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2017年7月の7件の記事

2017年7月17日 (月)

インバル/都響(2017/07/17)

2017年7月17日(月祝)14:00
東京芸術劇場

指揮:エリアフ・インバル
東京都交響楽団

(都響スペシャル)
コントラルト:アンナ・ラーション
テノール:ダニエル・キルヒ

マーラー:交響詩「葬礼」
マーラー:大地の歌

「蜜月を謳歌して退任した後のあうんの呼吸」などではなく、あの“到達点”だったツィクルスの高次元の均衡をすら崩して攻めようとしているようなインバルさん。
練れた音より攻めの音。
特に大地の歌は、前回サントリーホールで聴いたときよりも、えぐるような表現が多用されていたように感じたのは、私が過去の記憶を美化しているのでしょうか?
それとも、ホールの音響と私の席の位置のせいでしょうか?

確かにあのツィクルスは芸劇の3階RBブロックでしたし、大地の歌10番はサントリーホールのPブロック中段。
いずれも残響が豊かに感じられる場所
それに対してこの日は、直接音をもろに浴びる場所だったので???

「葬礼」は、復活」の第1楽章の初稿です。
版が違うとは言え、さすがに3日続けて聴くと…と思ったのも最初だけ。
もっと聴きたいくらいでした。
この曲の演奏中、指揮棒を折って(左手にぶつかったのかも?)予備の指揮棒を取り出して振る場面も…。

大地の歌の“声”については、私の席の位置からは、裏からのぞいているような場所で聴いたので、コメントする資格なし。
コントラルトのラーションさんは暗譜での歌唱。
テノールのキルヒさんは楽譜を見ながらの歌唱。
(だからどうしたと言うことはなく、他意はありません。)

最近、都響の演奏会はサボってばかりなので定かではありませんが、インバルさんがシェフだった頃とは異なる両者の緊張感(良い意味でも、多少ネガテイブな意味でも)を感じたのは私の気のせいでしょうか?
私はそれを、攻めの姿勢、さらなる別の次元を目指した飛翔にとりましたが…。
インバルさんは、過去の遺産で悠々自適に過ごす人ではないと思いました。

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2017年7月16日 (日)

ノット/東響(2017/07/16)

2017年7月16日(日)14:00
ミューザ川崎シンフォニーホール

指揮:ジョナサン・ノット
東京交響楽団

(川崎定期演奏会 第61回)
メゾ・ソプラノ:藤村実穂子
ソプラノ:天羽明惠
合唱:東響コーラス
合唱指揮:冨平恭平

細川俊夫:「嘆き」~メゾ・ソプラノとオーケストラのための
マーラー:交響曲第2番「復活」

前夜の、何が起こるかわからないような、ある種の怖さは後退しましたが、その分、音が成熟した印象です。

細川俊夫さんの作品も、オケは2日目になってやや洗練された音色になったようです。
その分、強烈なエネルギーの発散(感情の発散と言い換えても良いでしょう)は若干後退した感もありますが、その分、より普遍的な音へと昇華された感もあます。
これはこれで、十分に壮絶。
「あえて言えば」の僅差ではありますが…。

そして、「復活」も、前夜の緊迫感から一夜明けて、音の練り上げはさらに向上。
前夜の多彩な“寄り道”の印象も後退して、比較的ストレートに歩みを進める演奏ですが、突っ走ったと言うほど一気呵成ではありません。
興奮するような演奏なのに「味わった」という体感はこの日も不変でした。

「復活」だけでも大変なのに、前半に細川さんの作品を配置したのは、藤村実穂子さんあってのことでしょう。
藤村さんのスケジュールが押さえられて、出演が決まった時点で成功は半分約束されたも同然?
ノット監督のパワフルな指揮が素晴らしかったですが、藤村さんもビッグネームにふさわしい第2の主役の存在感の声でした。

