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2017年8月20日 (日)

飯守泰次郎/東京シティ・フィル(2017/08/20)

2017年8月20日(日)15:00
ティアラこうとう大ホール

真夏のレクイエムこうとう2017
指揮:飯守泰次郎
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
 
ソプラノ:盛田麻央
メゾソプラノ:金子美香
テノール:鈴木准
バス:友清崇
合唱:ティアラこうとう真夏のレクイエム合唱団
合唱指揮:四野見和敏

モーツァルト:交響曲第38番「プラハ」
モーツァルト:レクイエム
モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス
(アンコール)

なにせ飯守さんの指揮ですので暑苦しい演奏を予想して行きましたが、予想は見事に外れ、清涼感もあるモーツァルトでした。

最初の「プラハ」交響曲が始まったとたん、あ、ピリオド系の音だ!と驚きました。
全員ではないかもしれませんが、弦楽器奏者の95~98%がノンビブラート。
そのピリオド系の演奏ながら、飯守さんの重低音も健在。
したがって、低域を維持しながら高域が伸びた(←オーディオのレビュー記事みたいですが)ハイレゾ・シティ・フィル。
重厚だけど重々しくない快活な音で、スピード感もあります。
飯守さんのあの棒で全く惑わず、迷わず、一糸乱れずに低音から高音まで駆け巡るのは、やはり元手兵のシティ・フィルならではです。
今になっても、やはり飯守さんの棒に一番よく反応するのはシティ・フィルだと思います。
(ピノック+ベーム)÷2のような、私好みのモーツァルトでした。

休憩後のレクイエムでは、オケだけでなく、おそらく独唱も合唱もかなりピリオド寄りの音だったと思います。
最初、「あれ?合唱の音の線が細い?」「独唱の音がキンキンする?」と思いましたが、おそらくピリオド寄りの歌唱に私の耳が慣れていなかったせいでしょう。
「怒りの日」が始まる頃には全く気にならなくなりました。
それどころか清純な声の美しさに酔いしれるように…。
こういうスタイルだと、高音が有利になってしまうのですが、ソプラノの盛田麻央さん、テノールの鈴木准さんが特に好印象。
(常設ではないので、年によって結構印象が異なる)合唱も、今年はアタリだったかもしれません。
劇的な表現はゼロではありませんが、いつもの飯守さんの叩きつけるような音は無く、ひたすら旋律の美しさと、それが織りなすハーモニーに全てを語らせた演奏。
シティ・フィルはもちろん、独唱、合唱も一体となって素晴らしい。
魂が洗われるような精神的高揚感とは、こういうことを言うのでしょう。

アンコールのアヴェ・ヴェルム・コルプスも、清らかさの極み。
例年は暑苦しいくらいの第九で、発表されたときは「え?今年はやらないの?」と、ちょっとがっかりしたくらいでしたが、清涼感あるモーツァルトに、飯守さんの違う側面を見たような演奏会で、大満足でした。

開演前のロビーコンサート

ファゴット:皆神陽太
ヴァイオリン:桐原宗生
ヴィオラ:佐藤裕子
チェロ:大友肇

フランソワ・ドヴィエンヌ:ファゴット四重奏曲

1楽章の10分くらいの曲ですが、終結に向けての構築と高揚が十分に組み上げられている曲、そして演奏。
在京オケメンバーの室内楽にハズレなし、ですね。
個人的に諸事に忙殺されている中、約1週間ぶりの生演奏だったので、音が鳴ったら一気に気が緩みました。
音楽の力は偉大です。

201708201

201708202

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