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2017年4月 1日 (土)

東京春祭「神々の黄昏」(2017/04/01)

2017年4月1日(土)15:00
東京文化会館 大ホール

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2017-
東京春祭ワーグナー・シリーズ vol.8
『ニーベルングの指環』 第3日
神々の黄昏
(演奏会形式/字幕・映像付)

第3幕の葬送行進曲の後、喉に刺さった小骨が取れたかのように感じてしまいました。
終わりよければすべてよし!!
ブリュンヒルデが最後で良かった、良かった。

ジークフリートに関しては、パワーのある歌手に囲まれて気の毒なくらい。
オケの音の中に声が埋もれがちになる場面も多々あり、英雄のはずが、ひ弱な印象すらあり。
ブリュンヒルデだけでなく、ハーゲンやグートルーネと絡んでもパワー不足の印象がありました。
他の歌手、指揮もコンマスもオケも素晴らしいだけに、いつも打たれて負けているクローザーが9回裏に出てきて、おいおい大丈夫かい?…に似た体感を覚えたのは私だけ?

休憩時間のロビーでは、「あ、こんにちは」と知り合いに会って挨拶をしている方々が、二言目には全く同じ会話「ジークフリートは…」を交わしているという…。^^;

急の代役であることは事情として理解するとして、ブリュンヒルデもが急の代役で、よくぞこんな人を呼んできた!というのと、どうしても相対比較してしまいます。
すみません。

のカーテンコールでの歌手に対する客席の拍手は正直に出たなーという印象。
ブリュンヒルデとハーゲンの大歓声の谷間に挟まれたジークフリートは、極端に拍手のトーンが下がって気の毒なくらい。
それでも、ブーイングも(たぶん)なく、まあ、急な代役お疲れ様、仕方ないよね、急だったもん、みたいな…。

もっとも、第3幕は多少は上向いた印象もあり、2日目は(私は聴けませんけど)良くなるかも???

あと、パワー不足は横に置いて、声自体はコントロールされた綺麗な歌だったような気もいたします。
もしかして小ホールでピアノ伴奏で歌曲でも歌ったら、手のひらを返したように絶賛するかも…という気も少々。

…と、ジークフリートの悪口ばかり書きましたが、それを除けば、素晴らしい上演でした。
オペラなのでいろいろあるわけでして、これで文句を言ったら叱られます。

N響に関しては、極上の手触りのようなオケの音色に驚きました。
ヤノフスキさんの指揮はもちろん、元々のN響の伝統(故人となった方も含めて、名誉指揮者からの薫陶)に加え、キュヒル・コンマスの果たした影響力が大なるところは客席から見ていてもは明らか。
時折、コンマスの出が一瞬早い(おそらくオケ全体の方が一瞬遅れる)(あえて速く出ているという説も)場面があったのはご愛嬌。
…と言うより、やはりキュッヒルさん、凄いわ、名前だけじゃないわ…と。

この日は私にしては珍しく下層階に座っていたせいか、以前、上層階で感じた、背面が反響板ではなくスクリーンであることによると思われた音響的違和感は、全く感じませんでした。
席の違いのせいか、オケの音の気合い(コンマス効果?)のせいかは、不明です。

エコノミークラスのような東京文化会館の座席で、東京から東南アジアへのフライトと同じくらいの5時間半が、あっという間に終わった印象でした。

指揮:マレク・ヤノフスキ
ジークフリート:アーノルド・ベズイエン
グンター:マルクス・アイヒェ
ハーゲン:アイン・アンガー
アルベリヒ:トマス・コニエチュニー
ブリュンヒルデ:レベッカ・ティーム
グートルーネ:レジーネ・ハングラー
ヴァルトラウテ:エリーザベト・クールマン
第1のノルン:金子美香
第2のノルン: 秋本悠希
第3のノルン:藤谷佳奈枝
ヴォークリンデ:小川里美
ヴェルグンデ:秋本悠希
フロースヒルデ:金子美香
管弦楽:NHK交響楽団(ゲストコンサートマスター:ライナー・キュッヒル)
合唱:東京オペラシンガーズ
合唱指揮:トーマス・ラング、宮松重紀
音楽コーチ:トーマス・ラウスマン
映像:田尾下哲

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