そして、カーテンコールでの所作は藤村さんを立てていましたが天羽さんも素晴らしいし、東響コーラスの素晴らしさもいつも通り。

もしかしたら東響の歴史でターニングポイントになるかもしれない演奏会。
もっとも、ノット監督の引き出しの多さは、いまだに「こういう指揮者だよ」とわからせない奥深さがあります。
まだまだ新しいターニングポイントは続々とあるかもしれません。

そして、ノット監督の「引き出しの多さ」も、単なる客演ではなく、音楽監督としてお迎えしたから出していただけているものでしょう。
スポンサー様と、それを獲得した事務局にも感謝しないといけません。

この日は、せっかく実家の片付けをするために空けておいたのに、1ヶ月くらい前に公式チケットサイトを見たら、いつも私が買うような場所の(すなわち好みの位置の)席が、最後の2~3席残っていたので、ついついポチッとやっしまいましたが、2日とも聴けて結果オーラーでお釣りが来ました。

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2017年7月15日 (土)

ノット/東響(2017/07/15)

2017年7月15日(土)18:00
ミューザ川崎シンフォニーホール

 

指揮:ジョナサン・ノット
東京交響楽団

(第652回定期演奏会)
メゾ・ソプラノ:藤村実穂子
ソプラノ:天羽明惠
合唱:東響コーラス
合唱指揮:冨平恭平

 

細川俊夫:「嘆き」~メゾ・ソプラノとオーケストラのための
マーラー:交響曲第2番「復活」

後半が凄かったので、終わったら前半の印象がどこかへ行ってしまいましたが、どうしてどうして、前半も壮絶な演奏でした。

細川俊夫さんの作品って、これまであまりピンとこなかったのですが、それは演奏のせいもあったかもしれません。
この日の藤村さんの歌唱の緊迫感。
旋律のつかない語りの部分も、旋律のついた部分も、凄みすら感じる強烈な声。
すでにビッグネームの藤村さんを生で聴くのは初めてではありませんが、なぜビッグネームなのかを初めて知ったかのような歌唱でした。
そして、ノット監督の指揮するオケも、切れ味と気迫で壮絶。
「復活」の「前座」などではありませんでした。
細川さんは2階席正面最前列で大喝采。
休憩時間にはサインを求める方々が席に押しかけるほど。
この音を聴かされたら、書いた方も凄いけど、演奏した方も凄い、みんな凄い。
希有の体験をありがとうございました。

さて、「復活」の「前座」などではないと書きましたが、「復活」は「復活」で、単なる後半ではありません。

一気に目的地に突っ走らず、あちこち寄り道をしながら、ハッとしたり、驚いたり、嘆いたりしながら旅する冒険?
もちろん、部分部分でとてつもない大音響が、これでもか!と襲いかかってきますが、一気呵成に責め立てた単調な煽りなどではなく、多彩、多種多様。
何度も聴いたこの曲に、こんな部分、こんな表情があったんだ…という発見の連続。
「この調子で終わるのかい?」と長く感じながらも、終わってみたらあっという間の出来事だったという矛盾。
これだけ興奮しながらも、最後は「味わった」という体感。

そして、「パントマイムと指揮:ジョナサン・ノット」と言いたくなるくらい。
大きな身体の動きだけでなく、顔の表情まで駆使した指揮。
名優ですよ、ノット監督。

音響の設計も見事。
オケの中の音のバランスは当然のこととして、バンダの鳴る方向、合唱と独唱を分離して配置、パイプオルガンも埋没せずに響く、などなど。
本拠地ミューザがこういう音響だからこそ出来た分解能と溶け合いの両立だったかもしれません。

合唱団は第1楽章の後に入場して、それによって自然と間合いがとられるという一石二鳥?

