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2017年5月20日 (土)

神奈川フィル(2017/05/20)

2017年5月20日(土)15:00
神奈川県立音楽堂

神奈川フィルハーモニー管弦楽団
コンサートマスター:﨑谷直人

(定期演奏会音楽堂シリーズ第11回)

モーツァルト:ディヴェルティメントK.138
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番

(ヴァイオリン独奏:﨑谷直人)
ハイドン:弦楽四重奏曲第1番「狩り」
(ヴァイオリン:﨑谷直人、直江智紗子、ヴィオラ:大島亮、チェロ:門脇大樹)
ハイドン:交響曲第55番「校長先生」
バッハ:マタイ受難曲~コラール
(アンコール)

実質的に、﨑谷コンマスの指揮と言って良いのでしょう。
非常にバラエティに富み、次々と予想を裏切られ、聴き応えのある演奏会となりました。

まず、1曲目のディヴェルティメントでは、ああ、確かにしっかりとしたアンサンブルだけど、何か踏み込みが足りない、やっぱり指揮者無しの限界なのかなぁ…と思いました。
ところが…。

続く協奏曲では、﨑谷コンマスは、部分的にオケと一緒に弾くときもありますが、大半の時間はソリスト。
一曲目でああなのだから、リードする﨑谷コンマスがいないと、どうなる?
ところが、なんと、バックのオケの演奏は、1曲目と比べものにならないほどアグレッシブ。
あれれ?指揮者無しの限界はどこへ行った?
やっぱり、オケって、「みんなで仲良く」よりも、仮想・対立軸(通常は指揮者、あるいは指揮者とソリスト。今回はソリストとなった﨑谷コンマス)があった方が、一致団結して力が出るのかなぁ…と思いました。
…となると、最後のハイドンの交響曲が心配に…。
ところが…。

その前に…。

協奏曲での﨑谷コンマス、素晴らしい。
﨑谷コンマスの音ってこういう音だったのかと目から鱗、半ば驚嘆です。
おそらくピリオド奏法ではないと思いますが、ピュアトーンと言いたいくらいの透明感と、その美しさを維持したスピード感の追い込み。

ただ、この音、「ミニ・神奈川フィル」の音ではないんですよね。
この音に近い音がオケ全体から鳴らないのは、神奈川フィルの課題かも…と思いました。
しかし…。

休憩後の最初は弦楽四重奏。
コンマスと首席の計4人で演奏された弦楽四重奏曲が、これまた透明感とシャープな音像とスタイリッシュな音作りで、かなりのハイレベルの演奏。
狭き門のオケ首席の優秀さは知ってはいましたが、耳で思い知らされました。
で、また同じことを書きますが、この音も、「ミニ・神奈川フィル」ではないんです。
この弦楽四重奏を大きくしたような音がオケ全体で鳴らないのは、やっぱり、神奈川フィルの課題かも…と(また)思いました。
ところが…。

最後のハイドンの交響曲、対立軸がなくても、1曲目のディヴェルティメントとは雲泥の差のアグレッシブ。
さらには、少なくともこの演奏会の、この交響曲に限っては、あの独奏、あの四重奏が、「ミニ・神奈川フィル」と言えるくらい、オケ全体から透明感とスピード感のある音像が出現しました。

…となると、今ひとつの時の神奈川フィル(最近、減っていますが)は、指揮者が悪いのか????

いろいろなことを考えさせられた演奏会でしたが、得がたい体験をさせていただいたことを嬉しく思いました。

アンコールの演奏の前に
「好評なら続編も。」
「いずれはモーツァルトやベートーヴェンの交響曲も。」
と﨑谷コンマスがお話しされたことに期待したいと思います。
(でも、川瀨さんの指揮でも聴きたいんですけどね。)

蛇足:
ゴールデンウィーク明けに風邪をひきました。
病院で薬をもらってからは、熱は1日で下がりましたが、その病後の自粛(咳が出るので、自粛でざるを得ませんでした)は、1週間強。
この日が自粛明け初日です。
自粛期間は、ちょっと精神的疲弊感を感じていて、さらに咳って意外と体力を消耗するので、この日も出かけるときは身体がだるかったのですが、いつものことながら生の音の浄化作用と覚醒作用は効果絶大。ホールを出るときはすっかり元気になりました。

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