・スダーン2016/09/24
 指揮:ジョナサン・ノット2016/10/15
 指揮:シモーネ・ヤング2016/11/05
 指揮:飯守泰次郎2016/11/12
 指揮:秋山和慶2016/12/29

■東京都交響楽団(日付順)(5回、オペラを含めて6回)
 指揮:小泉和裕2016/01/12
 指揮:アラン・ギルバート2016/01/26
 指揮:大野和士2016/06/08
 指揮:エリアフ・インバル2016/09/15
 指揮:大野和士2016/11/19

 ※東京二期会「イル・トロヴァトーレ」(ヴェルディ)
  →【オペラ編】:アンドレア・バッティストーニ
2016/2/17

■東京フィルハーモニー交響楽団(日付順)(3回、オペラを含めて8回)
 指揮:井上道義2016/01/15
 指揮:チョン・ミョンフン2016/09/23
 指揮:アンドレア・バッティストーニ2016/10/20
   (「イリス」(マスカーニ)演奏会形式)

 ※新国立劇場「ローエングリン」(ワーグナー)
  →【オペラ編】指揮:飯守泰次郎
2016/05/26
         指揮:飯守泰次郎2016/06/04

 ※新国立劇場「ワルキューレ」(ワーグナー)
  →【オペラ編】指揮:飯守泰次郎
2016/10/08
         指揮:飯守泰次郎2016/10/12

 ※東京二期会「フィガロの結婚」(モーツァルト)
  →【オペラ編】指揮:サッシャ・ゲッツェル
2016/7/17

■名古屋フィルハーモニー交響楽団(1回)
 指揮:川瀬賢太郎2016/06/25
    (神奈川フィルとのジョイント・コンサート)

■日本フィルハーモニー交響楽団(日付順)(4回)
 指揮:小林研一郎2016/01/22
 指揮:アレクサンドル・ラザレフ2016/05/20
 指揮:鈴木秀美2016/10/21
 指揮:アレクサンドル・ラザレフ2016/11/25

■藤沢市民交響楽団(1回)
 指揮:園田隆一郎2016/10/30
    (藤沢市民オペラ「セミラーミデ」(ロッシーニ)演奏会形式)

■MUZAジルベスター管弦楽団
(1回)
 
指揮:井上道義2016/12/31

■読売日本交響楽団(日付順)(9回、オペラを含めて11回)
 指揮:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ2016/01/21
 指揮:シルヴァン・カンブルラン2016/02/12
 指揮:キリル・カラビッツ2016/05/24
 指揮:シルヴァン・カンブルラン2016/06/29
 指揮:ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー2016/09/26
 指揮:シルヴァン・カンブルラン2016/10/02
 指揮:シルヴァン・カンブルラン2016/10/10
 指揮:シルヴァン・カンブルラン2016/10/19
 指揮:マルクス・シュテンツ2016/12/18

 ※東京二期会「トリスタンとイゾルデ」(ワーグナー)
  →【オペラ編】指揮:ヘスス・ロペス=コボス
2016/9/10

 ※日生劇場(NISSAY OPERA)「後宮からの逃走」(モーツァルト)
  →【オペラ編】指揮:川瀬賢太郎
2016/11/12

【外来オーケストラ編】(小編成を含む)(日付順)

■ポーランド室内管弦楽団
 ヴァイオリン・指揮:庄司紗矢香2016/05/03

■ウラル・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮:ドミトリー・リス2016/05/4

■カンマー・アカデミー・ポツダム2016/05/4

■ハンガリー・ジュール・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮:マールトン・ラーツ2016/05/05

 ※指揮:カールマン・ベルケシュ
  →児玉麻里・桃
2016/05/05

■バンベルク交響楽団
 指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット2016/11/3

■シュターツカペレ・ドレスデン
 指揮・クリスティアン・ティーレマン2016/11/20
   (「ラインの黄金」(ワーグナー)セミステージ形式)

【オペラ編】(五十音順)

■新国立劇場(日付順)(4回)

