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2017年6月17日 (土)

高関健/群響(2017/06/17)

2017年06月17日(土)18:45
群馬音楽センター

指揮:高関健
群馬交響楽団

(第529回定期演奏会)
ピアノ:金子三勇士

リスト:ピアノ協奏曲第2番
リスト:愛の夢
(アンコール)
ショスタコーヴィチ:交響曲第7番 「レニングラード」

高関さんのショスタコーヴィチを聴いて思ったのは、この曲が書かれた時代、この曲を生んだ時代、この曲の作曲家が生きた国家があったとしても、いったん芸術に昇華された以上は、”音楽作品”であるということを初めて知ったような体感です。

ショスタコーヴィチというと、ぞっとするような、あるいは、ひやっとするような、冷たい恐怖感のようなものを今まで抱いていましたが、高関さんと群響の演奏には冷たさはなく、ぬくもりすら感じます。

ベートーヴェンの葛藤、ワーグナーの葛藤、マーラーの葛藤がどんなものだったのか知らなくても音楽を楽しめるように、21世紀の今、ソ連という国の存在は、はるか昔になった…と感じることもできる純音楽的演奏です。

精緻なアンサンブルながら、機械的な精緻さではなく、上述のように、人間のぬくもりが弦に、管に、打楽器に宿り、無味乾燥感は皆無。
群馬音楽センターのデッドな音響ゆえ、飽和感も無し

ショスタコーヴィチなのに対向配置…と思いましたが、レニングラード・フィル改め、サンクトペテルブルク・フィルだって対向配置なので、驚くことはなかったですね。

そして、前半の金子三勇士三さんのピアノも素晴らしかったです。
激しいピアノ。
オケも呼応して低弦がうねり、炸裂します。
静かなところはチャーミングに歌わせて、ダイナミックレンジの広い演奏。
金子さん、リストを弾くために生まれてきたような…などと言ったら大変失礼でしょうが(すみません)、アンコールも含めて、短い時間ながらもリストの世界を堪能いたしました。
金子さんの素晴らしい演奏は、まるで初めて接したかのような体感です。
前回鑑賞の読響定期の時(シューマンだったかな?)は、私は体調が悪くて音楽に集中できなかったので真価は分からず。
基本的にピアニストはオケ定期で聴く人間なので間が空いてすみません。
そんな私が、ソロのリサイタルに行ってみようかな…と思うような演奏でした。

20170617

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