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2017年4月 8日 (土)

上岡敏之/新本フィル(2017/04/08)

2017年4月8日(土)14:00
すみだトリフォニーホール

指揮:上岡敏之
新日本フィルハーモニー交響楽団

(第572回定期演奏会 トパーズ<トリフォニー・シリーズ>)
ヴァイオリン:ヴァレリー・ソコロフ*

ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
イザイ:無伴奏ヴァイオリンソナタ第3番「バラード」
(アンコール)
ドヴォルジャーク:交響曲第7番
ドヴォルジャーク:スラヴ舞曲作品72-2
(アンコール)
ドヴォルジャーク:スラヴ舞曲作品72-1(アンコール)

ブラームスでソロを弾いたソコロフさん、テカテカなくらいに艶やかなヴァイオリンは、まるで電気的にエコーをかけたかのようにすら聞こえます。
そういう音なのに、太筆には感じられず、大味にもならず、かなり細かい表情付け。
私としては、もう少しスリムタイプか、あるいは重厚タイプが好みですが、ソコロフさんのスタイルは、これはこれで、確立されたスタイルと言うべきでしょう。

上岡さんの指揮するバックのオケも、交響曲並の全力投球。
あちこちに、一瞬「あれ?」と思うような細かいスパイスがちりばめられていますが、全般的には堂々たるドイツ音楽。

ソコロフさんのヴァイオリンは、ブラームスではちょっと解放感(楽天的)が感じられましたが、アンコールのイザイでは、一転、凝縮感(内省的)が感じられ、私はこちらの演奏の方が、好感でした。

後半のドヴォルザークは、流麗!
そして、揺らぎ、いや、揺さぶり。
あえて縦の線を無理に合わせようとせずに、加速減速を伴う煽りで突っ走った演奏。
粗雑な演奏ではなく、十分に練り込んだ上で、本番でさらに輪をかけたような…。
(前日に1回演奏しているにもかかわらず)、最初のうちはオケ、あるいはその一部が一瞬遅れるときも散見されましたが、まさにライヴならではなので無問題。

アンコールのスラヴ舞曲2曲を加えて、最終的には(拍手をはさんだとは言え)6楽章の交響曲のようにも感じられた演奏会。
アンコールがあっても、本編の交響曲での力の温存は無しの全力投球。
もちろん、指揮があれだけ半狂乱のように振れば、オケも応じざるを得ないでしょう。
上岡さんの着任後、良かったね~また来ようね~と思える演奏会が続く新日本フィル。
オケの音も少し熟成してがっしりしてきたかもしれません。

(なお、この日は、いつもの同じ席で聴いたにもか関わらず、まるで残響が増えたように感じられたのですが、なぜだったのでしょう??)

開演前のロビーコンサート

ヴァイオリン:崔文洙
ヴィオラ:井上典子

モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲K.423 より

さすがコンマスと首席、シャープな音像(NJPのフルオケの音のイメージ通り)で、優雅ながらも、ぐいっぐいっというスパイスを隠し味に込めた爽快な演奏でした。

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