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2017年2月25日 (土)

ヴィット/新日フィル(2017/02/25)

2017年2月25日(土)14:00
すみだトリフォニーホール

指揮:アントニ・ヴィット
新日本フィルハーモニー交響楽団

(第569回定期演奏会 トパーズ<トリフォニー・シリーズ>)
ピアノ:クシシュトフ・ヤブウォンスキ

モニューシュコ:歌劇「パリア」序曲
ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調
ショパン:ワルツ第2番作品34-1(アンコール)
ショパン:ノクターン第20番(遺作)(アンコール)
シマノフスキ:交響曲第2番

ヴィットさん、名指揮者だと伺っておりましたが、私は拝聴するのはこの日が初めて。
なるほど、これは素晴らしい手腕の持ち主です。

演奏会冒頭、指揮者の登場の足音が聞こえると、オケの皆さんが楽器を構える。
そして指揮台に上がったヴィットさん、客席に答礼せずに、いきなり指揮棒を振り下ろす。
その瞬間に鳴った音楽は、いきなり、とてつもないスケール感。
しかし「剛」だけでなく、中間部の「柔」も魅惑的にオケを歌わせて素晴らしい。
「剛」の部分も、かなり強く、かなり激しいですが、爆演にあらず。

最初の曲でいきなりノックアウト…ではなく、続きも凄い。

ショパンのピアノ協奏曲第1番は、こんなに立派なこの曲のオケ・パートは聴いたことがない!!よくこれで「ピアノ付き交響曲」にならないものだ…と感心していたら、アンコールのピアノ・ソロになって、ああ、やはりピアニストも器が大きい!と。
ヤブウォンスキさんのピアノ、素晴らしいです。
上っ面のテクニックなどではなく、音に宿る雰囲気が深い、深い。
ただ、協奏曲は、対等勝負とは言え、オケ・パートがこんなに立派に、こんなに堂々と鳴るのに驚嘆していたため、どうしても耳がオケに行ってしまって…。
競争曲ではない、共奏曲。
オケに限れば強奏曲の側面も。
おそらくこれに匹敵するこの曲の演奏は、当分聴けないと思いました。

休憩後のシマノフスキの交響曲第2番の印象は、19世紀の終わりと20世紀の始まり、爛熟の極致、あとは崩壊するのみ。
ああ、なるほど、この後に(←実際は前後関係は違う(同時代かな)と思いますけど)シェーンベルク、ベルク、ウェーベルン、あるいはストラヴィンスキーが来るんだな…と思ったり…。
新日本フィルをこの爛熟の音色に染め上げ、めったに演奏されない(すなわち、演奏経験は多くないと拝察する)曲を雄弁に語らせたヴィットさんは凄い。
熱演なのですけれど、無理して頑張っているのではなくて、気迫の指揮がデフォルトのような…。

ぜひまた定期演奏会に呼んでいただきたい指揮者です。

開演前のロビーコンサート

ヴァイオリン:西江辰郎
ハープ:池城菜香

アストル・ピアソラ:「タンゴの歴史」より
1900 売春宿
1930 カフェ
1960 ナイトクラブ

西江さん、演奏が進むにつれて、かんり気合いが乗ってきました。
ハープは、寄付で購入した楽器とのこと。
打楽器のように楽器(ハープ)を叩く場面もちりばめられた曲。
美しく、楽しかったです。

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