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2017年10月14日 (土)

川瀬賢太郎/神奈川フィル(2017/10/14)

2017年10月14日(土)14:00
横浜みなとみらいホール

指揮:川瀬賢太郎
神奈川フィルハーモニー管弦楽団

(定期演奏会みなとみらいシリーズ第333回)
語り:唐田えりか

武満徹:系図~若い人たちのための音楽詩~
R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」

無造作に2曲並べただけ…ではなく、家族をテーマにした2曲でした。
プログラミングの妙ですね。

武満さんの作品は、谷川俊太郎さんの詩が語りとして挿入される曲。
以前、確か、N響定期で聴いたような記憶がありますが、その時も、語りの威力が強く印象に残っています。
この日の唐田さんも、さすがはその道のプロ。
譜面台のに紙は置かれていたようですが(そこに詩が書いてあったかどうかは不明)、譜面の方を向かずにまっすぐ客席を向いていたので、おそらく暗唱。
劇と違って詩なので、どちらかと言うと淡々と語りを進目ざるを得ないとは思いますが、平板ではなく、淡々中にも語りの表情付けを内包した至芸でした。
あと、この曲は、オケがこんなに分厚く、大編成で、雄弁だったのか…とちょっとびっくりでした。

後半の「英雄の生涯」は、前半の武満作品で「オケの音にもう少し融合感があれば」と感じたのが、完全に払拭されました。
素晴らしい音の練り上げ。
スリムでスタイリッシュな音を、多層に折り重ねて、厚いけど見通しの良い音を紡ぐ川瀬マジック炸裂!

崎谷コンマスのソロも川瀬さんの作るオケの音の方向に沿った演奏。
スリムかつ透明感のある音色ながら、歌い回しも間合いも絶妙。

生演奏なので、響きの純度の面で、隅から隅まで完璧でなかったとは言え、その程度のことは在京オケ上位陣でもあります。
むしろ、このレベルまで音の純度を高めるような磨き上げが出来たことを賞賛すべきでしょう。

神奈川フィル、本当に変わりました。
「シュナイトさんの頃に比べて…」などと言うと、もう、年寄りの回顧談のようです。

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