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2017年7月 2日 (日)

ハーゲン・クァルテット(2017/07/02)

2017年07月02日)日)14:00
神奈川県立音楽堂

音楽堂ヴィルトゥオーゾ・シリーズ21
ハーゲン・クァルテット
ルーカス・ハーゲン(第1ヴァイオリン)
ライナー・シュミット(第2ヴァイオリン)
ヴェロニカ・ハーゲン(ヴィオラ)
クレメンス・ハーゲン(チェロ)

ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第3番
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番
シューベルト:弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」
ハイドン:弦楽四重奏曲第78番「日の出」~第3楽章(アンコール)


めったに室内楽の演奏会に行かない私ですが、超一流弦楽四重奏団の演奏会は行きたい!とずっと思っていました。
なぜなら、超一流オーケストラのチケットはべらぼうに高価ですが、超一流弦楽四重奏団ならそこそこのお値段で超一流の音が聴けるからです。
この日はようやくその願い(超一流の音を聴く!)がかないました。

神奈川県立音楽堂には、室内楽好き、弦楽器好き、弦楽四重奏好き、ハーゲン・クァルテット好きの皆さんが集結したようで、演奏中の客席は都響B定期並みに(?)静か。
演奏が終わった後の拍手は盛大で熱い、熱い。
ちなみに、開演前、休憩時間の男子トイレはブルックナーの演奏会のように長蛇。

閑話休題。

演奏ですが(前置きが長くてすみません)、前半と後半で、このカルテットの異なる側面を見たようなコントラストでした。

ショスタコーヴィチとベートーヴェンは、切れ味は内包にとどめてひたすら美しい熟成の音。
柔らかい手触りのような上質の音でありながら、全くゆるくなっていない極上の音楽体験です。
ショスタコーヴィチでの軽妙な皮肉っぽさもひねりも、一瞬の微細な技にとどめていますが随所に散りばめられ、しかしそれが突出せず…という、漫然と弾き流していない、大人の音楽。

前半が終わった時点ですでに幸せいっぱいの休憩時間でしたが、休憩後のシューベルトでは、前半は内包していた切れ味を前面に出し、気迫みなぎる凄演は手に汗握る。
第2楽章の切々と歌う旋律も、この曲の“お約束”ながら、ハーゲン・クァルテットの音の構築で鳴らされると、もう、目をうるうるせざるを得ない美しさ、悲しさ。

アンコールのハイドンが比較的肩の力の抜けた曲、演奏だったのと、アンコール後すぐに客席の明かりが明るくなったので拍手はおさまりましたが、本当に熱気のこもった会場の拍手でした。

前半の“静”に対して後半の“動”?
曲の性格ゆえかもしれませんが…。

ブランドものの価値を満喫した2時間。
夏本番ではないにせよ、蒸し暑い中、汗をかきながら坂を上がって聴きに行った甲斐がありました。

20170702

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