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2017年6月 3日 (土)

鈴木秀美/新日フィル(2017/06/03)

2017年6月3日(土)14:00
すみだトリフォニーホール

指揮:鈴木秀美
新日本フィルハーモニー交響楽団

(第574回トパーズ<トリフォニー・シリーズ>)
ソプラノ:中江早希
テノール:櫻田 亮
バリトン:多田羅 迪夫
合唱:コーロ・リベロ・クラシコ・アウメンタート

ハイドン:オラトリオ「天地創造」

ピュア・トーンのNJP(声楽陣も)、素晴らしいです。

ブリュッヘンさんのの薫陶を受けたオケの輝かしき伝統への回帰…と言いたくなりますが、ブリュッヘンの音と秀美さんの音はそれなりに違います。
秀美さんの音はは透明感…と言って良いのでしょうか…。

透明感の音ではありますが、軽量級の印象は皆無。
ズシンとくるところはそれなりに重量感。
ただ、全体を通して感じるのは、アクセントをちりばめながらも、旋律美を際立たせるような流麗感。
それは、聴衆を陶酔感へと導くような音楽。
スリムな音像が折り重なって天地が創造され、会場に特別な空間が創造され、キリスト教徒でないのに(すみません)深く満たされた気分。
秀美さんが導いたにせよ、オケと独唱と合唱の総合力で素晴らしい世界が創造されました。

独唱陣では、特にと言えば、ソプラノの中江早希さん。
澄みきった伸びのある声が印象的。

そして、合唱のコーロ・リベロ・クラシコ・アウメンタートの不純物含有率ゼロに近い明瞭な美しさ。
プログラム冊子によれば、オーケストラ・リベラ・クラシカのために創設されたコーロ・リベロ・クラシコを拡張した(アウメンタート)とのことで、秀美さんの手兵と言って良いのかな?

思い起こせばブリュッヘンさんがここで天地創造を振ったのは2009年。
8年間で時代はそれなりに変わりましたたが、NJPの中には、あの絶頂期の蓄積があるはずだと思います。
この日の秀美さんの、ブリュッヘンさんとはまた違った世界も、蓄積の上での発展形と信じたいです。
ぜひぜひ、再招聘していただきたい。

NJPはカザルスホールでのハイドン交響曲全曲演奏をやり遂げたオケですし、ブリュッヘンさんの招聘を続けていた時期もあったので、ハイドンについては(都響のマーラーと同じくらい?)伝統と主張しても良いように思います。
あのカザルスホールの頃の楽団員さんがどれくらい残っているのか私は存じ上げませんが、少なくとも、豊嶋コンマスはいらっしゃいました。

開演前ロビーコンサート

ヴァイオリン・デュオによる、モーツァルト三大オペラ「フィガロの結婚」、「ドン・ジョヴァンニ」、「魔笛」より

バイオリン:篠原英和、松崎千鶴

曲によって、人間の声よりヴァイオリンの方が機能的だな…と思ったり、逆に思ったり…。
ちょっと面白い体験をしたような気分です。

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