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2017年2月11日 (土)

下野竜也/群響(2017/02/11)

2017年02月11日(土)18:45
群馬音楽センター

指揮:下野竜也
群馬交響楽団

(第525回定期演奏会)
ピアノ:清水和音

ドヴォルザーク:序曲「フス教徒」
ドヴォルザーク:ピアノ協奏曲
ドヴォルザーク:交響曲第6番

まず、決してポピュラーとは言えない序曲と協奏曲の前半で、会場が沸きに沸きました。「珍しい曲をとりあえず音にしてみました」などという通り一遍の演奏ではなく、定期クォリティの渾身の力演。
下野さんも群響も和音さんも素晴らしい。
下野さんとオケは、炸裂する場面が凄いだけではなく、魅惑的な歌い回しもうまいのなんの。
清水和音さんも、完全に手の内に入った曲を弾きながら、オケの音の鳴る様子を楽しんでいたかもしれません。

そして後半は、「下野竜也、ドヴォルザーク、交響曲第6番」と並べて書いただけで、下野さんの名刺代わりの曲、下野さんの勝負曲、ワクワク。

「下野さんの勝負曲だから素晴らしいのは当然だよ」などという斜に構えた聴き方などできない素晴らしさ。
どこがどうと形容できないほど多彩な音色やアクセントを駆使し、散りばめ、「どうです皆さん、素晴らしい曲でしょう」と言わんばかり。
いや、それを言葉で言わずに音で示して“見せた”のは素晴らし過ぎる。

どこを切り取っても、惰性で流した箇所など一切ありません。
鋭いアクセントを加えたかと思えば、即座にふわっとした絶妙の芳香に切り替わり…と変幻自在。
民俗的な側面よりは、色彩感すら感じる普遍的(?)に昇華した演奏。
体験出来て幸せ…と言いたいくらい。

私ガ群馬音楽センターで群響を聴くのは確か、たったの5回目ですが、そのうち4回はほぼ同じ位置で聴いたので申し上げますと、このホールの超デッドな音響が、こんなに気にならなかったのは初めてです。
下野さん、もしかして、この超デッドなホールで、どう鳴らせば(弾けば、吹けば)オケの音の一つ一つが客席で際立つかを、計算して指示したのでは?とすら思ったくらい、綺麗に聴こえた群響の音でした。
下野さんが本当にそうしたのかどうかは、門外漢には真相不明ですが…。

ドヴォルザークの交響曲第6番が下野さんの勝負曲とは言え、私が下野さんのこの曲を生で聴くのは、おそらく下野さんの東響定期にデビューした頃(2002年に続いて、2003年に振ったとき)以来だったかもしれません。
読響での全曲のときは聴けなかったですし、N響はFM生中継で聴いたのみ。
ちなみに東響定期は駆け出しの頃の下野さんで、今では考えられないくらい、空回り多発でした。
あれから14年。
下野さんが積み重ねた日々の重みを感じた幸せな演奏会でした。

終演後、高崎駅の新幹線ホームで、酒など飲んでいないのに、ほろ酔い気分でした。

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