全曲が終ったところでまばらな拍手がパラパラ、大半の聴衆はあっけにとられて拍手が出来ず?
その後に盛大な拍手とブラボー。
最後は、ノット監督のソロカーテンコールでようやくお開きに。

ノット監督のマーラーは就任披露の9番が壮絶な演奏だったし…という予断を許しません。
ノット監督の引き出しは多いですね。
まるで違うスタイルにすら感じました。
同じだったのは、あっけにとられて、すぐには拍手が出来なかった会場と自分です。

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秋山和慶/新日フィル(2017/07/15)

2017年7月15日(土)14:00
すみだトリフォニーホール

指揮:秋山和慶
新日本フィルハーモニー交響楽団

(第576回定期演奏会トパーズ<トリフォニー・シリーズ>)
ピアノ:パスカル・ロジェ

イベール:寄港地
サン= サーンス:ピアノ協奏曲第5番「エジプト風」
サティ:グノシエンヌ第3番
(アンコール)
ショーソン:交響曲

少し前までは、秋山さんが東響以外の在京オケを振ると、カチッカチッという音になる傾向があったような気もしますが、この日のNJPも含めて、今やこういう流麗な「近年の秋山さん」の円熟の音が鳴る、鳴る。
その流麗な音色に(欧州から見て)東南の方向(=芳香)を混ぜた絶妙の音色。
秋山さんの棒のマジック!と言いたいところですが、かつてに“刻み”ではなく、流れ重視の懐の深さ。
「銘」演です。

サン=サーンスのピアノ協奏曲を弾いたパスカル・ロジェさんは、客席に強烈なエネルギーを放射すると言うよりは、聴いているうちにこちら客席側が舞台上に引き込まれてしまうような体感。
曲が終わってみればめくるめく音の体験だったという…これも名人芸ですね。

休憩後のショーソンはもう、気持ちよくって眠くなってしまいそうな(←ほめてます)魅惑の音色、音響。
最後はどこかの楽劇の救済のようにも聴こえるように曲が静かに終わると、満ち足りた気分が会場に充満。
救済されました!

近年では、時々、秋山さん、少し枯れたかな?と思うときがありますが(もちろん、気の抜けた凡演ではなく、味わい深さはありますよ)、そういう演奏会は定期演奏会ではありません。
秋山さんはやはりオケ主催の定期演奏会で聴くべき…が私の持論ですが、前月の東響定期、そしてこの日のNJP定期を聴くと、全く枯れてなんかいなません。
もちろん、東響音楽監督の頃のカミソリのような切れ味や精緻さはないですが、これが円熟というものでしょう。
1980年代頃からのファンの私は、嬉しい限りです。

ロビーコンサート

Cb:藤井将矢、菅沼希望

ボッテシーニ:グラン・デュエット第2番~第1楽章

支える側と主旋律側が交互に入れ替わる曲ですが、どちらも重低音という不思議な世界。
しかもその重低音はかなりの超絶技巧。
しかし、終わってみれば重厚な2つの音の世界に引き込まれて拍手喝采でした。

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2017年7月 8日 (土)

スダーン/神奈川フィル(2017/07/08)

2017年7月8日(土)14:00
横浜みなとみらいホール

指揮:ユベール・スダーン
神奈川フィルハーモニー管弦楽団

(定期演奏会みなとみらいシリーズ第331回)
ヴァイオリン:佐藤俊介

モーツァルト:歌劇「皇帝ティートの慈悲」序曲 
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」
バッハ:パルティータ第3番~メヌエット
(アンコール)
シューマン:交響曲第2番【マーラー編曲版】

スダーンさんが約1年ぶりに首都圏に帰ってきました!
しかも、モーツァルトと、マーラー版のシューマン!
どちらも東響音楽監督時代の記憶がよみがえり、これはもう、万難排して馳せ参じるしかございません。

1曲目から、なつかしいスダーン監督の音が…と言いたいところですが、さすがに東響との10年間という年月(最後の方はもう、あうんの呼吸)と比べると分が悪いかも…と思ってしまいました。
決して凡演ではなく、ひびきび、はつらつ、適度にとんがって、適度に快速の、心地よいモーツァルトなのですが…

