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2017年2月 5日 (日)

藤原歌劇団「カルメン」(2017/02/05)

2017年2月5日(日)14:00
東京文化会館

藤原歌劇団
ビゼー:カルメン

始まる前は、山田和樹さんが初のオペラの指揮、日フィルがヒットに入るのも久しぶり…と、かなりの不安要素がありましたが、その心配は吹き飛びました。
さすがはヤマカズ。
小澤さんがもう(長い)オペラ(全曲)を振るのは絶望的な今、もしかしたら、将来、小澤さんみたいな方向の音作りのオペラを振ってくれるかもしれないマエストロ・ヤマカズに期待大!!!

日フィルも3日目だし、舞台も3日目、この組で2日目だから…ということもあったのかもしれませんが、なかなか聴きごたえ…だけでなく、動作などの見応えもあって、第1幕から好印象。
マエストロ・ヤマカズも、熟達のオペラ指揮者とは雰囲気が違いますが、フランス系っぽい音色が冴える。
オーケストラも、独唱も、合唱も対等に扱い、総合的な音響を構築。

主役歌手陣はもちろん良いですが、バックの合唱が、歌はもちろん、激しい動きをこなして好感。
昨今の「合唱は演技もこなさないといけないから昔と違って大変」を体現するような舞台。
正攻法の演出ですが、動作が細部まで作り込まれています。
合唱のメンバーが入り乱れて舞台狭しと動き回る。
オーソドックスな演出も、これだけ動きのある舞台だと全く飽きません。
喧嘩のシーンなども、見事です。
最後の、赤と白と黒の色彩感も印象的。
私の席は上層階のサイドだったので赤い月はほとんど見えませんでしたが、それでも十分に楽しめました。

ピットの日フィルも、「超」のつく好演。
日フィル定期の1日目(金曜日)で「素晴らしいけど、明日はさらに良くなりそう」と感じることが結構ありますが、今日は3日目なのでそういう印象は皆無。
…と、ほめてるんだか、けなしてるんだか、よくわかりませんが、一応、絶賛しているつもりです。

(ただ、あまり気にしたこともなかったですが、開演前の場内アナウンスの時にピットのオケが音を出すのをやめて待つのって、新国立だけでしたっけ?
この日の日フィルは、場内アナウンス中もめいっぱい音を出していましたし、その後なかなかチューニングを始めないなと思っていたら、まだ全員揃っていなかったり…。
まあ、それはともかく…。)

終幕は、ホセが強烈なエネルギーの放射で圧倒的でしたが、ちょっと余力を残して歌っていたかのようなカルメンが、最後に負けじと張り合った感もあり、聴きごたえ十分。
マエストロ・ヤマカズの、ピットと歌手と合唱を総合的にまとめあげた手腕も素晴らしい。

私の席は奥まった場所だったので、休憩時間も早々に席に着いたので幕間のロビーの様子は見ていませんが、さぞかしハイテンションだったのでは?と想像しました。
休憩終了後の客席は、オケがチューニングを開始しても、話し声がホール中にわんわん響いていたほどです。
終演後のロビーもハイテンションでした。

それにしても、カルメンは予習せずに気軽に行けて、周知の旋律が満載だから、敷居が低くて嬉しいですね。
その分、感想が辛口になりがちですけど、この日の感想は辛口ではありませんでした。

総監督:折江忠道
指揮:山田和樹
演出:岩田達宗

カルメン:ミリヤーナ ニコリッチ
ドン・ホセ:笛田博昭
エスカミーリョ:須藤慎吾
ミカエラ:小林沙羅
ズニガ:伊藤貴之
モラレス:押川浩士
フラスキータ:平野雅世
メルセデス:米谷朋子
ダンカイロ:安東玄人
レメンダード:狩野武

合唱:藤原歌劇団合唱部
児童合唱:東京少年少女合唱隊
管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団

合唱指揮:須藤桂司
美術:増田寿子
衣裳:半田悦子
照明:大島祐夫
舞台監督:菅原多敢弘
副指揮:安部克彦、水戸博之、丸山貴大
演出助手:喜田健司
児童合唱指揮:長谷川久恵

201702051

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