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2017年3月 4日 (土)

飯守泰次郎/東京シティ・フィル(2017/03/04)

2017年3月4日(土)14:00
ティアラこうとう

指揮:飯守泰次郎
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

(第48回ティアラこうとう定期演奏会)
ピアノ:篠永紗也子

ワーグナー:歌劇「タンホイザー」序曲
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番
(改訂版)
ベートーヴェン:交響曲第7番

1曲目の「タンホイザー」序曲を聴いただけで、やっぱり飯守さんの棒に一番反応するのはシティ・フィルだよね…と再認識。
わかってはいましたが、再認識。
音が証明する。
重低音のうねりから炸裂する瞬発力まで、どこを切り取っても飯守サウンド。

東響も東フィルも、新国立のピットでががんばっていることは間違いありませんが、飯守監督が振るときは、シティ・フィルをピットに…が無理なら、せめて戸澤コンマスをゲスト・コンマスに…と思ってしまいます。
(水谷コンマス様、ごめんなさい、東響も素晴らしいのですが…。)

閑話休題。

続くラフマニノフのピアノ協奏曲も、飯守さん、素晴らしい。
もちろん、バックのオケです。
コンクール歴が多数とは言え、大学院在学中のピアニストと、新国立の監督にしてシティ・フィル桂冠名誉指揮者とでは格が違うのは当然ですが、その割には特に第3楽章は相当に善戦した印象で、まずまず好感。
ただ、バックの飯守さんが手抜きなしの真剣勝負で振ったので、そこは貫禄のオケの音が鳴り響き、ピアノ付き交響曲になりかけたのは致し方なし。
おそらく、最初のうちは、かなり緊張されていたのでは?
登場されたときは、取り澄ました感じで、もうちょっと愛嬌があっても…と思ったくらいですが、演奏が終わった後は満面の笑顔。
第1楽章はテクニックだけが前面に出てしまう感もありましたが、曲が進むにつれて鳴る音にも緊張が取れて、“音を楽しむ”方向に変化した感じです。

それにしても、飯守さんの振るラフマニノフがこんなに素晴らしいとは…。
ラフマニノフの交響曲あたり、全曲演奏など、いかがでしょう(無理でしょうけど)。

さて、この日の演奏会の本題はベートーヴェンでございます。
第7番は以前にも聴いたことはありますが、何回体験しても飯守さんのベートーヴェン以外の何者でもありません。
もう、煽りとうねりと炸裂の重低音の快感に浸るのみ。
マエストロの瞬発的な腰のひねりや腕の振り回し(失礼)が時にはスパイスに、時にはアクセントに、時には爆発に…。

予定調和の興奮…などと言ったら叱られそうですが、「こういう演奏になるに違いない」と期待して、その通りの興奮に再開できる喜び!

もともと飯守さんの棒には機敏に反応していたシティ・フィルですが、高関さんの体制(高関さん常任&飯守さん桂冠)になって、ますます飯守さんの棒への追従性、再現性が上がっているような気もしました。

なお、蛇足ですが、この日、私は決定的瞬間見逃しました。
1曲目の「タンホイザー」序曲の演奏中、舞台から目を離した(目を1秒くらいつぶった)一瞬の間に、指揮棒が第1ヴァイオリンの3列目の足元に転がっていました。
指揮棒が宙を舞ったようです。
その直後にもマエストロは指揮棒を持っていたので、指揮台に置いてあった予備を持ったのでしょうかか???
せっかく1階席前方の席に座ったのに残念。

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201703042

プレ・コンサート

チェロ:富岡廉太郎
ファゴット:皆神陽太

ファゴットとチェロのためのソナタK.292(196c)

比較的珍しいと思われる低音系の楽器2つの暖かい音色に癒される開演前のひと時。
もっとも、演奏者の方々は、速い旋律は相当の技巧を駆使していたような???

201703043

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