 「ローエングリン」(ワーグナー)
  指揮:飯守泰次郎
2016/05/26
  指揮:飯守泰次郎2016/06/04
  →【国内オーケストラ編】東京フィルハーモニー交響楽団

 「ワルキューレ」(ワーグナー)
  指揮:飯守泰次郎
2016/10/08
  指揮:飯守泰次郎2016/10/12
  →【国内オーケストラ編】東京フィルハーモニー交響楽団

■東京二期会(日付順)(1回)

 「イル・トロヴァトーレ」(ヴェルディ)
  指揮:アンドレア・バッティストーニ
2016/2/17
  →【国内オーケストラ編】東京都交響楽団

 「フィガロの結婚」(モーツァルト)
  指揮:サッシャ・ゲッツェル
2016/7/17
  →【国内オーケストラ編】東京フィルハーモニー交響楽団

 「トリスタンとイゾルデ」(ワーグナー)
  指揮:ヘスス・ロペス=コボス
2016/9/10
  →【国内オーケストラ編】読売日本交響楽団

■日生劇場(NISSAY OPERA)(1回)

 「後宮からの逃走」(モーツァルト)
  指揮:川瀬賢太郎
2016/11/12
  →【国内オーケストラ編】読売日本交響楽団

(演奏会形式、セミステージ形式)

  →【国内オーケストラ編】東京フィルハーモニー交響楽団
              指揮:アンドレア・バッティストーニ
2016/10/20
              (「イリス」(マスカーニ)演奏会形式)

  →【国内オーケストラ編】藤沢市民交響楽団
              指揮:園田隆一郎
2016/10/30
              (「セミラーミデ」(ロッシーニ))

  →【外来オーケストラ編】シュターツカペレ・ドレスデン
              指揮・クリスティアン・ティーレマン
2016/11/20
              (「ラインの黄金」(ワーグナー))

【その他】(日付順)

■児玉麻里(P)&児玉桃(P)2016/05/05
 →【外来オーケストラ編】ハンガリー・ジュール・フィルハーモニー管弦楽団
             指揮:カールマン・ベルケシュ

■ピエール=ロラン・エマール2016/05/05

■東京音楽大学打楽器アンサンブル2016/05/05

■児玉麻里(P)&児玉桃(P)2016/05/05

■ヒラリー・ハーン(Vn)2016/06/07

■園田隆一郎(P)、高橋薫子(S)、脇園彩(MS)2016/07/03

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井上道義/MUZAジルベスター管弦楽団(2016/12/31)

2016年12月31日(土)15:00
ミューザ川崎シンフォニーホール

MUZAジルベスターコンサート2016
指揮:井上道義
MUZAジルベスター管弦楽団
ソプラノ:小林沙羅
メゾソプラノ:森山京子
テノール:西村悟
バリトン:大山大輔(司会・構成)
ピアノ:中桐望
合唱:東響コーラス

ベートーヴェン:序曲「コリオラン」
ベートーヴェン:劇音楽「エグモント」序曲
J.シュトラウスⅡ世:皇帝円舞曲
ベートーヴェン:歌曲「アデライーデ」
(小林沙羅、中桐望)
ベートーヴェン:歌曲「君を愛す」(大山大輔、中桐望)
ベートーヴェン:ピアノソナタ第8番「悲愴」~第1楽章(中桐望)
ヨーゼフ・シュトラウス:鍛冶屋のポルカ
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」~第3,4楽章
蛍の光
(無伴奏合唱)(アンコール)

夜遅くなるのは嫌だし、長いのも疲れるし…と消去法で選んですみません。
これは楽しい!!

