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2017年4月 9日 (日)

カンブルラン/読響(2017/04/09)

2017年4月9日(日)14:00
東京芸術劇場

指揮:シルヴァン・カンブルラン
読売日本交響楽団

(第196回日曜マチネーシリーズ)

ハイドン:交響曲第103番「太鼓連打」
マーラー:交響曲第1番「巨人」

実は「巨人」ではなく、「太鼓連打」が目当てで買ったチケットです。
(ハイドンの交響曲の中で、たぶん一番好きな曲です。)
そのハイドンは期待通りの素晴らしさ。
しかし、後半のマーラーも(万人受けするかどうかはともかく)素晴らしい。
いろいろありましたが(→後述)、「行って良かった!!」という演奏会でした。

「太鼓連打」は自在な“太鼓殴打”で始まりました。
いや、これくらいは最近は当たり前。
最初にアーノンクールのCDを聴いた時は驚きましたが、今では比較的頻繁にこういうティンパニに出会います。
(本当かどうか存じ上げませんが、この曲、この後に続く静かな旋律に注目を集めるために、ティンパニを“静かに”連打させた…という解説を読んだことがあります。
昨今の壮大な殴打だと、そういう効果とはちょっと違う気もしますが、まあ、これはこれで面白いので、どちらでもいいです。)

遊び心の側面を随所に散りばめながら、スピード感とスリリング、そして格調高く鳴らした爽快かつ味わい深い演奏。
ノンビブラートではないと思いますが、かなりビブラート控え目でしょうか。
後半も続けてハイドンの他の交響曲を聴きたいくらいの満足度でした。

さて、休憩時間が終わって席に戻ると、ステージ上は巨大編成に配置換えされていました(当たり前)。

のたうち回らず、大見得をきらず、着実に歩みを進めれば音楽が自然と高揚するマーラーとでも言いましょうか。
前半のハイドンと違って、やや遅めに、一歩一歩構築していった印象。
興奮と言うよりは味わった体感に近いのに、やっぱり最後は興奮しているという、ちょっと不思議な感動。
こういうマーラーもいいね、と素直に絶賛したい演奏でした。
以前聴いた5番が、私は少し相性が良くなかったので身構えていましたが、杞憂に終わりました。

なお、第3楽章あたりから最後まで、携帯音楽プレイヤーの切り忘れのような異音が聞こえました。
3階席でも楽章間で聞こえたそうですが、私の席(舞台の近く)では、演奏中の静かなところでも聞こえました。
ソプラノが歌っている音源のようにも聞こえましたが…???
3楽章冒頭はカンブルランさんが顔をしかめ、一瞬、演奏を止めようかとすら思ったようにも見えました。
いったい何だったのでしょう?

しかし、そんな妨害?があったのに、終わった後、喜んで拍手できたのは、私は初めてかもしれません。
普段だったら、憮然、呆然としていたかも…。
私、人間が円くなったのでしょうか…。
いや、演奏が素晴らしかったのだと思います。

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