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2017年3月21日 (火)

大野和士/都響(2017/03/21)

2017年3月21日(火)19:00
東京文化会館

指揮:大野和士
東京都交響楽団

(第827回定期演奏会Aシリーズ)
ピアノ:シュテファン・ヴラダー

ブラームス:ピアノ協奏曲第1番
リスト:コンソレーション第3番
(アンコール)
ブラームス:交響曲第4番

つい先日、インバルさんの指揮するベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団を聴いて、同じインバルさんで何度も聴いた都響が機能一辺倒でみたいに感じられてしまいました。
相対的には今でもそう思いますが、そこは天下の都響、機能一辺倒でないことが確認できて、嬉しい演奏会でした。

前半の協奏曲は、硬質で分離が良いけど、暖かさをも感じるピアノに好感。
それと渡り合い、寄り添い、包み込む“機能一辺倒ではない”都響のしなやかな音。
もっとも、機能的に優れた側面も十分にあり、硬軟織り交ぜた音が加速する場面は手に汗握るよう。
この日は人身事故で電車(総武線快速、各駅)が一時運転見合わせし、「間に合わないかも…」、「後半だけでも聴きたい」と思いましたが、幸い、すぐに電車(総武線各駅停車)は運転再開し、遅れずにホールに着けました。
ほんと、聴けて良かったです。

一曲目からブラボーの嵐でしたが、ヴラダーさんののアンコールは、本編のブラームスでは硬質に感じられたピアノの音が柔らかく感じられました。
音色の使い分けでしょうか?
どちらのスタイルも、それぞれの曲の性格ににふさわしい音だったかもしれません。
(アンコールの最後の方で客席から電子音が聞こえたような気がしましたが、機能性ですかね?)

幸せな休憩時間の後の交響曲も素晴らしい。
この曲、こんなにめまぐるしく表情が変わる曲だったんだーと初めて気がついたような体感。
しなやかで(←こればっかですみません)、弾力的で、チャーミングで、そしていざという時の凝縮力。
第4楽章の豪流も素晴らしかったが、第2楽章の魅惑的表情が特に印象的。

大野さんは、私は数年前までの「千手観音」のイメージがいまだにあって(そういう傾向が後退してずいぶん経ちますが)、今宵も、ああ、大野さん、以前みたいにしゃかりきにならなくても、思い通りに音を導けるのね、と思いました(偉そうにすみません)。

このブラームス・プログラム、東京文化会館のデッドな音響がハンディにならない演奏だったと思います。
「都響の本拠地だから当たり前」ではないのはこれまでも体験済み。
今回は本当にハンディに感じませんでした。
みずみずしい音、艶やかな音…。

201703211

201703212

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