井上さんの気合いの入った音はもちろんですが、ベートーヴェンの格好をした大山大輔さんの進行が素晴らしいのなんの。
(ポスターの通りの風貌でした。)
ときには、DJのように…。
しゃべる、しゃべる…。
クラシック音楽のコンサートのトークによる進行で、こんなに面白かった経験は初めてかもしれません。
プロの俳優でも出来ないような奮闘ぶりのトークと演技。
オペラ歌手の演技と語りを甘く見るなよ、というレベル。
加えて、PAがよく調整されているのか、言葉がはっきり聞き取れるのも良かったです。

さて、この日のオケは東響ではなく、「MUZAジルベスター管弦楽団」と称する臨時編成のオケ。
本家の東響は、新潟(りゅーとぴあ)の方へ行っています。
プログラム冊子によれば、MUZAジルベスター管弦楽団、「東京交響楽団のメンバーを中心に、この日のために特別に編成したオーケストラ。」
コンサートマスターはグレブ・ニキティンさん。
他にも、目に入っただけで、アイススタントコンマスの廣岡さん、チェロ首席の西谷さん、フルート首席の甲藤さん、クラリネット首席のヌブーさん、オーボエの最上さん、などなど…と言う具合で、要所に東響メンバーを配置したオケ。
(新潟は大丈夫ですか?)
ホルンは(P席から見た後ろ姿だったので、違っていたらすみませんが)都響首席???
もっとも、かなり若手も含めて補強したとお見受けもします。
オケの音は東響にユースオケ(例:PMF)の音を半分混ぜたような音にも聞こえましたが、これはこれで臨時の個性かもしれません。

マエストロも、皇帝円舞曲や鍛冶屋のポルカなどで、芸を交えながらの指揮で笑いを誘いますが、臨時編成ゆえ、芸で指揮の手の動きが止まると、ためらいがちな音になりがちなのはご愛嬌。
まあ、楽しいから無問題です。

皇帝円舞曲は、最初、ニキティンさんに指揮棒を渡して退場。
最初のうちは、ニキティンさんが棒を振ったり…。
戻ってきたマエストロは、かつらと付けひげで、ヨハン・シュトラウスの風貌。
(ポスターの通りの風貌でした。)
すぐに取ってしましまいsたが…。

途中、オケが退場して(マエストロ、「そばを食べに行こう、おいしいところ、知らない?」などと言いながら退場)歌曲とソナタもはさむ。
声はもちろんですが、歌曲の伴奏と悲愴ソナタの第1楽章を演奏した中桐望さんのピアノも、適切な間合いを取りながら、急がずにたっぷりと旋律美を際立たせた演奏もかなりの好印象でした。

休憩後は第九から第3,4楽章。
第3楽章から開始というハンディは中盤で解消し、マエストロの流麗な指揮から流れの良い第九になりました。

アンコールは無伴奏合唱、歌詞無しで蛍の光。
歓喜の後の魂を洗われるひとときでした。

いくら主要ポジションを東響奏者が固めているとは言え、東響定期と同じレベルに仕上がるわけはないのであって、それはそれで、細かいことは横に置いて、決してやさしくはない第九をこのレベルに仕上げたのはさすがはマエストロ、さすがは東響メンバー、さすがは東響コーラスです。

東響の場合、木管で普段セカンドなどを吹いている方が(例えばサマーミューザなどの時に)トップを吹いた時にも、ああ、この方(方々)が(も)東響のあの音色を作っているんだなーと実感することが多いです。
この日も、普段は荒さんの横で吹いている最上さんでしたが、まさしくそれ。
(以前にもクラリネットのの近藤さんとかでも感じました。)

ティンパニを始め、打楽器は若手が多く、少し音に若さが??
もっとも、10月に定年退団した奥田さんの音と比べてはいけませんね。
「第九と四季」でも思いましたが、いかに奥田さんの音が味のある音だったか、いなくなって改めて思い知る。

まあ、あれこれ述べてしまいましたが、今回の企画はなかなかのもの。
大山大輔さんにここまで期待していませんでしたよ。
また、ぜひ、同じような企画をお願いします!

