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2017年8月11日 (金)

秋山和慶/東響(2017/08/11)

2017年8月11日(金・祝)
ミューザ川崎シンフォニーホール

フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2017
東京交響楽団フィナーレコンサート
指揮:秋山和慶
東京交響楽団

ピアノ:反田恭平

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第11番~第3楽章(トルコ行進曲)
(アンコール)
ラフマニノフ:交響曲第2番

反田恭平さんは初めて聴きました。
輪郭のくっきりした音を駆使し、縦方向の振幅と横方向の揺らしを、許容範囲最大限に駆使した快演。
秋山さんのファンの私ですら、しばしは耳がピアノに吸い寄せられました。
私が好きなスタイルかどうかは横に置いて(すみません)この吸引力と発散するエネルギーは素晴らしいと言わざるを得ません。

アンコールは、本編でのくっきり感から一転、流麗感きわまるモーツァルト。協奏曲の時よりも枠が外れた感もあり、強弱も含めて自由奔放ですが、聴いていて面白いことは間違いない。

反田恭平さんは、私の好きなタイプの演奏には絶対に入らないと思いますが(何度もすみません)、また聴いてみたくなる不思議。
あと、秋山さん、慌てず騒がず(時にはブレーキをかけたかどうかは不明)、懐の深さでがっしりとオケの音を構築。
その安心感もあっての“やりたい放題”だったかもしれません。

休憩後の交響曲は、秋山さんにしては、かなり旋律の歌い回しをきわださせていたと感じました。
特に第3楽章、ですが、全曲を通しても。
それでも、曲の最後に向けてのがっしりとした構築はゆるぎ無し。
この日の私の席の位置のせいか、ミューザの割には分解能よりも音の溶け合いを感じましたが、芳香感もある美しいブレンドの音にに聴こえました。

この曲は広島響とのCDもある秋山さん。
もっとも「録音しているだけあって手の内に入った」などと申し上げるのは秋山さんに失礼でしょう。
かつての切れ味よりも近年の円熟の側面がやや強い演奏でしたが、まだまだ枯れていない秋山さん。
「今日指揮したのは誰だっけ?と言われるのが理想」とおっしゃっているようですが、この日の演奏は、秋山さんのファンの私が聴いても、それに近い、まさに、曲に、音楽に、献身的に向き合われた演奏だと感じました。

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