続く協奏曲は、ソロの佐藤俊介さんが素晴らしい。
近年の大活躍は耳にしていましたが、私はなかなか聴く機会を得ず、この日の演奏で、なるほど、さすが!と思った次第。
スダーンさんの“とんがり”を凌駕する佐藤さんのピリオド系。
きれいに朗々と鳴らしたかと思えば、激しく追い込む、激しくかきむしる、スリリングとすら感じるトルコ風。
(ところどころ、耳慣れない旋律を弾いていましたが、即興を加えながらの演奏だったのでしょうか?)
ソロだけでなく、オケの部分もかなり一緒に弾いていましたが、その時もかなりの身体的なアクションを加えてオケの方を向いての演奏だったので、指揮者、ソリスト、コンマスと、リーダーが3人居るような…。
ともあれ、佐藤さんにお株を奪われたようなスダーンさんでしたが、逆にピリオド系モーツァルトは百戦錬磨のスダーンさんだからこの独奏につけられたとも言えるかもしれません。

さて、この日のクライマックスを佐藤さんに持って行かれたか?…と思っていた休憩時間が終わると、驚きの後半大逆転が待っていました。
前半の演奏に対して、10年連れ添った東響のようには…などと感想を述べてすみませんでした。
マーラー版のシューマン交響曲第2番、素晴らしい演奏です。
ハイレゾ・リマスターされた音を、録音ではなく生演奏で「見せて」くれたような、目がさめるような音響です。
どこがどう…と言えませんが、第3楽章での木管(特にクラリネット)の旋律美は悶絶しそうになるほど。
スダーンさんのパワーが注入されて、はつらつとした演奏が最初から最後まで持続しました。
こうなったら続編を期待したくなります。
あと3曲あります。
スダーンさんの継続招聘を期待したくなりますが、それが無理なら川瀬さんやってくれませんかね?
いま上り調子の神奈川フィルで(←上から目線ですみません)スダーンさんが東響音楽監督時代を象徴するような(名刺代りのような)曲を指揮するという素晴らしい機会でした。
一期一会に終わりませんように。

ロビーコンサート

オーボエ:古山真里江
クラリネット:森川修一
ファゴット:石井淳

モーツァルト:ディヴェルティメントK.439b~第1、第4、第5楽章

歯切れの良い気持ちよい演奏で、どことなくこの日の指揮者スダーンさんの音色の側に少し寄った演奏に感じたのは私の気のせいでしょうか?
ロビーコンサートも好調の神奈川フィルです。

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2017年7月 2日 (日)

ハーゲン・クァルテット(2017/07/02)

2017年07月02日)日)14:00
神奈川県立音楽堂

音楽堂ヴィルトゥオーゾ・シリーズ21
ハーゲン・クァルテット
ルーカス・ハーゲン(第1ヴァイオリン)
ライナー・シュミット(第2ヴァイオリン)
ヴェロニカ・ハーゲン(ヴィオラ)
クレメンス・ハーゲン(チェロ)

ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第3番
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番
シューベルト:弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」
ハイドン:弦楽四重奏曲第78番「日の出」~第3楽章(アンコール)


めったに室内楽の演奏会に行かない私ですが、超一流弦楽四重奏団の演奏会は行きたい!とずっと思っていました。
なぜなら、超一流オーケストラのチケットはべらぼうに高価ですが、超一流弦楽四重奏団ならそこそこのお値段で超一流の音が聴けるからです。
この日はようやくその願い(超一流の音を聴く!)がかないました。

神奈川県立音楽堂には、室内楽好き、弦楽器好き、弦楽四重奏好き、ハーゲン・クァルテット好きの皆さんが集結したようで、演奏中の客席は都響B定期並みに(?)静か。
演奏が終わった後の拍手は盛大で熱い、熱い。
ちなみに、開演前、休憩時間の男子トイレはブルックナーの演奏会のように長蛇。

閑話休題。

演奏ですが(前置きが長くてすみません)、前半と後半で、このカルテットの異なる側面を見たようなコントラストでした。

ショスタコーヴィチとベートーヴェンは、切れ味は内包にとどめてひたすら美しい熟成の音。
柔らかい手触りのような上質の音でありながら、全くゆるくなっていない極上の音楽体験です。
ショスタコーヴィチでの軽妙な皮肉っぽさもひねりも、一瞬の微細な技にとどめていますが随所に散りばめられ、しかしそれが突出せず…という、漫然と弾き流していない、大人の音楽。