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2016年12月29日 (木)

秋山和慶/東響(2016/12/29)

2016年12月29日(木)14:00
サントリーホール

指揮・チェンバロ:秋山和慶
東京交響楽団

(「第九と四季」2016)
ヴァイオリン:青木尚佳
ソプラノ:大村博美
メゾ・ソプラノ:清水華澄
テノール:ロバート・ディーン・スミス
バス:妻屋秀和
合唱:東響コーラス

ヴィヴァルディ:協奏曲集「四季」~春・冬
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付」
蛍の光
(アンコール)

年末恒例の風物詩。
私が初めて聴いたのが1985年です。
あれから時は流れ…。

その年末の風物詩、“前座”の四季は、年によって違いますが、“若手ヴァイオリニストの登竜門”のような位置づけの年が多いです。
2010年は郷古廉さん、2012年は小林美樹さん、などなど。
そういう位置づけなので、最近は皆さん、気合いの入った演奏が多いです。
(かつては、“中堅”クラスで、え?」というような練習不足のような演奏をされた方もいらしたような??)

…と、ごちゃごちゃと余計なことを書いてしまいましたが、今年の青木尚佳さん、素晴らしいです。
純度が高くてややスリムな音を駆使し、なおかつ情熱的に攻める要素も併せ持つ。
高音が美しく、クリスタルの輝きのような…。
青木尚佳さん、すでに「自分の音」を確立されている方とお見受けいたしました。
ピリオドではない「四季」として、安定感だけでなくスピード感もあって心地良い。
秋山さんはチェンバロの前に座り、弾きながらの指揮なので、合図をする回数は少ないですが、秋山さんクラスだと、(高度なバトンテクニックを持っているにせよ、実は)座っているだけで違うはず。
ソリストに呼応する東響の弦のトップ奏者も美しいソロでした。

休憩後の第九は、もう何年も、何回も聴いているのに、毎年のように、あれ?秋山さん、これまでと違うアプローチをしている?と思います。
この日もそうでした。
以前に比べて遅めになり、たっぷりとタメを作る場面が増えたように感じるのは私の気のせいでしょうか?
巨匠風に近づいたようにも見えますし、少し枯れた(失礼!)ようにも見えます。
(全く枯れていなかったのは、演奏が進むにつれてわかりましたが。)

東響は、その一瞬のタメを作る場面で若干アンサンブルがためらいがちになった部分もありましたが、概ね、そのやや遅めになった(?)秋山さんの棒に追従し、味わい深い第九を奏でていました。
そして、いまや東響には、アマチュアとは思えないような強力な東響コーラスが附属しています。
透明感のあるハーモニーは(いつものことですが)素晴らしい。

音楽監督だった頃の秋山さんを知っている者としては、なんとなく安定感を感じたのは意外でしたが、秋山さんも年相応かもしれません。
音楽監督退任後、スダーン前監督が10年、さらにノット監督が2年目なのですから。
閑話休題。
その安定感が最後はうなりを上げて…。

秋山さんの第九が、以前よりもすこーし遅めになったように感じたのが、本当にそうなのか、近年のピリオド寄りの快速テンポに私の耳が慣らされたせいなのかは、定かではありません。

そして、例年通り、第九の後に蛍の光。
毎年体験していても目がウルウルする至福の瞬間です。
今年も清水華澄さんが、途中、P席の方を向いて歌って下さいました。
指揮者を見るためにP席に座っていますが、歌手の声にはハンディがある席。
まして、第九の女声、さらにはメゾ・ソプラノは、曲の中でも多少ハンディが…。
…なので、P席の方を向いて歌って下さった清水華澄さんの声、格段の違いの美声でした。
しかも、最初の頃は清水華澄さんだけだったのが、近年は他の歌手の方もP席の方に向いて下さるようになりました。
(妻屋秀和の声を間近で聴くと、こわいくらいに迫力。)

ライトダウンとペンライトの光が幻想的な空間となった年の瀬のサントリーホール。
この光景は、毎年見ていても、何度体験しても、目がうるうるしてしまいます。
これを体験せずに年は越せません。
めでたし、めでたし。

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2016年12月28日 (水)

高関健/東京シティ・フィル(2016/12/28)

2016年12月28日(水)14:00
東京文化会館

指揮:高関健
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

(第九特別演奏会)
ユーフォニアム:佐藤采香
ソプラノ:市原愛
メゾ・ソプラノ:林美智子
テノール:西村悟
バリトン:堀内康雄
合唱:東京シティ・フィル・コーア(合唱指揮:藤丸 崇浩)

ジョセフ・ホロヴィッツ:ユーフォニアム協奏曲
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」

ああ、シェフと手兵だ…と嬉しくなりました。

高関さんの手の動きに、オケが見事に追従。
私の耳のシティ・フィルは飯守さんの音が基準になってしまっていますが、新たなデファクトスタンダードが既に出来上がっています。

このコンビによる「第九」、素晴らしい!
ほとんどノンビブラートのかなりピリオド寄りの演奏ですが、軽量感はなく、高関さんの素手の指揮にオケの音が凝縮し、そして炸裂する。
クリアーで見通しの良い分解能が極めて心地良いツボを刺激するような快感。
高関さんの第九は癖になりそうです。

高関さんの第九って、勝手に、カチッとした演奏なのかな…と先入観を持っていましたが、ノンビブラートの明晰さと分解能、そしてリズムの切れ味はあるにせよ、ある種のしなやかさも兼ね備えていて好感。

第3楽章の後に歌手が入場し、チューニングまではさんでの第4楽章。
この、第1部、第2部と分けるようなやり方もありだと思いました。
ちょっと長めのインターバルをはさんで始まった第4楽章は、激しい、激しい。
第5交響曲が始まったかのよう?
そして導かれる歓喜の歌…。

独唱と合唱は、奥まった位置での歌唱と、私の席がサイドの4階だったこともあり、多少音響的にハンディを感じましたが、高関さんの指揮に追従し、オケとも融合して突き進んでいた印象。
合唱はプロではないのは割り引くとして、オケ附属の面目躍如でした。

佐藤采香さん独奏のユーフォニアム協奏曲は、第九の前プロに置いた意図は、私にはよくわかりません。
それはともかく、耳あたりは良いが軽薄でもない曲。
ソロはかなりの超絶技巧と拝察しますが、トランペットではないので、さほどの技巧には感じないのは少し申し訳ないような…。
オケもソロも、普通に良い演奏でしたが…。
…というか、現在、まだ大学院在学中の若手なのに、プロオケの主催公演で普通に良い演奏が出来ることは、実は凄いのかもしれません。

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2016年12月18日 (日)

シュテンツ/読響(2016/12/18)

2016年12月18日(日)14:00
横浜みなとみらいホール

指揮:マルクス・シュテンツ
読売日本交響楽団

(第92回みなとみらいホリデー名曲シリーズ)
ソプラノ:アガ・ミコライ
メゾ・ソプラノ:清水華澄
テノール:デイヴィッド・バット・フィリップ
バス:妻屋秀和
合唱:新国立劇場合唱団
合唱指揮:三澤洋史

ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」

後悔しました、この1公演だけしか買わなかったことを。

かなりピリオド寄りのピュアトーンで、ティンパニは乾いた音でぶっ叩く。
それなのに暴力的でないどころか、旋律美も際立たせる歌い回し。
オケ、独唱、合唱の融合感。
全体としての統一感もありました。

弦のビブラートはゼロではありませんが極めて控え目。
かなり力強く、瞬発力もある指揮は、見た目は煽りに近い。
しかし、せかせかの印象も、粗雑な印象もありません。
ティンパニをあれだけ強打で連打させても粗雑ではないのです。

激しい動きの第1、第2楽章ですら旋律美が…と思いましたが、第3楽章のピュアトーンの美しさはさらに極上。

第4楽章では、独唱だけの場面もしっかりと棒を振って歌手に丸投げの放任はせず。
P席で聴いていて音響について偉そうなことは言えませんが、独唱も浮かず、オケと合唱も分離せず遊離せず、融合したハーモニーの美しさ。
これはもう、会場の音響がどうのこうのでは無く、マエストロが鳴らし方を心得ているとしか思えません。
ところどころ加えるアクセントも嫌味にならず。力強い指揮姿に導かれた高揚にて興奮の終結。
いや~素晴らしかった。
定期演奏会に持ってきても良いような名演。