前半が終わった時点ですでに幸せいっぱいの休憩時間でしたが、休憩後のシューベルトでは、前半は内包していた切れ味を前面に出し、気迫みなぎる凄演は手に汗握る。
第2楽章の切々と歌う旋律も、この曲の“お約束”ながら、ハーゲン・クァルテットの音の構築で鳴らされると、もう、目をうるうるせざるを得ない美しさ、悲しさ。

アンコールのハイドンが比較的肩の力の抜けた曲、演奏だったのと、アンコール後すぐに客席の明かりが明るくなったので拍手はおさまりましたが、本当に熱気のこもった会場の拍手でした。

前半の“静”に対して後半の“動”?
曲の性格ゆえかもしれませんが…。

ブランドものの価値を満喫した2時間。
夏本番ではないにせよ、蒸し暑い中、汗をかきながら坂を上がって聴きに行った甲斐がありました。

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2017年7月 1日 (土)

藤原歌劇団「ノルマ」(2017/07/01)

2017年7月1日(土)14:00
日生劇場

藤原歌劇団
ベッリーニ:ノルマ

最初、最安席が買えなかったらスルーするつもりだった公演。
ところが発売初日に公式サイト、ぴあ、イープラスなどのネット販売は全席完売。
完売となると悔しくて…。
翌週になったら追加されたのか、公式サイトに席が出てきたので、ついつい高価な席を買ってしまったのでした。
勢いで買った私にしては高価な券、結果は大吉と出て、めでたし、めでたし。

この公演、ノルマ役のデヴィーアさん目当ての方が多いのでしょうか。
しかし、確かにデヴィーアさんの存在感は素晴らしかったものの、デヴィーアさんの“一人舞台”ではありませんでした。

まず私が素晴らしいと思ったのは、指揮のランツィッロッタさん。
牽引力、統率力で、東フィルからキビキビとしたキレのある音を引き出していました。

そして、ポリオーネ役の笛田博昭さんのハイパワーの歌唱も素晴らしい。
笛田さん、最初出てきたときは「あれれ?」と思うような歌唱だったのですが、直後のアリアになったらパワー全開で、アリアだけ力を入れるんかい?と思ったら、アリアの後もハイパワーが最後まで持続。
最初出てきたときの声は何だったんでしょう?

休憩前の三角関係のドラマティックシーンを歌った歌手は三者三様の相乗効果。
ここまでのデヴィーアさんは、声量よりも技巧と凄み…と思いましたが、休憩後はかなりパワー全開の場面もありました。
超絶技巧のスピード感はあまり感じませんでしたが(若干テンポを犠牲にした面もあるのかもしれませんが)安定感がありました。
凄みを感じる存在感と言うか、オーラと言うか。

この“一人舞台”じゃない総合力の終幕など、手に汗握りながら目頭がじーんとなりました。

ところで、初台のピットのオケ(東フィル、東響)は、評論家の先生に酷評されることがよくあります。
でも、この日の東フィルの演奏(好演!)などを聴くと、指揮者にも責任はあるのではないかとも思ったりもします。
この日のピットは私は非常に好感でした。
初台のピットではありませんが、故ゼッダさんが振ったときだって何の不満もありませんでした。
…などと、ついつい、余計なことまで考えてしまったくらい好演だったと思います。

総監督:折江忠道
指揮:フランチェスコ・ランツィッロッタ
演出:粟國淳
ノルマ:マリエッラ・デヴィーア
アダルジーザ:ラウラ・ポルヴェレッリ米谷朋子
ポリオーネ:笛田博昭
オロヴェーゾ:伊藤貴之
クロティルデ:牧野真由美
フラーヴィオ:及川尚志
合唱:藤原歌劇団合唱部、びわ湖ホール声楽アンサンブル
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

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