読響をピュアトーンに染め上げた指揮者の手腕はおそらく本物。
それに応えてピュアトーンに染まった読響も素晴らしい。
読響はシュテンツさんをカンブルラン様の後継候補の一人として(←カンブルラン様に離任されても困りますが)客演陣に加えておいた方が良いのでは?
シュテンツさんの指揮でベートーヴェンの交響曲全曲を聴いてみたくなりました。

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2016年12月17日 (土)

デュトワ/N響(2016/12/17)

2016年12月17日(土)15:00
NHKホール

指揮:シャルル・デュトワ
NHK交響楽団

(第1852回定期公演Cプログラム)
ヴァイオリン:ヴァディム・レーピン

ブリテン:歌劇「ピーター・グライムズ」~4つの海の間奏曲
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
ラヴェル:チガーヌ
オネゲル:交響曲第2番
ラヴェル:バレエ音楽「ラ・ヴァルス」

レーピンさん、協奏曲を前座にしちゃった!と思いました。
しかし、チガーヌに限らず、この日は、前の曲を前座にして突き進む演奏家だったかもしれません。
4つの海の間奏曲だって、ため息が出るような美しくも高らかな音が鳴り響いていました。
でも、演奏会が終わってしまえば、ラ・ヴァルス、よかったねえ…と。

レーピンさんの奏でる音、ネット上では「音程が…」というネガティヴ・ツィートが散見されましたが、私は、細かいことはともかく、圧倒的存在感…と思って聴いていました(耳が甘いことは御容赦を)。
果敢に攻める演奏で超絶技巧の美音がホールを圧倒。

前半終了時点で3曲とも充実の名演、銘演で、既にお腹はいっぱい。
休憩後は「おかわり」の体感です。

モノクロっぽい(それでもデュトワさんなのでかなり艶やかでsyが)オネゲルから、カラフルでリズミカルなラヴェルへ。
これまた、2膳食べたようで、お腹いっぱい。
どちらの曲にも共通するのが低弦のえぐりの鋭さと重さ。

オネゲルは、少し綺麗過ぎませんか?などと斜に構えて聴いていたら、とんでもない。
めちゃくちゃ気合の入った重低音を織り交ぜて気迫の熱演。
デュトワさんが棒と腕でえぐると、N響のチェロセクションの背中が揺れて、鋭い音がうねる。
トランペットが出てくると、それまで主役だった弦楽器群が、にとたん背景になり、モノクロっぽくなり…。

ラ・ヴァルスはデュトワさんの名刺代りみたいなものですが、オネゲルだってかなり早い時期にレコーディングしている曲。
オネゲルの弦楽器→トランペット参加…の後に聴くと、なんとこの絢爛豪華な曲に一抹のさびしさ、無理して明るく振舞っているような…を感じたのは私の気のせい?
カラフルなラヴェルだけど、ちょっと影が差していたように感じたのは私の気のせい?

オネゲルの交響曲第2番はミュンシュ/パリ管弦楽団がレコーディングしていることもあって、オネゲルの交響曲の中では割とポピュラーな方だと思われますが、私はなかなか実演を聴く機会がありません。
デュトワさんが定期で振る機会に鑑賞できて、良かったです。

時間的に長いわけではありませんが、5曲とも強烈な存在感のある曲、存在感のある演奏でした。

なお、個人的には3週間ぶりの演奏会鑑賞でした。
いろいろ忙殺されて、でもなんとか少し余裕が出来て演奏会通いを再開しようと思ったら、風邪をひいいてしましまいました。
一週間おとなしくしていたので、復帰が一週間遅れました。
聴けなかった演奏会のことは思い出したくもありませんが(あ、空席をつくってすみません)、デュトワさんの今回の最終日に間に合って良かったです。

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2016年11月20日 (日)

ティーレマン/シュターツカペレ・ドレスデン「ラインの黄金」(2016/11/20)

2016年11月20日(日)16:00
サントリーホール

ザルツブルク・イースター音楽祭 in JAPAN
ホール・オペラ
ワーグナー:楽劇「ラインの黄金」
- 舞台祝祭劇《ニーベルングの指環》序夜

指揮:クリスティアン・ティーレマン
シュターツカペレ・ドレスデン

ヴォータン:ミヒャエル・フォッレ
フリッカ:藤村実穂子
フライア:レジーナ・ハングラー
アルベリッヒ:アルベルト・ドーメン
ミーメ:ゲアハルト・ジーゲル
ローゲ:クルト・シュトライト
ドンナー:ダニエル・ベェッツ
フロー:タンセル・アクゼイべク
ファーゾルト:スティーブン・ミリング
ファフナー:アイン・アンガー
ヴォークリンデ:クリスティアーネ・コール
ヴェルグンデ:サブリナ・クーゲル
フロスヒルデ:シモーネ・シュリューダー
エルダ:クリスタ・マイヤー
舞台統括:デニー・クリエフ

ブランド物にはブランド物の価値がある。
それを思い知らされる至福と興奮の2時間半。
指揮者も、オケも、歌手も、みんな、みんな、ブランド物。
「ザルツブルク・イースター音楽祭」というタイトルだってブランド物。

しかもこれ、「演奏会形式」ではなく、簡素な舞台装置での、ちゃんとしたオペラ上演でした。
終演後なら撮っていいらしいので、写真を撮ってきちゃいましたが、RAブロックに座れてラッキー。
P席上に作られた舞台にも近いし、指揮者の真横でもあり、目のやり場に困る…いや、どっちを見ていいのか…という贅沢。
この簡素な舞台装置、最後にヴァルハラ城が現れるとき、ぱっと照明をパイプオルガンに向けて照らし、パイプオルガンをお城に見立てるというアイデアも。

そう言えば、この日は、東フィル定期のオペラの時(トゥーランド、イリス)に聞こえた、排気ファンの音のような暗騒音は、全く感じませんでした。
逆に東フィルの時のあの音は何なのだろう??と思いました。

この上演、このブランド品クラスの中で「相対的に」最高だったのかどうかは貧民の私にはわかりません。
歌手に関しては文句なし。
よくぞまあ、皆さん、端役(失礼!)まで、えり抜きの…。
誰が良かった、イマイチだった、なんて言えません。
あえて言えば、ファーゾルト役のステファン・ミリングさんかな?
素のままで出てきて怖い、怖い、街中ですれ違ったら、絶対によける。

オケは時々ふっと力が抜ける感もなくはないですが、まあ、ピッタリ縦の線を合わせようなんて、思っていないでしょう。
上質の手触りの布のようなため息の出そうな瞬間満載。

ティーレマン様って、徹頭徹尾ハイテンションではなくて、力を抜くところはオケに任せて手はあまり動かさない場面も。
オケはやはり歌につけると抜群にうまい…だけでなく単独でも壮大なる音のドラマを作れる。
さすが。

昼食後から水分摂取を控えなければならないこの長大な1幕ものが、神々が城に入城する時には「ああ、もう終わってしまうのか」と思うほど、あっという間に終わった印象。
座り続けたお尻の痛さだけが長さを物語ります。

終わった瞬間、フライングのブラボーどころか、みんなあっけにとられて拍手できず。
一呼吸置いて先行拍手組が拍手を始めても、それは会場全体の半分にも満たなかったのでは?
拍手が本格的に始まった後は熱狂的カーテンコール。

ここで、新国立とは別次元などと言うことに意味はありません。
世界に冠たるブランド物なのですから。
ティーレマン様と「それ以外」を比べても仕方がありません。
「ティーレマン様になれなかった指揮者」なんて、世界中の大半の指揮者がそうなんですし。
「シュターツカペレ・ドレスデン」と「それ以外のオケ」を比べても仕方がありません(以下略)。
でも、そう考えると、あそこに並んじゃって全く遜色のない藤村実穂子さんは、やっぱりすごい。

ティーレマン様のラインの黄金、CDとかFMで聴いたバイロイトの上演とは、ほんの少し印象が違いましたが(おとなしめ?相対的に、です)、実演と録音を比べても意味はありませんね。
このブランド物を体験出来ただけでも幸せです。
私にしては大枚をお支払いした上演、めでたし、めでたし。

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2016年11月19日 (土)

大野和士/都響(2016/11/19)

2016年11月19日(土)19:00
サントリーホール

指揮:大野和士
東京都交響楽団

(第817回定期演奏会Bシリーズ)
ヴァイオリン:庄司紗矢香

フォーレ:組曲「ペレアスとメリザンド」
デュティユー:ヴァイオリン協奏曲「夢の樹」(1983-85)
シェーンベルク:交響詩「ペレアスとメリザンド」

1曲目のフォーレは、ふわっとした音で始まり、木管の4首席の同質の美音のソロが美しい。
ただ、オケ全体としての音場が、まとまりではなく、拡散に聞こえたのは私の気のせいでしょう?
2曲目以降では、そうは感じなかったのですが…。

続いて、庄司紗矢香さんを向かえてのデュティユー。
私は、どちらかと言うとデュティユーの作品は苦手なのに…。
この曲は、Apple Musicに音源があったので予習したら、さらに苦手になったのに…。
なんとなんと、めちゃくちゃ楽しみました。
庄司さんの、難しさを外に見せない美音が快感。
バックの都響も気合の入った演奏で快感。
ピアノなどまで使われていて、打楽器的なメリハリが際立ちました。

最後のシェーンベルクは、まだロマン派的な作品。
寄せては返し、延々と続く40分、次第に聴き手もマインドコントロールされ、音楽の渦に飲み込まれる。
スクリャービンの「法悦の詩」とどちらが先?とも思いましたが、似て非なるという印象もありました。
やがて大転換する「この後のシャーンベルク」の予兆も内包しながら、曲はひたすら美しく続き、そして終わる。

この日はさすがに疲れたので、夜の部は自粛しようかと思ったのですが、庄司さんの名前に惹かれて、サントリーホールに吸い寄せられました。
そして、それは正解。
もちろん、シェーンベルクも良かったですけど。

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デスピノーサ/新日フィル(2016/11/19)

2016年11月19日(土)14:00
すみだトリフォニーホール

指揮:ガエタノ・デスピノーサ
新日本フィルハーモニー交響楽団

(第566回定期演奏会 トパーズ<トリフォニー・シリーズ>)
チェロ:マット・ハイモヴィッツ

ロッシーニ:歌劇「ウィリアム・テル」序曲
ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番
バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番~サラバンド
(アンコール)
ショスタコーヴィチ:交響曲第15番

定期演奏会で「ウィリアム・テル」序曲。
こういうプログラム(15番で引用)でないと組まれないかもしれません。
定期クオリティで聴くこの曲は鮮烈!
4つの部分からなる超ミニ交響曲のようにシンフォニック。
冒頭のチェロも、イングリッシュホルンとフルートの掛け合いの妙技も。

つづくチェロ協奏曲のソリストのハイモヴィッツさんは、どちらかと言うとゆるめ?
やや無造作に?弾き始めて、徐々にヒートアップする独奏チェロ。
スタイリッシュと対極の音かもしれませんが、温もりがあり、熱くもなる。
途中、体調(疲労感)のせいで、ちょっと眠くなってしまったので偉そうなことは言えませんが…。

そして、ウィリアム・テルが引用されている交響曲第15番。
くっきり、スッキリ、しかし強めの音。
高解像度とパワーを感じた演奏。
いや、このオケの音の傾向は、序曲も協奏曲も感じました。
デスピノーザさんの大人のでしょうか。
その分、この曲のミステリアスな印象は後退して、終結部の打楽器ちゃらちゃら(←変な形容をしてすみません)も、ストレートに消え行く感じ。
個人的好みとしては、ストレートすぎるようにも感じましたが、まあ、こういうスタイルもありでしょう。
個人的好みとは違うと言いながら、私は結構好感でした。

もちろん指揮者が導いたのでしょうが、NJPの各パート、自発性と意気込みが音に現れて素晴らしい。
新監督着任後のNJPは(ようやくシェフが決まったという安心感??)一皮むけたように感じるのは私だけでしょうか?

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